こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説

  • 集英社
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本棚登録 : 747
感想 : 149
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087804669

感想・レビュー・書評

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  • 執筆陣が豪華。

  • 「小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所」大沢在昌他:集英社

    大沢在昌、石田衣良、今野敏、柴田よしき、京極夏彦、逢坂剛、東野圭吾…
    現代のミステリの名手達が「こち亀」のパスティーシュ小説で競演。
    新宿鮫×両さん!出会っちゃいます。
    IWGP×両さん!池袋に登場。
    そしてあの、古書肆×大原部長!現代に生きるこの人が
    描かれるのは初めてじゃ…
    なんとも贅沢な競作集、こち亀×ミステリ!

  • 7人の著者のうち中5人の本を読んだ事があったので、購入しました。
    作品毎にそれぞれ味があったのですが、その中で一番心に残ったのは、
    「関口君……やっぱり貴方がいっちゃん最初に逝ったのね」
    でした。
    関口君を送る京極道という極めておいしいシチュエーションにいろんな、極めていろんな事を考えました(同志よ、感じ取ってくれこの心の叫びを!!)。
    黒衣のあの人も、現在まで生きていたとして推定80歳前後です。……よく考えるとうちのじいちゃんと同世代だ。羨ましいぜじいちゃんよ!戦争は嫌だけどね。
    しかし、推定50歳半ばの京極堂と少年時代の両さんの会話って……!!!!!!!うわい想像できん。てかわざわざ川を逆泳する少年を見物しに行くなよ京極堂よ。
    いやいやなによりも、京極堂の世界とこち亀の世界がリンクしてしまった笑撃が、未だ覚め遣らぬ。
    これがさ、ドラゴンボールにアラレちゃんが出てくるならいいのよ、作者同じだし。地球の危機にアラレちゃんは何やってんだって突っ込みにも、田舎だから情報がこなかったんだろ。で済ませられるし。
    クランプの作品同士のリンクも、もう侑子さんの存在で解決しちゃってるからいいのよ。パラレルワールドで斬ればいいから。
    でもね、両さんと関口君が近所に住んでたってのがね!やつらが同じ東京に住んでるってのがね!もう、ちょっと考えるだけで笑いが込み上げて来るんですけど!!
    万が一、両さんと榎木津が出会ったりしたら、地球壊れるんじゃなかろうか。
    あの設定だと榎さんと中川は顔を一度は合わせてるだろうな……。ど、どうしよう。中川がとんでも金持ちなせいであんまり違和感がないよぅ。助けて木場修!!
    でもあの中では木場修が一番両さんに馴染まないかも。いっちゃん常識人だから。「そんな警官がいてたまるか。いやそもそもそんなん人間じゃねぇだろう」くらいは言うな。でも木場修は正しい。両さんは人間ぢゃないから!
    そしてIWGPのマコトも同じ空の下にいるっつー。
    どっちかっていうとマコトじゃなくてタカシとご対面して欲しかったね。
    タカシと榎さんと両さん。
    奴等が揃ったら、軽く銀河を超えるだろうな…。

  • 『ぬらりひょんの褌』って何それ負けたよ買うしかないだろう、というわけで京極作品読みたさに購入。
    キャラのチョイスが渋くて設定・構成の妙が流石だなとか、やっぱり京極先生の文章は素敵だなとか、原作読み込んでるな凄いなとか、まさか『鵺の碑』を待たずにアノ台詞にお目にかかれるとは思ってませんでしたとか、プラスポイントはあれど色々ショックが隠しきれません、京極先生。分かってる、お遊びだって分かってるんだけど……!この中で一番こち亀っぽいのは東野圭吾かなぁ。あと、逢坂先生と柴田先生は絶対麗子さんを誤解してる。誰ですかあの頭悪そうなミニスカポリス。

  • なんで漫画は一冊も持っていないのにこんな本を買っているかというと、執筆者が豪華だからです……大沢在昌・石田衣良・今野敏・柴田よしき・京極夏彦・逢坂剛・東野圭吾がこち亀の世界を描くという、普通考えられないくらいの企画。新宿鮫や池袋WGPの世界に両さんがいる……けど、やはり作者の地場の世界の方が強くて両津はちょっと食われてる感じかな。逆に明らかに自分の文章の中でかなり原作をうまく活かしていたのは柴田よしき(花咲慎一郎シリーズ)と京極夏彦(『どすこい』&時代の下った京極堂シリーズ)かと。私はほとんど全員読んだことあるシリーズなので楽しめました。お遊びとしてはなかなかいい出来の一冊ではないでしょうか。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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