始めは衝撃的な出来事が起こって、この先がどうなるのか気になりながら読み進めました。でもその次でちょっと風向きがSFぽくなって来た?と思ってたら次からマキ子と乾の重く暗い過去が、どこまで続くのかと思う位続いて、途中でしんどすぎて嫌になります。読後感はふわりとした感じで終わるので悪くはないけど、そのギャップが大きすぎて馴染めない。途中が暗すぎて、せめてマキ子の過去の話は削ってもよかったのでは、と思いました。
2018年8月20日
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図書館革命 図書館戦争シリーズ (4) (角川文庫)
- 有川浩
- KADOKAWA/角川書店 / 2011年6月23日発売
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図書館戦争シリーズ4作目です。今回は郁&堂上のデートシーンから始まってほっこりだな、と思ってたらその途中で呼び出され中断。そこからまた怒涛のような展開が繰り広げられます。信じあう二人の絆がいいなぁ。二人の恋の結末もきちんと見届けさせてもらいました。このシリーズ、大好き。
2018年8月20日
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図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)
- 有川浩
- KADOKAWA/角川書店 / 2011年5月25日発売
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図書館戦争シリーズ3作目です。今作は1作目に近い感じで、戦闘シーンがあります。その中で、自然と堂上に頼れるようになっている郁。距離が近づいた感がいいなぁ。ラスト、稲嶺司令が去られる際のシーンはうるりと来ました。一つの時代が終わった。なんだか私までそんな気がしました。
2018年8月20日
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図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)
- 有川浩
- KADOKAWA/角川書店 / 2011年4月23日発売
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図書館戦争シリーズ2作目です。今回は小牧や手塚が主観の話もあるので、この話の世界観がますます広がる感じで面白いです。でも私的にはやっぱり郁&堂上コンビの話のほうがいいなぁ。今回も堂上教官ナイスタイミングの活躍。続きを読むのがすごく楽しみです。
2018年8月20日
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図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)
- 有川浩
- KADOKAWA/角川書店 / 2011年4月23日発売
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漫画化にアニメ化に映画化と人気の作品です。2013年に岡田准一×榮倉奈々で映画化されたのは私も見ました。文章で読むと難しく感じる時代背景などは、映画を観ると分かりやすく入り込めると思います。映画も面白かったけど、原作も面白い!アクションありコメディあり恋愛要素ありと盛りだくさん。堂上教官の熱い想いがいいなぁと後半部分特に思いました。この先が楽しみ。そしてまた映画を観たくなりました。
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2018年8月10日
コミカルで読みやすい本です。孫のルシアでインドネシア?どこかで聞いた事が・・と思ってたら岬洋介シリーズの第1作目に出て来てました!岬洋介シリーズのスピンオフとしてもこれまた楽しめます。面白いけど、謎解き過程が退屈な場面も。最後には岬洋介が出て来て、ここでも事件解決してくれたのが一番楽しめました。この後にさよならドビュッシーの展開が来るんだろうな。
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13階段 (講談社文庫)
- 高野和明
- 講談社 / 2004年8月10日発売
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刑務官南郷と、前科者の三上が犯行時刻の記憶を失った死刑囚樹原の冤罪を晴らすべく立ち向かう話です。ただ、事件解決だけではなく死刑に対する事や、死刑を執行する人の事なども書かれていて、けっこう重いです。デビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作といだけあって、読みごたえはあります。サウス・ウインド・ベーカリーを開いた南郷が華麗に事件を解決!という次作とか出ないかな。
個人的にはちょっとがっかり、かな。誘拐に関するベースはすごくいいし、良く練られてると思います。警察側と犯人側と交互に描かれるのでより深く事件を追っていけますが、犯人側の核心的な部分が隠されたまま展開していくので、どちら目線で見ても中途半端な感じを受けました。どうせなら犯人側の描写はない方が、警察の捜査を一緒に追えるので楽しめたのではないかと。孝介が小包の伝票に自分の名前を書いてたのも意味不明。人を犯罪に巻き込むという自覚が彼女にはあったのかも謎。色々腑に落ちず残念。
2018年8月2日
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旅猫リポート (講談社文庫)
- 有川浩
- 講談社 / 2017年2月15日発売
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ある事情で猫を手放さなくてはいけなくなったサトルが、猫のナナを連れて、次の貰い手になってくれる友達の所を巡る話です。旅先の話、というよりは、旅先で聞いたサトルの過去がメインです。猫のナナで語られる世界はユーモアがあって楽しいし、すらすら読めます。そして、たぶんこうなるんだろうな、という予想通りの展開。なのになぜか泣けて来ました。面白く、温かく、優しく、そして感動の物語です。
御子柴礼司シリーズ3作目です。御子柴が少年院時代お世話になった教官、稲見が起こした殺人事件がテーマです。序盤は少し退屈でした。今まで以上に地味な下調べ。でも、やはり最後はさすがの圧倒的展開。前2作同様、隠された真実の衝撃は大きかったです。それにしても、面白いなぁ。
2018年7月27日
御子柴礼司シリーズ2作目です。気になってた前作の事件にも触れてあり、納得。しかも!検事の名前が岬・・どこかで聞いたなぁと思っていたら、岬洋介の父親でした!岬洋介シリーズのスピンオフみたいな感じでも楽しめます。亜季子の病気については薄々感づいてはいましたが、その先の展開は前作と同じく幾重にも張り巡らされた真実に圧倒されました。ただ、この先の御子柴先生がちょっと心配かな。
2018年7月27日
御子柴礼司シリーズ1作目です。シリーズと聞いていたのに、まさかの始まり。ここからどうやって話が進むのか興味深々で読み始めました。ヒポクラテスシリーズに出てた、渡瀬刑事や古手川刑事も登場してたのはびっくり。本としてはこちらが先に出版されているので、ここが本家だったんですね。光崎教授も名前だけの登場。面白いなぁ。事件解決というだけの展開ではなく、主人公の過去も嫌になる位細かく書かれていました。幾重にも変わる真実には感嘆の一言ですが、一つ疑問が。主人公は死体遺棄で何の咎も受けないのかな。
2018年7月19日
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あの空をおぼえてる
- ジャネット・リーケアリー
- ポプラ社 / 2003年2月1日発売
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感動ものだと聞いて手に取りました。一緒に交通事故に遭った兄妹。兄は奇跡的に助かるが、妹は帰らぬ人に。その助かった兄ウィルが妹のウィニーに宛てて書く手紙のみで構成されています。なので、子供の書いた手紙をずっと除き読みしているだけのような、ちょっと退屈でした。国が違うからか、彼らのする事にもついていけなかったし。途中で挫折しました。
最初は堅苦しく無機質な部分がありますが、一度火災が発覚すると、そこからの展開がすごく面白いです。恐怖有り、スリルあり、そして泣ける場面も所々用意されてます。小説を読む、というより映画を観る感覚に近かったです。とにかくすごいの一言。これ、映画化されないかな
2018年7月19日
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ペルシャ猫の謎 (講談社文庫)
- 有栖川有栖
- 講談社 / 2002年6月14日発売
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火村英生×有栖川シリーズ9作目で、国名シリーズでは5作目なります。全7話の短編集です。なんというか、私的にはあんまりかな。面白い物を書きましたよ。さぁ、どうぞ。面白いでしょう?みたいな感じがして。展開は面白いけど、ミステリーとしては弱いかな。2話目の「わらう月」も主人公だけが分かっていて、それが火村×有栖コンビによって明かされるまで読み手は霧の中。4話目の「赤い帽子」ももうちょっと森下刑事に最後までやり切らせて欲しかったなぁ。と色々残念。
2018年7月19日
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仮面病棟 (実業之日本社文庫)
- 知念実希人
- 実業之日本社 / 2014年12月5日発売
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現役医師というだけあって、医療物は安定感がありますね。深夜の病院の閉鎖的空間という設定も、緊迫感が増していいです。一つの謎の後にまた一つの謎。最後まで飽きさせる事無く引っ張ってくれます。読み始めてからずっと私の中にあった違和感の正体が分かった時は「そうだよね~」と思わずぽつり(笑)ラストがちょっと物足りないというか、あっさりしすぎに感じました。
2018年7月8日
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臨床真理 (このミス大賞受賞作)
- 柚月裕子
- 宝島社 / 2009年1月24日発売
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著者デビュー作ですが、デビュー作とは思えない出来です。読んでいてその先を予測してしまえる作品で、その通りに進んで行きますが、それでもなお楽しめました。サスペンス2時間ドラマとか出来そう。読み終えて感想書こうと思った時になって、タイトルが「臨床心理」ではなく「臨床真理」だという事に気付きました。臨床心理師が追う真理、という感じなんでしょうね。
2018年7月8日
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虹の家のアリス (文春文庫 か 33-2)
- 加納朋子
- 文藝春秋 / 2005年12月6日発売
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「螺旋階段のアリス」の続編です。個人的には前作の方が楽しめたかも。5話目の「鏡の家のアリス」は最後に二転三転一気に転がり過ぎて、追いつかなくなりました。もう一度じっくり読み返してあぁ、なるほど、と。勘違いまでは予想出来たけど、勘違いの勘違いとは。亜梨沙の家出騒動も片付きそうだし、一件落着って感じかな。
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螺旋階段のアリス (文春文庫) (文春文庫 か 33-1)
- 加納朋子
- 文藝春秋 / 2003年11月8日発売
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加納朋子氏らしい、優しいミステリーです。私の中では主人公仁木は西島秀俊、亜梨沙は今田美桜が活躍してました。二人のキャラクターも愛されキャラで、読んでて心地がいいです。こういう誰も死なない、すぐそばに本当にありそうなさりげないミステリーって、いいな。
2018年7月4日
内容がタイトル通り、出版禁止になった幻のルポをそのまま載せているという作風なので、本を読んでいる、というより週刊誌を読んでいる感じでした。それもかなり昔の。最後で文中に隠された謎解きがありますが、個人的にはあまり馴染めず。淡々と読み進めてたのが、ラストの衝撃的シーンには凍りつきました。表紙の絵も違和感あるなぁと思ってたら、上下逆になってるんですね。実際あったのではと思わせる世界観にはまれる人にはいいのかも。私にはちょっと良さが分かりませんでした。あと、結局依頼人って誰だったんだろう。
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どこよりも遠い場所にいる君へ (集英社オレンジ文庫)
- 阿部暁子
- 集英社 / 2017年10月20日発売
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SFチックな恋愛青春物、と決めつけて読み始めたらびっくり。世間の闇や憎悪にさらされる主人公の心情を、こんなにも深く描ける技量はすごい。作者の体験?と思ってしまう程。暗くなりがちな部分でも、主人公とその友達の掛け合いが和ませてくれるのがいいです。そして胸がじーんとなるラスト。まさかこんな形の感動まで用意されているとは。感服です。
ジェノサイド=大量殺戮の名の通り凄惨な場面が出て来るので、苦手な方は気を付けた方がいいです。それ以外は本の厚さや、繰り広げられる医療、政治、戦闘の専門用語の羅列も気にならない程のめりこめました。スケールの大きさ、スリリングな展開、そして最後は晴れやかな読後感で、読み終えた後思わずため息が出ました。こんな大きな手ごたえのある本を、久し振りに読みました。
2018年6月26日
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朱色の研究 (角川文庫)
- 有栖川有栖
- KADOKAWA / 2000年8月25日発売
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火村英生×有栖川有栖シリーズ8作目です。2016年1月期にテレビドラマ化された際、6話と7話で放送されてます。ドラマよりも原作の方がやっぱり有栖川ワールドを堪能できますね。所々に散りばめられた、有栖の笑いを誘う一言がすごくいい。警察が捜査しても解かれなかった謎が、警察と同じ物しか見てないのにするすると謎を解いていく様はさすが火村先生。トリック云々ではなく、目の前に提示された事実をかみ砕いて真実に辿り着く。地味な感じですが、面白かったです。
2018年6月19日
時間に関するファンタジーで読みやすく、すらすら読めます。所々深く考えさせられる言葉や、切なくなったり、登場人物3人の気持ちがすんなり伝わって来て良かったです。現代にすっぽり埋もれていると、ちょっと読むのに頭の切り替えが必要かな。それにしてもイーサン。facebookに載せるなんて最っ低!