掟上今日子の備忘録

著者 :
  • 講談社
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感想 : 342
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192026

感想・レビュー・書評

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  • はじめての西尾維新。
    なんというか、西尾維新が書いているのだからさぞかしオモシロイに違いない、という自分で勝手に設けたハードルを越えられない感。

    あれ、でもなんだか、もっと読みたくなっているような気が。とりあえず次巻も読んでみようかな。

  • ドラマを見て、原作を読んでみた。原作が負けている。俳優の演技?脚本家の力?
    第1章
    第2章

  • シリーズ第1弾。
    面白かった。
    眠ると記憶をなくす探偵と、なぜかいつも犯人として疑われる主人公。
    一風変わったキャラながら、それ以外はむしろ常識的で、人のいいふたりの関係性が楽しい。
    どこかほのぼのする読後感。
    残された謎は、続編で明らかになるのか?

  • ドラマ化されるということで読んでみたが、案外サラッと読めてしまった作品。全体的には今日子さんの強い存在感を放つキャラとライトミステリーという印象。作中で起こる事件は今日子さんの不思議な能力により解決され、忘却とともに完結されるという展開。起こる事件は様々な背景があるが、ジメジメ感がないので、この読後感は今日子さんが明日になったら前日の記憶がなくなるが故にやり返さずに、やり尽くすこと、忘却によるものがあるだろう。厄介と紺藤の会話に違和感があったが、事件解決に導く今日子さんの推理力の素晴らしさ、続編も期待。

  • 事件に巻き込まれることは数知れず、しかも巻き込まれると必ず犯人と疑われてしまう不幸体質な青年・厄介。

    彼が自衛手段としてしているのが、探偵に依頼すること。
    一番の頼っている探偵が、掟上今日子。
    眠るとその日のことを忘れてしまうー故に事件の即日解決をモットーとしている探偵だ。

    彼女の置かれている状態は、とてもしんどいはずなのに、彼女は業務的に話すので、重たくなってない。

    厄介くんが巻き込まれる事件も、どこかひねってあって、「そうきたかー!」という感じ。

    圧巻はやっぱり最終話だなー。

    ドラマ化するというので読んでみたけど、ドラマも原作も気軽に楽しめて、面白かった。

    続きが楽しみ。


    収録作品:
    初めまして、今日子さん
    紹介します、今日子さん
    お暇ですか、今日子さん
    失礼します、今日子さん
    さようなら、今日子さん

  • 「探偵を呼ばせてください!」
    この心地よい、テンポの良さを感じるフレーズ。

    忘却探偵。
    1日(生活時間)で記憶がリセット。

    主人公は、不運の青年。
    常に何かのトラブルに見舞われる。

    そんな青年が頼った探偵は、綺麗な女性で…。
    という話。

    1日、というリミットがある為、難解なトリックではなく軽快なミステリー。
    トリックというか、アイデア?

    西尾維新には珍しく、言葉を弄してページを浪費していく、良くも悪くも軟調で倦怠感のある展開は鳴りを潜め、実に軽快に読めて楽しめる!

    多分、1日というリミットが良いスパイスになっているのだろう。

    新しい西尾維新作品。
    新機軸を感じた!

    素直に楽しめる作品。
    続きが気になる。


    現在、ドラマが放送中。
    発売当初から積み本状態だったことを後悔している。

  • ドラマの前に読みたーい、と思っていたら弟が持っていたので借りて読んだ。
    今日子さんが可愛い。厄介くんも可愛い。
    文章はさすが西尾維新!って感じ。同じキャッチフレーズを随所に放り込んでくるところとか。あと厄介くんの心の声がたまらなく好き。
    テンポよく読めるし、読んでて続き気になるし、とても楽しめた。
    最後の話なんて結構ゾッとしたな。いい意味で。

    ドラマも楽しみです!ガッキーと岡田将生で脳内再生余裕でした。あとは西尾維新らしさをどう表現してくれるかじゃないですかね。個人的にはアニメっぽくしてくれたら嬉しい。ドラマ版の謎ディとかデスノみたいに。

    今日子さん可愛いし厄介くん好きだからシリーズに挑戦しようかなぁと思ったんだけど厄介くんはもう出てこないのね。悩む。

    • まみさん
      私はまだ未読なのですが、最新作では厄介くんが復活しているらしいですよ♪
      私はまだ未読なのですが、最新作では厄介くんが復活しているらしいですよ♪
      2015/10/10
    • かわずさん
      そうなんですね!
      我慢できず二巻も三巻も買って読んでしまったので、最新作も買います(*´-`)
      教えてくださってありがとうございますっ!
      そうなんですね!
      我慢できず二巻も三巻も買って読んでしまったので、最新作も買います(*´-`)
      教えてくださってありがとうございますっ!
      2015/10/10
  • 読み終えて名前の秘密?を思い出した~隠楯厄介は25歳のフリーターで,研究所の下働きをしているが,周囲に何かとトラブルが持ち上がり,犯人と目されることが多いため,何人かの探偵と知り合いになっているが,その一人が掟上今日子という記憶が起きている内しか持たないという同年の女性だ。3D技術のデータのバックアップSDが紛失し,探しても出てこない。今日子は薬で眠らされそうになって,禁じ手を使うことにした。犯人はSDカードにさらにデータを書き込んだ上で,バックアップを消し,後でサルベージするつもりだったのだ。前に勤めていた出版社の編集者は今や人気コミック誌の編集長で,売れっ子の漫画家から人質に取られた百万円の束の代わりに1億円を払おうとしている。百万円のそれぞれの番号を彼女は各種パスワードとして使っていたのだ。推理作家はすんなり原稿を渡してくれない。原稿を隠して編集者に探させるのだが,原稿は隠しヒントも中途半端に残して作家は心不全で亡くなってしまった。
    今日子はないものを探せ・120分というヒントでAVルームのカセットテープにデジタルデータが残されていると見破る。この作家の死を不審に思った編集者が遺稿から推理するように厄介を通じて今日子に依頼するが,今日子はすべての著作を読まないといけないと主張し,100時間を超える不眠の読書が始まるが…~なかなか粋な終わり方を持ってきたじゃないか! 感心! この程度なら大人も読めるね

  • 1日しか記憶が保持されないがゆえに、1日で事件を解決する探偵掟上今日子さんと、巻き込まれ体質の隠館厄介くんの事件簿。

    『続・終物語』に付録としてついてきていた第1話を読んだときには「ミステリー…? 読者が謎を解きようがないものをミステリーと呼ぶのか…?」って思ってたけど(笑)、2話と3話は謎解きありのわりと正統派ミステリーでした。
    4〜5話は…謎は解けないけど、キーポイントだけは予想できるので、広い意味ではあり、かな。

    でも、全体的にはやっぱり、ミステリーとして読むよりエンターテイメントとして楽しむ作品だと思うし、ミステリーというジャンルにこだわらなければふつうに面白い。

    「西尾維新っぽさ」という点では、やっぱりキャラは西尾維新だなぁという感じがするものの、地の文に関して言えば物語シリーズや戯言シリーズで見られた言葉遊び的な側面はなく、『難民探偵』で見られたような至って正統派な文章という感じ。

    敢えて気になる点を挙げるとすれば、主人公である厄介くんとその友人の紺藤さんの会話が100年くらい前の文学作品のような台詞回しになってて、違和感がハンパないw そこに正統派の需要はないだろうに、なんでああなった…。

    あと、本の中身とは関係ないけど、カバーをとると和綴じ本のようになっていて、「備忘録」ってタイトルにぴったりすぎて萌えました!

  • 西尾維新の新シリーズ。
    全てを1日で忘れてしまう忘却探偵、掟上今日子といつも犯人と疑われ、容疑者と怪しまれ、首謀者と考えられ、黒幕と見なされる隠館厄介の物語。
    一話一話がサクサク読めて今までの作品とはまた違うのでこれからが楽しみな作品。

  • 【西尾維新×VOFAN 待望の新シリーズ】

    「今日子さんには、今日しかない。」 

    掟上今日子(おきてがみきょうこ)――またの名を、忘却探偵。
    すべてを一日で忘れてしまう彼女は、事件を(ほぼ)即日解決!
    あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・
    隠館厄介(かくしだてやくすけ)は今日も叫ぶ。
    「探偵を呼ばせてください――!!」

    スピーディーな展開と、忘却の儚さ。
    果たして今日子さんは、事件の概要を忘れてしまう前に解決することができるのか?

  • おもしろかった~~~!満足!
    特に5話の最後のほうが好き。

    コツコツ読んでいきたいシリーズになった。

    ドラマ未見だけど気になる。

  • 小説・漫画・ドラマの全てが高レベルな作品なので、万人にウケる西尾維新作品としては今日子さんがTOPに入ってくるのではないだろうかと思っています。

    この作品と出会ったきっかけは小説版の本書なのですが、その後に時間を置いて漫画とドラマを全て見た状態です。
    そのため、小説版を揃えようとした時に(既に別媒体で読んだ内容を再度読むのもなぁ)となってしまうことも。。。

    いつか全巻揃えたいとは思ってます‼︎

  • 今日子さんとは、1人で決断できる賢さを持つのに間に合った人だと思います。

    「忘れる」という現象は、人が生きる上で当然に起こることですので、今日子さんが主人公になり得るのは、「忘れるから」ではないと思います。
    でも、昨日の「何か」ではなく「昨日」を忘れてしまっても、今日も何かを「決断する」場面はあり、そのための決断には、基づく根拠が必要です。
    根拠の候補には、例えば誰かの助言や、自分の価値観などがありますが、ここで今日子さんにとって「誰かの助言」は、記憶に残らないため「ない」ものとみなされるはずですので、今日子さんのすべての決断は、自分の価値観に基づいていると考えられます。
    「根拠」が足りなければ、決断に至らず迷います。でも、今日子さんは、昨日のできごとは忘れても、すでに培った価値観は、生きていくのに十分なほど揺るぎないものであるため、自分の価値観「だけ」で今日も生きていられるのだと思います。
    今日子さんが格好いいのは、昨日を忘れても今日を生きられるからではなく、昨日を忘れても今日を生きられるほどの価値観の蓄積をすでに済ませていると思うからです。

    なぜ昨日を忘れてしまうことになったのかとともに、いったいどんな経験を積んで価値観の蓄積に至ったのかも気になります。

  • 何回読んだかわからん

  • 掟上今日子の備忘録/西尾維新 #読了 11/4

    掟上今日子には今日しかない。事件を1日で解決し、明日がくれば全て忘却する。
    読むのは3回目。西尾維新先生を知った作品です。色褪せないなぁ。

  • 読みやすく、登場人物が魅力的で良かったです。

  • 短編5話のうちの第四話は作家松岡圭祐を思い起こした

  • 寝ると記憶がなくなってしまう忘却探偵の今日子さんが事件を解決していくお話しだが、登場人物の名前の読み方がそのまま読めなく、何て読むんだっけ?と前のページを何度か探ってしまった。私は今日子さんより記憶維持が難しいなと感じてしまった。

    私には事件解決の話しより厄介との関係を楽しめるお話しでした。

    ドラマ化されていると途中で知り、そちらを見てみたい気持ちになった。

  • 978-4-06-219202-6 c0093¥1200E

    掟上今日子の備忘録

    2014年10月14日 第1刷発行
    2016年5月16日 第10刷発行

    著者:西尾維新(にしお いしん)
    発行所:株式会社講談社

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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