地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880275

感想・レビュー・書評

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  • 軽やかに、守備範囲を広く、不測の事態でも動揺せずに、知的に乗り越える「心得」を説いた、齋藤先生の講義のような内容。

    やはり「論語」の奥深さと、学ぶことへの好奇心を掻き立ててくれる書でした。
    「最後は素手で、野武士のようにゲリラ戦で戦う」といったコメントが印象的でした。
    小生としては非常に参考になりました。

  • 具体的な勉強法がいくつも載っていて参考になった。
    大学の先生に思考力がないからレポートの中身もないと言われて、ムカついたので改善するために参考になりそうな本を探した結果、この本を見つけた。
    受験にも、日頃の勉強にも役立ちそうだ。

  • 相変わらず引用の仕方が上手い。
    終章「直感力で本質をわしづかみ」に書いてあることがこの本の全て。

  • 知的な人は柔軟である。とp184の見出しにある。

    私の周りを見渡しても確かにそれは頷ける。知識を持っているだけの人は大体自分の「意見」に固執する。しかし、「知的」な人は反論を受けると、新しい考えを生み出すために自分の「意見」を踏み台士にて思考を進めていく。

    そこにはまるで「新しい意見をくれてありがとう」「面白い否定をしてくれてありがとう」という雰囲気が漂っている。
    もちろん、こういう人と会話をするのは、実に楽しい。

    本書は柔軟まさにそういった知的さを確保するための勉強法の例示である。

    知識を確保するだけの勉強法から、思考法を身に付けるための勉強法へのステップアップ。そして学ぶことを一生の「楽しみ」にしていくための心構えが紹介されている。

    以下p188より引用
    そして、「これだ!」と悟ったら、それを得意ワザになるまで徹底するのがポイントです。世の中に「いい方法」は山ほどあります。
    しかし、それが自分のワザになっていなければ意味がありません。丸暗記が得意な人はそれを拡大してワザにすればいいし、ノートが性に合うならそれを武器にすればいい。人との対話を方法化してもいい。

    引用おわり

    自分のワザを作るというのはこれからもっと重要になっていくだろう。

  • 知的かつ上機嫌を目指す。
    攻める気持ちてリラックス
    人格にかかる勉強法とは、常に新しい事や人に対して心を開き、自分が変わることを楽しむ勉強法
    学ぶとは生きる力を身につける

  • 受験のためだけの勉強法ではなく、地アタマを鍛え、仕事に役立ち、教養にもなる知的勉強法の極意。身体感覚を取り入れ、炭田呼吸をも意識し、「鋭敏かつ無心」の状態で「直観力」を味方につけるのである。第四章の「勉強ヒント集」は学生必読。

  • 知ったかぶりでもムチャぶりでもいいから、無理やり学んだことを引用しろ、というところが印象に残った。
    得た知識を積極的に使う。
    本を読むとき、ぜひそれを意識したい。

  • [ 内容 ]
    抜群の「学ぶ力」を身につける!
    『論語』の教え、目次勉強法、参考書の選び方、勉強時の呼吸法、本番で力を発揮するコツ。

    [ 目次 ]
    序章 勉強しているのに、なぜ身につかないのか?
    第1章 大切なことを瞬時につかむ勉強法
    第2章 地アタマを鍛え身体に染み込む勉強法
    第3章 人格を磨く勉強法
    第4章 実力がワンランクアップするヒント集
    終章 直感力で本質をわしづかみ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 勉強すると人に優しくなれる。みんななんのために勉強するのか考えさせられました。

  • 要素は以下のとおり。
    知性を身につけるのはトレーニング次第。
    人生で必要なのは、①まねる力、②段取り力、③コメント力(質問力含む)。
    他人の勉強法を盗め。
    勉強の段取りも重要だ。
    問題意識のない勉強はムダ。
    常に田の方法はないのか?と問え。
    我流はダメ。
    自問自答の訓練大切。→いろいろな視点から考える(こういう場合どうするか等)
    守りに入るとうまくいかないことがある。
    日本の古典に学べ。
    交渉に置いて相手の利益が何かを明らかにする必要がある。

    様々な立場から手段を考える。

    その理由明らかにする。
    その人の知識を学ぶとき、徹底して本を沢山読み、その人になりきる(最低2日間)
    目次にポイントを書き込んでいく。これにより流れをつかむ。
    問に対する答えは複数出し、比較すること。
    判らないところは読み飛ばしてみる。
    問題は「簡単だ」と思いながら解け。
    複雑な問題は一つ一つ仕分けして解け。
    じっくりよりもざっと数日でテキストをやり遂げる方が良いときもある。
    全ての文章を伏線だと思って読むと理解できる。
    新たに知った概念をすぐ日常会話の中で使ってみる。
    自分が知っている確実な知識だけで問題を解いてみる。英語だと知っている単語と構文で栄作bんを書いてみる。
    日々の観察をノートに書いてみる。
    虚心坦懐で学べ。
    自分を守ろうとすると知性鈍る。
    自分を度外視して学べ。
    テキストはスタンダードに限る。不足は書き込む。
    テキストを場所として覚える。
    対話法は覚えやすい。
    問題集は三回以上とめ。
    5分間で判らないなら答えをすぐ見れ。
    問題の最初の方に時間をかけるな。
    解説多い問題集を選べ。
    他人に教えまくれ。
    答案丁寧に書け。
    「絶対普通の見方をしない」と思い込む。
    本を読むとき、目次で全体の流れを予想してから読むと速く理解できる。

  • ○勉強法を工夫する。新しい練習メニューをを考えて試してみるコーチになった気分で、自分で自分の勉強コーチになってみた。
    ○やらなきゃいけないことが決められていたとしても、やり方は自由に考えていいんだ
    ○まねる力(技を盗む力)段取り力(物事を為す大切な手順を理解し、組み立てる力)・コメント力(質問力を含む)が大事。
    ○私が思う知性とは、必ずしも勉強ができるということではありません。知性とは、例えば、本質をつかまえ、最終地点をイメージし、今の地点からそこへのプロセス(文脈)を見出す力です。あるいは、その思考が文脈を外さず、知識を引用しながら豊かに広げていけることだと思うのです。
    ○「論理的に正しい」ものがゴロゴロある中から、どれを選ぶか。その能力がその人の総合判断力です。それはいかに適切な出発点を選択できるか、が勝負です。別の言い方をすれば、「情緒力」なのです」(『国家の品格』藤原正彦)
    ○論理力よりも情緒力が大事というのは、論理力を使って何をするのか、そこの判断を間違うと、すべてが無駄になるからです。
    ○私は本を読む時に、必ず著者の論理の裏にある「好き嫌い」の感情を読み取るようにしています。感情による価値判断があって初めて論理が作られると思うからです。
    ○そもそもいま、何のために勉強しているのか?今勉強していることに対してどんなアプローチができるのか?―勉強している時に、そうした問題意識は欠かせないものです。
    ○本来、問題意識を持つから学ぶ対象を選ぶものですが、学校の生徒たちの多くには、教えられる側と言う受動的な考えが染みついており、積極的に問題を見つけようとしません。しかし、問題を自らつかみ、答えを得るために学び、的確に判断して現実を動かしていくことが、本当の頭の良さであるはず。冷静に物事を分析し、把握し、現実的に一歩、人生を先に進めるのは、自分自身でしかありません。

  • ニーチェをちゃんと読もうと思った。斎藤さんの引用している文章が素晴らしい。

    偉人の文章を音読すると書いた人の魂が宿るということがすごく奥深い。

  • 他人の勉強法は参考になる…そんな考えからノンポリのボブは勉強法の本を読み漁っている。
    ふとした拍子で、齋藤孝先生の本書に出くわした。
    齋藤流勉強術や学習ツールが所狭しと描かれ、読んで得した感じ。

    直感力と勉強?( °o° )

    「日々の勉強の中でこそ知的な直感力が培われていく」(p.176)

    なるほど…

    知的な人にはある「自由な雰囲気」(p.181)

    はたしてボブにはあるのだろうか…(¬ー¬)
    こればかりは自分ではわからない

    最後に。

    「勉強とは、『生きる力』を身につける最強のスキルである」(p.187)

    ということなのだ。
    反省…

著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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