- 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫 お 17-3)
- 小川洋子
- 文藝春秋 / 2011年7月8日発売
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確か2012年初めて読書したのがこの本で、今回大学4年生の春休み最後の日に買って、社会人になって初めて読破したのがこの本になりました。
デパートの屋上で一生を終えた象。
壁と壁との隙間の闇に埋もれたミイラ。
バスの中に閉じ込められたマスター。
そして、11歳で成長を止めた少年。
やむを得ず、その場所を選ばなければならなかったものたち。
澄んだ哀しさと微かな希望のある小説だと思います。
解説の、山崎務さんの文章も秀逸。
2013年4月8日
- 透明な色した少女のために: 藤原薫作品集
- 藤原薫
- 美術出版社 / 2002年7月1日発売
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この人の描く絵の、醸し出す空気が好きで好きでたまらない。
「透明な色した少女」そう在りたかった。
今でも、そう在りたいと願う。
2013年1月23日
- 禁断恋愛 (ソニー・マガジンズコミックス)
- 藤原薫
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ / 1996年12月7日発売
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2013年1月12日
- 2週間のアバンチュール (Fx COMICS)
- 中村明日美子
- 太田出版 / 2008年4月24日発売
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後ろ暗いものが読みたくて、というと語弊がありそうだけれど。
こういう女の子の描き方、好きです。
抉られる。傷つく。
2012年12月18日
- 私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)
- 平野啓一郎
- 講談社 / 2012年9月14日発売
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「自分」を肯定出来る気がした。
気持ちが、楽になる。
2013年1月17日
友人に勧められて買いました。
モノクロームの絵がやさしい。
あとがきに「向き合わなきゃいけない現実に、その瞬間だけフタをしてやることがエンターテイメントの役目」と記されていて、夢を見せてくれるもの、それをつくってくれる人がただただ愛おしいと思いました。
「どれ、奇跡の話をしようじゃないか」
「ちょっくら奇跡に用がある」
奇跡を、現実に起こせたら良い。
2012年11月24日
- ふがいない僕は空を見た
- 窪美澄
- 新潮社 / 2010年7月1日発売
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望まざるとも、自分の手に負えないものを抱えながら、それでも命は巡る。
そんなお話。
「神さま」とふいに祈る呟きにぐさっと来ました。
2012年11月13日
- イニシエーション・ラブ (文春文庫)
- 乾くるみ
- 文藝春秋 / 2007年4月10日発売
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単純に度肝を抜かれた。
面白かった。
こんなどんでん返し想像つかない。
「え?」って思わず声に出たくらい。
2012年10月18日
- 少年少女 (フラワーコミックススペシャル)
- ねむようこ
- 小学館 / 2011年2月10日発売
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金魚に嵌まる指輪、とか、すれ違う両思い、とか、琥珀を飲み込む、とか。
切り取る瞬間が綺麗でぞくっとする。
装丁に一目惚れして買いました。
2012年10月9日
何度でも言うけれど「恋愛小説」という分類に疑問があるのよ私は。
示唆に富んだ文章で、それが自分にとっても救いになりうる。
星は空っぽ?
助けて、という願いは叶ったのか?
再読しようと思います。
2012年10月18日
- Juicy (マーガレットコミックス)
- 斉藤倫
- 集英社 / 2010年2月25日発売
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随分前に買って読んで、それっきり実家に置きっぱなしにしていたのがたまたま目についたので再読。
別に、今このままでも生きていけるの。
けれど。
方向を変えた途端に、アクセルを踏んだ瞬間に、見える景色は変わるから。
2012年9月18日
- 波打ち際の蛍 (角川文庫)
- 島本理生
- KADOKAWA / 2012年7月25日発売
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希望と絶望とを行き来する、揺れる感覚がとても巧いなあと。
なんとなく、おかざき真里の『&』に通じるものがあるような…単に自分が好きな作品だから重ねてしまっただけかもしれないけど。
2012年9月10日
- アジアンタムブルー (角川文庫)
- 大崎善生
- 角川書店 / 2005年6月25日発売
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だからやっぱり恋愛小説という評価がピンと来ないのよ。
この人の描く人間は素敵な人ばかりだなあと思います。
恋人を失った男の人の話、と10字程度で言ってしまえる物語ではあるけれど、中に詰まっているのはありきたりな感動じゃなくて、お話そのものよりも文章を追うのがとても愉しかった。
この人の小説の、透明な空気が好きで、そこに救われている気がします。
2012年9月23日
- パイロットフィッシュ (角川文庫)
- 大崎善生
- 角川書店 / 2004年3月25日発売
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恋愛小説という評価には若干疑問なのだけど。
道の迷い方、遠回りの仕方の指南書?
どれだけ深い底にいても、光は見えるのかもしれない。
西荻窪を歩きたくなった。
2012年9月7日
- 最低で最高の本屋 (集英社文庫)
- 松浦弥太郎
- 集英社 / 2009年10月20日発売
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外に目を向ける。
好きな男性の物書きは皆海外に出ている。
自分の足で立つということ。
2012年10月18日
むせかえるくらい、匂いのする小説でした。
生きている、人間から発せられる匂い。息苦しいくらい。
2012年6月24日
- 友だち以上 (愛蔵版コミックス)
- おかざき真里
- 集英社 / 2012年1月4日発売
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帯には随分センセーショナルな言葉が躍っていましたが、それにはちょっと違和感を覚えました。
繊細な心の揺らぎが、とても綺麗。
「わずか5cm」というお話が一番好きです。
2012年6月24日