反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030400

感想・レビュー・書評

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  • 非常にためになった。
    普通の本かと思ったけど、仏教的な視点からの考察だった。

  • 心が反応しなければ、
    求めずに済む。妄想に囚われずに済む。執着せずに済む。
    つまり、悩みや苦しみから解放される。

    ま、心の反応は人に備わった本能なので、
    ブッダじゃないんだから「反応させない」なんてできない。
    だから、心が反応したときは、
    それを自分で客観的に見てやればいい、と。
    そう捉えた。

    妄想しているなと気づいたら、以下をすればOKらしい。
    ①目を閉じる
    ②無駄な反応をリセットする
    ③目を開いて、目の前の作業に一心に取り組む
    早速試してます。

  • 人間の人生には「求める心」がつきもの。心がなにか悪い反応をしてしまったとき、まずは「反応した」と客観的に理解することが、心を平穏に保つ第一歩である。

    <以下、特に実践していきたいこと>
    ①判断をしない
    「あの人はこういうところがある」「普通はこうすべき」などの判断は気持ちがいい(自分が正しいと思える)が、それは「慢」のもとであり、自分を苦しめることになる。判断をしてしまったときはまず「あ、判断した」と気づくこと。誰かの判断に触れたら「自分は自分」と自分の心をみつめること。そして、素直になること。自分の方向性(正しさをふりかざす人になりたいの?素直な心を持つ人になりたいの?)をみて、素直な心を持つようにしよう。

    ②感覚に集中する
    心(妄想、目をつぶったときに浮かぶもの)にネガティブな反応があったときは、まず「私はイライラしている」と正しく把握する。そして、心の外=感覚に集中しよう。体を動かそう。

    ③「快」をさがす
    仕事など何かを始めるとき、正しい方向性、すなわち「快」を求めることを忘れずにしよう。ネガティブな心がでたときに、「私の方向性は快を求めること」と見つめ直すことで、慢心にとらわれず、素直な自分になっていこう。

    ④自信がないからと先送りにしない
    「自信」は、「自分はこれができる」「必ず成果を出せる」という「判断」だが、そもそもできるかどうか、成果が出せるかどうかは、その時点ではわからない。仮に一度は成功したとしても、状況はつねに新しく変わるので、次もうまくいくかはわからない。 あらかじめ「自信を持つ」というのは、現実には不可能。その代わりできることは、「とりあえず体験をつむ」こと。やってみて、段取りがわかると初めて自信に近いものにつながる。

  • ブッタの言葉が響きすぎる・・・
    まさに私は良くも悪くも人のリアクションや言葉に反応しすぎてしまうところがある。
    さっそく読みながら心が荒れそうになった瞬間に五感に意識を向けたら気持ちがスーッと楽になった。
    「問題は、相手に負けないことや、我を通すことではありません。」
    これは肝に銘じたい。つい負けず嫌いさが出て戦ってしまう(特に家族などの近い人に対して)ので、相手を「ただ理解する」ように努めていこう。
    反応した自分を客観的に見て、理解を深めていくことが人生の豊かさに繋がるんだなあ。

  • ここのところ諸事情あって、まだ薄暗い早朝四時前から起床し活動しております。
    早起きして暮らしていると一日が長い長い。
    やるべきルーティンワークが済んでも「まだこんな時間?!」といった具合。余った時間は読書などしています。
    こちらは二年前くらいに見つけて購入したもの。
    手に取った当時、バイト先での人間関係にモヤモヤしていたのかな?たぶん。
    一見、難しそうな内容かと思いきや、さらさらっと読めて、ストンッと腑に落ち、冷静になり自信を持てた覚えがあります。

    自粛!自粛!と動きを制限され、思いも抑圧され、空気はずっと閉塞感、焦燥感、不安感が蔓延っていて。
    かと思えば、突然やってきた災害や悲しい知らせに心を揺さぶられ。
    誰も彼もが安心して落ち着いていられない状況が続いている世の中です。

    ザワザワしてしまう心を、少しでも宥め賺すことが自分でできるなら、と改めて読んでみています。

    (2020/07/19)

  • ざわつく気持ちを落ち着かせたい。
    ブッダさんの考えが気になる、と思いこの本を手に取りました。
    本を読みながらも「いま、ここ」に戻ることができるので、座禅をしたことはないけど座禅をしているような気持ちになる。瞑想かな。
    自分の考え方のクセはきっと1人の人から成るものだった、と気づきがあった。
    何度でも読み返したい。

  • 脳が違うから考え方が違うのは当たり前。自分の考え方とは違うからといって、相手に怒りを持つ事自体が妄想で傲慢である。当たり前な事が書かれていますが、面白いです。

  • 悩みとかモヤモヤとかは全て妄想だし、そういった妄想の中で求めるものは満たされるとは限らず、追い求めてもしょうがないものです。といった内容が書かれています。とても納得感はあります。...ありますが、受け入れて→流す作業ができるまでには練習が必要ですね。この本でいう執着の正体【判断】は心の癖のようなものですから。

    本書では、悩みの正体を仏教の考え方をもとにキチンと説明し、そんな悩みから自由になれる方法やエクササイズも紹介しています。
    とにかく悩みや苦しみの正体は心の【反応】であり、ムダなものである!というわかりやすいメッセージでした。
    決めつけや思い込みを【判断】という言葉で表現しているのが、いまいちしっくりこなかったのですが、人間の負の心の挙動を「判断」と定義することを知れてよかったです。仏教の考え方って本当にシステマチックで面白いですね。

  • 年始からよい本を読んだと思う。今年は人間的な苦悩から離れ、降りることを徹底的に意識しよう。目標をあきらめるのではなく、思い通りに行かないことに対する心の持ち方を変えて、今、足元のやるべきことに集中する。そうすることで心が穏やかになる。そんな状態を目指したい。

  • 「悩みや苦しみを克服する」というテーマについて、仏教をベースに、実に論理的に説明されている。

    ①悩みがなぜ生じるのか
    ②どのようにその悩みと向き合うか
    ③なにを心の拠り所とし、どのような方向性で生きていくか。


    特に心に残った内容が3点ある。

    ・心の反応に目を向け、言語化する(ラベリング)。
    漠然とした不安感を具体的な課題として捉えられるようになった。また、悩みの正当性を確認することができる。どうしようもないことや、筋が通らないことに悩みを抱いてしまっていることが多々ある。それに気づくことができる。

    ・感覚に意識を向ける。
    勝手に判断をし、またその判断に執着していることで悩みは生じる。つまり自分の妄想の中で生じる。
    そういう時こそ五感に集中することで、現実世界を実感し、妄想から抜けることができる。
    自分の場合、温泉で長風呂をするのが好きだが、五感が刺激され、感覚に集中するための良いトレーニングになっている。

    ・自分自身が納得することを基準とする。
    悩み、疑い、恐怖などと向き合い、自分が良しと思える境地を目指す。

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著者プロフィール

草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)
僧侶。興道の里代表。1969年奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インドで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで現地仏教徒とともに、インド社会の変革をめざすNGOと幼稚園を運営する。日本では宗派に属さず、実用的な 仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。毎年夏の全国行脚や、経典の現代語訳の朗読と法話を採り入れた葬儀・法事を行うなど、「もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教」を広めている。『こころを洗う技術――思考がクリアになれば人生は思いのまま』(SBクリエイティブ)、『心の出家 変わらぬ日常をもっとラクに生きたいあなたへ』(大和書房)など著書多数。『反応しない練習』(KADOKAWA)は現在も人文・実用書のベストセラー入りを続けている。

「2022年 『増補新版 大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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