園芸少年

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156646

感想・レビュー・書評

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  • さわやかだ。
    最後が駆け足な感じだったが、まあいいか。

  • 面白かった
    さらっと読める

    高校生になってそれなりに楽して過ごそうと思ってたら
    成り行きで一見不良の子と園芸部に入ることになって
    園芸に目覚めていく話

    段ボールかぶる男の子がでてくる
    ダンボーを思い出す

    お花育てたくなる
    町のお花が気になる様子がほほえましい

  • ひょんなことから園芸部として活動することになった3人の高校生男子の夏までの物語。事なかれ主義の主人公、元不良少年、安部公房の『箱男』のような段ボールをかぶって登校するいじめられっこ(段ボールの下の素顔に秘密が…!)の3人が学校の花壇を世話したり、自分たちで種から花を育てたり…大きな事件はないけれど、夏を超えて少年たちは成長する。YA向けのようだけどなかなか良い。2012/622

  • 男子高校生の微妙な気持ちとかが書かれてていい話だった!大和田いいやつだ〜!作中で「小さい鉢に合わせて生きていたら根腐れを起こす」ってあったんだけど、それって人にも言えるしなんだか妙に納得した!

  • 少年たちは、植物を育てる、自分を育てる。

    一見、何も起こらない話。でも、植物の成長は目を離さないと見えないように、最初と最後を読み返せば、大きな成長が見える。篠崎はことなかれ主義(というのかな、“安全”第一)から少しの勇気を持てるように、大和田は過去の自分に本気で別れを告げ、庄司は顔のコンプレックスを少し卒業できた。これからも彼らは成長するだろう。

  • チューリップやヒマワリくらいしか花の名前も知らない男子高校生二人が、なりゆきで園芸部に入って活動するおはなし。途中で一人増えて、男子三人が主な登場人物。
    それなりに頭が良く落ちついた校風の、あまり部活動が盛んでない学校が舞台。主人公はその平均的な生徒。もう一人は逆に、その学校では珍しく不良っぽい生徒。後から増える一人は中学時代不登校で、人に顔を見られたくないために段ボールをかぶってこっそり相談室に通学している。
    タイプの違う三人が慣れない花の世話をするうちに打ち解け、一緒に手入れをした花壇が賞を取ったり夏休みにキャンプをしたりと、種類ごとにペースの違う花の成長と重ねて変化してゆく様子を描く。高校入学から秋の文化祭後までの半年程度の物語で、展開もエピソードもありがちながら、あったかくてほっとするような作品でした。

  • ほのぼの爽やかなかんじで、一気に読みました。

  •  面倒なことにまきこまれないように、先を読み予測し行動している篠崎。そのため、なにごとも深入りしない。
     そんな篠崎が園芸部に入ることになってしまった。部といっても先輩が卒業してしまったので、1年生がふたりきり。篠崎と、坊主・眉なし・校則違反の服装のいかにも不良な大和田のふたりきりだ。しかし、見た目とは裏はらに園芸部の活動(おもに水やり)はちゃんとやっていた。
     そのうちに、教室に行けず相談室登校、しかも段ボール箱をかぶっているという奇妙な少年・庄司も加わることに。
     凸凹トリオともいえるような三人だが、一緒に花を育てながら、お互いの関係もそして各自も少しずつ変わっていく。
     さわやかな青春ストーリー。

     すらすら読めるし、読後感もよい小説。
     表紙絵に描かれているのは篠崎と大和田だと思うが、せめて裏表紙に庄司も描いて欲しかったな。

  • 男子高校生3人の青春爽やか小説。学校って、ただ勉強するだけじゃなくて、いろんなトラブルを乗り越えていくなかで、人として成長していくんだなぁと感じました。実写化されたらほのぼの癒し系に仕上がりそうな作品。

  •  爽やかな青春もの! 『GOGOモンスター』の「IQ」みたいな子が出てきてびっくり。笑 園芸…ベランダで植物育てたくなりました。でも、花屋に置いてあるような花よりも、雑草が好きなので、そこらへんから好きな雑草をつんできて、プランターで育ててみたい!
     図書館で借りた本。文庫になったら欲しい!

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著者プロフィール

1966年生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第36回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『Two Trains』で第57回小学館児童出版文化賞、『園芸少年』で第50回日本児童文学者協会賞を受賞。作品に『いいたいことがあります!』『超・ハーモニー』『クマのあたりまえ』『だいじょうぶくん』などがある。

「2022年 『考えたことなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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