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- / ISBN・EAN: 4988111243003
感想・レビュー・書評
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実は初めてのウディ作品。
すごく素敵な映画でした!
「こういうのが映画作品だ!」というべきものでした。
ノスタルジーというものに対して、
「人間っていつまでたっても変わらないよね(苦笑)」という部分も含めて、
その人間のおかしさを愛情を込めて描いている感じ。
でも、それはそれで、否定はしないけどそこで終わらない。
いまを生きている現代も等価である。
そこを愛すことが大切なんじゃないか?ということも感じられる。
そして、その両方をしたたかに生きている現代のパリジェンヌに出会って共に生きていく(たぶん)。
ハッピーエンド。
とっても素敵な大人の映画でした。 -
ウディ・アレンの写すパリは素敵だった。
芸術家たちにとって、過去は教科書であり憧れであり母である。
知識として頭に入れているだけの人は軽薄だが何故か異性を惹きつける。
それとは対極の存在なのが主人公ギルペンダーだ。
彼は所謂オタクなので周りからは少し煙たがられているのだが、その純粋な心が奇跡を起こす。
ウディ・アレンのメッセージは、「いつの時代も過去に憧れるが、今を生きることが大切だ」ではない。
「オタクを究めて奇跡を起こせ」だ。
この映画を観て勇気が出た。 -
1920年代のパリ。
パリの凄いところは、時代が移り変わっても、街が変わらないところ。
昔のままの街並み。
いつもデザインの中心地。
1890年代のベルエポックでロートレックの登場に興奮!
名だたる芸術家はそれぞれ繋がっていてほんとうに面白かった! -
ウディアレンのおとぎ話。パリに行ってみたくなります。個人的にはフィッツジェラルドがツボ。古き良き過去から現代への終わり方がステキ。
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小説家を目指す脚本家のギルは婚約者と彼女の両親とでパリを訪れるが、
ある晩、彼が憧れてやまない1920年代のパリへタイムスリップをする。
パリの街並みを小粋に瀟洒に描くウディ・アレン作品。
作中、ギルが好む「街を歩く」という行為には、
観光地から観光地へ渡り歩いてスケジュールをこなす時間的速度や、
先人の作品に結論めいた解釈を与える思考的速度といった、
ある種の「速度」へのさり気ない抵抗が込められている。
ゆっくりと歩くスピードで文字通り足跡を辿ることで初めて、
先人の息遣いを感じ、思いを馳せることができるようになる。
そして、そのうえで、ギルがアドリアナに放つ一言に集約される
「(いつの時代だって)現在が不満なんだ。それが人生だ」といった眼差しを得る。
時代が人を創るのではなく、人が時代を創る。
そんな人生観を、押しつけがましくなく描く。
お見事。 -
ウディアレンの『トワイライトゾーン』はこんなにも可愛くなっちゃうんだ。
彼らしい愛らしさに溢れた可愛い映画でした。
ウディの脚本か、演出か、人柄か
ゆるめの物語の運びにも
決して重箱の隅をつつくような野暮なことをする気にさせない。
「ウフフッ」と見られる。
あまた出てくるパリのかの黄金時代の有名人のことを
少し予習しておいた方がいいとも思いますが
それもあまり気にせずサラッと成り行きを見守る感じで
見ても十分楽しめました。
昔みた彼の「カイロの紫のバラ」を思い出しました。
今さらながらウディ・アレン・・・すごいなぁ、です。 -
あの頃はよかった、そう思った時代の人たちも、もしかしたら別の時代に憧れていたのかもしれない。
さすがの脚本!
教訓とロマンとが、絶妙なバランスで心地いい。
昔をおもいながら僕は今を生きていくぞ!