世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派"プロフェッショナルのすすめ
- 東洋経済新報社 (2006年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555590
感想・レビュー・書評
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備忘録
●自分の仕事に周りを圧倒するパッションと、自分の考えるビジョンに対するプライドを持つこと
★自分の主張、見解を明確に持ち、周囲の論調や動向に流されないこと
●プロの仕事は、たとえ数値化できなくとも、プロ同士の目で評価され良し悪しが判断される
●課題を自分の問題として捉える当事者意識を持ち、自分で活動を起こす
●多様な価値観の人と接し、人間関係を築く基礎能力を培う
●自分の知識や考えを、会話のテーマに沿って相手に伝え、会う前に知らなかったことを交換、共有する
●メンバーにミッションを割り振り、いつまでに何をやって欲しいかを説明する
★予想と違う展開になっても、自分の居場所、武器を見つけて、そのユニークさを活かせるよう仕事の性質を転換する
★たとえ解決策や落とし所がわからなくても、最終的に何とかする、という気概を持つこと
●歴史観、世界観、人間観をもって現状の課題の位置付けを考えること
●話題を多く持ち、相手にとって身近な事例を使って複雑な話を分かり易く伝える
●持っている時間は有限であることを強く意識し、時間配分を考える
●自分で実際に手を動かしてこそノウハウになる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/10/7加筆
あ、そうだ。
黒川氏がフリーランスを「フリーター」って言ってること※に、医者の彼からすると、「フリーランス=不安定な職種」という認識が透けて見えて、違和感を覚えた。
※石倉氏がフリーの翻訳・通訳者をしていた件での発言
2010/6/15読了
要は
・外国語運用能力
・コミュニケーション力、歴史観、教養
・世界情勢にたいするPOV、大局観
・ポータブルスキル
・ビジネスを仕切る力、経験
・キャリア形成における不確実性に対応できる柔軟な思考の養成
・当時者意識の保持
か。
年齢別にシリーズ化しても良いかも。
(2010/6/20加筆)
■響いた箇所
・自分の知っていることをそのテーマに合わせて伝える。こうしてお互いが相手に伝えたいことを交換・共有し、会う前には知らなかった新しい発見があると、楽しくそして有意義なコミュニケーションになる。
・国際会議の場では、その人の真の力がよく見える。自分の主張、プリンシパルがあるか、それぞれの問題について自分なりに考えていて、何か意見をもっているかが試される。
・何らか独自の見方や切り口をしないとこの組織では相手にもされないことを身を持って学んだ。
・ヒエラルキーがなく、新卒で入った若手に支社長が、「お前が顧客のところに発表にいくとしたら、なんというか」としょっちゅう聞くというスタイルは、常に「自分ならどうする」と当事者として考えるクセをつける効果もあったと思う。
■メモ
直観力を磨くために行うべきこと
1)新しいレストラン・場所にいったり初めての人にあったら、それを一言で知らない人に説明するために、もっとも効果的・効率的な説明方法を考える
2)1ページの記事を音読し、そのサマリーをすぐその場で言う
3)自分の仕事を改善するとしたら、どんな指標をみるか、それはなぜかを説明する
4)自分が属する組織の長になったら、最初の三ヶ月で何をするか、それはなぜかを考える。その後自分の仕事をもう一度見直す -
20代も30代もみんな必見!おふたりのブログもあわせて読むと世界のことについてよりわかるようになるかも。
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石倉、黒川両氏が考える世界に通じるプロフェッショナルとはどういうものか、そして、どうすればそこに到達できるのかが書かれている。
他のレビューにもあるように、単なるハウツー本ではなく、心構えを中心に書かれてある点や、具体的な体験に根ざした主張は説得力もあり、また勇気付けられる内容となっている。
しかし、どうしても両氏の個人的体験や感想に重きが置かれすぎている感がある。この本に書かれている「国際派プロフェッショナル」とは著者の考える典型的なエリート像を記したものに過ぎないのではないだろうか。
プロのあり方は一つではないし、そこに行き着く道はたくさんある。
もっと気軽に世界に出て行く方法もあるのではないか、そのように思えた。 -
最後のほうに書かれていた「『すべての人にはそれぞれの意味、価値がある』という考え方に結びつくため、多様性への共感と理解につながる」という部分が強く印象に残った。
全体的に、日本的な年功序列や「個人」ではなく「組織人」を重視する考え方を否定している。
私はずっと外資で働いているので、アメリカのやり方や考え方を身近に体験することができるが、すべて日本のそれより良いとは思わない。
ただ、英語という上下関係を生みにくい言葉で年上の人とも対等に話せるという環境は大いに魅力的だと思う。
「自分を磨くには、場を変えることが大切」以下本文より。
同じ組織に所属していると楽だが、新しい刺激が減り自分の個性も活力も失われてしまう。
仕事がマンネリになり、あまり考えなくても仕事がこなせる状態になったときが、場を変える好機となる。
ちょうど今の会社に所属してから3年を超え、仕事が楽になるとともに、組織全体に蔓延る文化にやはり共感できないこともはっきりしてきたところで、転職を考え始めたところのため「場を変える」ことを「大切」と言われ、ハッとした。
「国際派プロフェッショナル」はずっと目指してきたもののはずだったが、今の会社(組織)に属し、この1年ほど、だらだらと過ごしつつあごしつつあったことに気がついた。
何か新しいことを始めてみようというきっかけになった。 -
2006.6.4
読んでいてこんなに「気持ちのいい」本って初めてかもしれない。
私が知りたいことだから、ってのもあるのかもしれませんが、すうっと頭に入ってきます。簡潔で明瞭で具体的で、著者お二人の実体験に基づいている。内容もさることながら、この構成力と表現力だけですでにノックアウトです。
とりあえずパラパラとめくるだけでもいいので、ぜひぜひ手にとってみてください。できれば「序」は斜め読みくらいしてほしい。
特に黒川先生の「序」の、20ページの「しかし全員が世界で一流のプロになる必要はない。」から次ページの「どれが最もすぐれているということではなく、それぞれ価値があるということなのだ。」には、まったくその通りだと思った。 -
2009年3月26日読了
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ちとタイトルが恥ずかしいが、色々なブログで紹介されていたので読んだ。それぞれの経験に基づいて書かれているので説得力があった。早いところ、会社なんぞに属さなくても食っていける術を身につけたいもんだ。
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前にN部長が世界で通用するかどうかを考えて仕事しろ、ってよく言っていました。まさにその通りです。ライバルは隣のおっさんじゃないよ、世界だよ。世界で自分がやっていることがどこまで通用するか、世界で何番目かを常に意識するように仕事をすること。
どんな時でも場所を変えることは重要です。
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読み終わった日:2009.03.14
きっかけ:アマゾンで見て気になっていたのを本屋でみつけたので。
あらすじ:
黒川 清:医師、東海大学総合科学技術研究所教授、
東京大学先端科学技術研究センター客員教授、
日本学術会議会長
石倉 洋子:一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、
日本学術会議副会長
今まで、日本・アメリカで勉強・勤務してきた2人が交互に書いている。
これからの世界、どの組織に自分が属しているかだけでなく、個人で専門知識や技術を持って
生計をたて、キャリアを積んでプロフェッショナルとなる生き方も意識してみてはどうだろう。
プロフェッショナルになるのであれば、ぜひ世界レベルを目指してみてほしい。
世界は広いんだ!若いうちにいろんな経験をして感じ取ることが大事。
井の中の蛙になってはいけない!!というお話。
1.<国際派>プロフェッショナルの時代
2・「国際派プロ」になるためのキャリアステップ
3.「国際派プロ」に必要な5つの力
現場力・表現力・時間力・当事者力・直観力