CLAMPさん作品5選〜作品を超えて、異世界を展開し続ける!〜

こんにちは、ブクログ通信です。

CLAMPさんは、関西の同人グループから発足した漫画家集団です。過去に多数のメンバーが在籍していましたが、現在は大川七瀬さん、いがらし寒月さん、猫井椿さん、もこなさんの四人となっています。1989年に『聖伝 -RG VEDA-』で商業デビューし、2001年に『カードキャプターさくら』で第32回「星雲賞」コミック部門を受賞。本シリーズは「クリアカード編」の連載が続いています。また、『コードギアス 反逆のルルーシュ』などにキャラクターデザインの提供を行うなど、多岐にわたる活動で人気の集団です。

そんなCLAMPさんの作品には沢山の魅力がありますが、中でも特徴的なのは、作品同士のクロスオーバー。また、人間の業や善悪といった深いテーマを持つ作品も多く、ファンの心を離しません。今回は5作品紹介しますので、気になるものからぜひ手に取ってみてください。

『CLAMP(くらんぷ)さんの経歴を見る』

CLAMPさんの作品一覧

1.CLAMP『カードキャプターさくら』魔法のカード、封印は解かれて

カードキャプターさくら(1) (KCデラックス)
CLAMP『カードキャプターさくら(1) (KCデラックス)
ブクログでレビューを見る

本棚に追加する!

あらすじ

友枝小学校に通う小学四年生のさくらはある日、父の書庫で不思議な本を発見した。その中から現れたのは、封印の獣「ケロベロス」と、魔術師クロウ・リードの作った魔法のカード「クロウカード」たちだった。さくらが封印を解いたことにより、クロウカードは町中にばらまかれてしまい、さくらはカードを集める者、「カードキャプター」となる。親友の知世や転校生の小狼とともに、さくらはクロウカード集めに奮闘する。

おすすめのポイント!

1996年から『なかよし』で連載、1998年にはアニメ化して大ブームを巻き起こした本作。2016年には連載開始から20周年を記念し「クリアカード編」の新連載が始まるなど、世代を超えて愛され続けています。父の書庫に本があったのは何故か。クロウカードを集め終えるとどうなるのか。可愛くて優しくて強いさくらちゃんの素直さに、大切な事を教えられる一面もあります。最初のシリーズは全12巻と手頃な巻数なので、ぜひ読破してみてくださいね。

かわいくて、衣装も毎回変わって、闘いもありハラハラして、カードを集めていくというストーリーでも引っ張れる。キャラクターも立っていて。完璧。お嬢様のお友達知世ちゃんが秀逸と思います。

deroderohさんのレビュー

2.CLAMP『xxxHOLiC』妖しげなものにこそ、心惹かれる

×××HOLiC(1) (KCDX)
CLAMP『×××HOLiC(1) (KCDX)
ブクログでレビューを見る

本棚に追加する!

あらすじ

生まれながらに霊感体質を持つ高校生の四月一日(ワタヌキ)は、必然的に一軒の店を見つけた。その店では、どんな願いも叶えてくれる代わりに、それと同等の対価を支払わねばならない。店主である侑子(ユウコ)は、四月一日の「アヤカシが視えたり、憑かれたりする体質を治したい」という願いを見透かし、彼を半ば強制的にアルバイトとして雇う。アルバイトを始めた四月一日は、そこでさまざまな事件に遭遇することに——。

おすすめのポイント!

叶えたい願いがある時、その思いが強いほど対価を軽んじてしまうのが、人間の業というものなのでしょう。侑子さんの妖艶で和ゴシックな雰囲気や、物語全体を漂うアヤカシたちの気配など、妖しく幽玄な作風が好きな方におすすめです。タイトルの「ホリック」とは「中毒」のこと。コメディ要素もありつつ、重みや深みのある物語で、中毒的にハマる方も多いでしょう。2022年には神木隆之介さん主演で実写映画化されました。

劇場版やTVアニメシリーズにもなったCLAMPの”×××HOLiC”の第1巻。同時に連載されていた”ツバサ”の世界観とリンクした作品でした。この世界観は何度読んでも惹かれるものがあります。普通に描いたら、人の業とかそういうのが話の中心になるので、かなり重い話になってしまうところを、侑子さんと四月一日の掛け合い漫才とマルとモロの茶化しよってだいぶ中和されている感じです。この作品に出会ったのも偶然ではなく侑子さん流に言えば、”この世には偶然なんてないわ。あるのは、必然だけ。”

いりあさんのレビュー

3.CLAMP『ツバサーRESERVoir CHRoNiCLE』パラレルワールドでつながる作品の世界

ツバサ―RESERVoir CHRoNiCLE (1) 少年マガジンコミックス
CLAMP『ツバサ―RESERVoir CHRoNiCLE (1) 少年マガジンコミックス
ブクログでレビューを見る

本棚に追加する!

あらすじ

玖楼国の姫・さくらと考古学者の卵・小狼は、身分の差とは関係なくお互いに惹かれあっていた。ある日、謎の遺跡が発見され足を踏み入れると、さくらの記憶は無数の羽根となり、様々な次元の異世界に飛び散ってしまう。瀕死の状態になってしまったさくらを救い、記憶を取り戻すには、羽根を探し出すしかない。小狼は異世界を渡り歩く能力を持つという次元の魔女に会うため、さくらとともに、時空を超えた旅に出かける。

おすすめのポイント!

本作に出てくる主人公のさくらと小狼は、『カードキャプターさくら』の二人と同じ魂を持った別次元の存在です。他にもこの作品には、別のCLAMP作品と繋がっている人物や世界が沢山あります。登場人物が異世界で別の活躍を見せるというクロスオーバーは、読者には嬉しいサプライズです。もちろんこの作品から読み始めても良いですが、他の作品とのパラレルワールド的な繋がりをぜひ楽しんでほしいと思います。

今まで、ツバサについては「なんか小狼とかさくらとか桃矢、雪兎がでてるけど別人っぽい」程度の知識しかなかったので、ようやく設定が理解できました。桃矢が王で雪兎が神官…なんという素敵設定…!あと、さくら可愛い。

いちこさんのレビュー

4.CLAMP『魔法騎士レイアース』少女×RPG×ロボットの衝撃作

魔法騎士レイアース 1 (KCデラックス)
CLAMP『魔法騎士レイアース 新装版 (1) (KCデラックス)
ブクログでレビューを見る

本棚に追加する!

あらすじ

1993年のある日、東京タワーはいつものように、たくさんの学生で賑わっていた。中学二年生という以外に共通点のない三人の少女・光、海、風はふとした瞬間に目が合ったのをきっかけに、異世界へと召喚される。セフィーロと呼ばれるその世界では、平和と秩序を保っていたエメロード姫がさらわれ、幽閉されていた。戸惑いながらも三人は、姫を救い出し、セフィーロに平和をもたらす伝説の魔法騎士となる決意をする。

おすすめのポイント!

『魔法騎士レイアース』『魔法騎士レイアース2』の二部からなる本作は、二部合わせて6巻完結の作品です。手軽に手に取れる冊数ですが、内容は6巻で描ききれるとは思えないほど濃密で、正義とは何か、悪とは何かまで考えさせられる深みのあるものになっています。姫を救ってハッピーエンドという分かりやすいRPG的なファンタジー作品ではないので、一筋縄ではいかないような結末の作品が好きな方に特におすすめです。

おそらくなかよしで読んでいたもの。2は持っていた気がするが、いつの間にかなくなっていた。売ったか?アニメもゲームもやっていたのを思い出す。所謂ロボットアニメなのだが、恋の要素も強く、ザ・少女マンガといった内容だったように思う。特に2の方がスケールが広がり、ドキドキしながら読んでいた。モコナかわいい!

とみぃさんのレビュー

5.CLAMP『GATE7』舞台は京都!異世界歴史ファンタジー

GATE7 1 (ジャンプコミックス)
CLAMP『GATE7 1 (ジャンプコミックス)
ブクログでレビューを見る

本棚に追加する!

あらすじ

高校生の高本致佳人は、京都を観光中に異世界に迷いこんだ。そこで目にしたのは、普通の人間には見えないはずの、異能者たちの戦いだった。異形と戦闘を繰り広げているのは、豊臣秀次という男に使える「裏七軒」の、はな、桜、橘の三人。紆余曲折を経て彼らの家に居候することになった致佳人は、異世界の武将たちの死闘に巻きこまれることに。そして、何よりも勝敗にこだわる武将たちに、致佳人はある思いを抱くようになり——。

おすすめのポイント!

豊臣、徳川、伊達、真田と、日本の戦国時代を駆け抜けた有名人たちが登場します。歴史や京都が好きという方はぜひ手に取ってみてください。戦闘を描いたシーンもありますが、CLAMPさんらしい、美しい絵に惹かれるという人もいるでしょう。現在はコミックス4巻まで刊行されており、休載中。連載が再開されるまでに既刊のものを読み進めておくのも良いかもしれません。これからどんな展開になってゆくか楽しみな作品です。

一話のためし読みの時点では微妙と思ってたけど、さすがCLAMPさん!一巻読んだ後には普通に面白かった。京都という部隊がとてもいい!少し歴女と腐女子向けかもしれないけどナイスです!

いのっちさんのレビュー


一つの作品で完結せず、世界が多面的に広がってゆくCLAMP作品。気になる作品が見つかった方は、そこを起点に、果てしない「CLAMPの世界」を歩んでみてはいかがでしょうか。