- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041026113
感想・レビュー・書評
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まあまあまあ、短篇は得手不得手があるので全体的な評価は 微妙になってしまいました。
しかし、自分が思い入れがある作品のサイドストーリーはやはり気になります。
百瀬~の田辺くんを主人公とした『鯨と煙の冒険』はよかった。百瀬~でも田辺くんのキャラクターは光っていたのでこの話が読めて嬉しかったです。
『多田便利軒、探偵業に挑戦する』は話はどうということもないのですが、相変わらずの多田×行天コンビにニヤつきます。
ただ全てのストーリーにJTの企画らしく必ず煙草、喫煙シーンがあって(不必要に)もうそれだけで気持ちが削がれた。
今の世にこういう企画は合わないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはり読んだことのある本だと面白さが格段に違う。まほろは何度読んでも好きなお話だし、空気感がとてもいい。どのお話にも必ず喫煙シーンが出てきて一服ひろばが登場すると思ったらJTの企画だったとは。無理なくストーリーに溶け込んでいたからよかったものの、短編集だとやはり物足りない勘はぬぐえない。新しい作家さんやお話の発掘も兼ねていたけれどあんまりだったかな。
天地明察を読むか否か、迷うところ。 -
タイトルの通り、著者の作品の「サイドストーリー」、いわゆる番外編的な短編が集められたアンソロジーだ。
自分が「メインストーリー」の方を知っているものもあれば未読のものもあり、また内容もミステリーから時代物まで幅広く、自分との接点もカテゴリも変化にとんだ一冊だった。
そもそもが番外編の集まりという企画の本なので当たり前だけれど、本編があってこその内容、という短編も多く、本編を読んでいないといまいち面白みもわからない「本編の付属物」的なものも多い。
そんな中、たとえば中山七里の短編などはひとつの物語として本編を知らなくても完結していて、うまいな、と思う。 -
有名作品の番外編ばかり集めた本。知ってる作品かそうでないかで魅力が全然違う。
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一服ひろばについての、アンソロジー。
ひとつが30ページ程度なので、読みやすかったです。
しかし読んだ事がある本が、3冊だけ。
とはいえ、どれも今現在がどういう状態なのか
分からないという話はなかったです。
最後から2番目。
女って恐ろしい…と思うには十分な話でした。
確かにこれは恐喝になります。
こうなった場合、即座にその場を離れるのが鉄則。
けれどそれを本当に実行できるかと言われると
多分無理な気もします。 -
サイドストーリーっていうテーマが面白かった。わたしは本篇を読んだことがあるのが偏食気味なので中田永一さんの百瀬こっちを向いてと、中山千里さんのさよならドピュッシーだけだったのでその二本を読みましたが、ファンにはたまらなく豪華であろうサイドストーリーがたくさんでした。
大好きなあの小説たちの違う話、もっと読みたいなって思った。 -
それぞれの作品の番外編というか、タイトル通りサイドストーリーを集めた短編集です。
読んだことがあるのもちらほら。
名前だけ知ってて、気になってはいるけど〜というシリーズも結構収録されていて、良いきっかけになりました。
中田永一はやっぱり面白かった。脇役だった彼がいい味だしてます。
あとは中谷七里も。音楽シリーズしか読んでないけど、他にもいろいろミステリ出してるし、これを読む限りそっちも良さそうですね。
初めてのものだと、「校閲ガール」「君たちに明日はない」「北天の馬たち」「まほろ駅前」が読みやすくて惹かれました。
ぜひそのうち本編を読んでみたいとおもいます。 -
各作家の、代表的作品の番外編ばかりを集めた、アンソロジー。
ほとんど既読の本編だったので、どれも楽しめた。
一番のお気に入りは、貴志祐介「一服ひろばの謎」。
ドラマ「鍵のかかった部屋」オリジナルキャラクターだった芹沢豪が、逆輸入で小説に登場する遊び心が楽しい。
他も、魅力的なラインナップ。
また本編を読み返したくなった。
このご時世で、この煙草の絡め方は、不自然に感じた。