言語学バーリ・トゥード: Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130841016

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすいが、タイトルにあるAIや言語学的要素は少なめ。
    世代が近い同期のおっさんと飲みながら雑談してる感じに近い。

  • おもしろいけどちょっとしんどい。
    「UP」誌の連載は3か月にいちどとのことなのでそのくらいの間隔で読むのがちょうどいいかも。

    spotifayで「恋人がサンタクロース」を確認した。40年間「は」だと思っていた。
    あと単語カードも買った。

  •  日常に接する言葉を納得できるまで深く、そして面白く考察されています。文章はユーモアに富んでいて、読んでいて飽きることがありませんでした。著者との年齢が近いせいか、話題がすんなり頭に入ってくるのも読みやすく親しみを覚えます。

     普段目にしたり、聞いたりする言葉は何気なく頭の中を通り過ぎていきますが、それらを一旦頭に留めて、一歩も二歩も踏み込んで考察する内容はなるほどと思わされます。本書を読む以前に「恋人がサンタクロース」は自分も不思議に思って、歌詞を読んで、そこで納得していたのですが、言語学の立場から解釈するとこういう風になるのかと興味深く感じました。

  • すごく楽しかった!
    硬い文章かと思いきや、何度声を上げて笑ってしまったことか。プロレス知識がない私でも、存分に楽しめました。
    とにかく、文章が面白すぎです。面白いのに「なるほど〜」と知識も得られてとても満足。挿絵も良かったです。

    「08 たったひとつの冴えたAnswer」
    リアクションに困るシチュエーションは、まさに最近気になり出していたことだったので、コピーして手元に置きたいくらいでした。(ちなみにGLAYと氷室氏には全く興味がありません)。

  • 東京大学出版会情報誌「UP」の連載をまとめた一冊。言語学としての考察は甘くてたいして面白くもなし、プロレスファンには面白いのかもしれないが、あいにくそっち方面の趣味はないので、よく判らず。強いて言えば、STOこと須藤先生の著作をご紹介いただいたのが一番良かった。

  • p43 「は」は旧情報につき、「が」は新情報につく。

    p94 氷室氏 「TERU君はさ、いい声だよね。俺はさ、いい声じゃないからさ」 超目上の人の自己卑下
    TERUさんの返し 「氷室さんの声には、聞いただけで氷室さんの顔が浮かんできますよね。俺は、歌声で聴いてすぐにその人の顔が浮かぶっていうことが、とても大切だと思うんです」
    つまりTERUさんがやってのけたことは、相手が持ち出してきた「否定も肯定もしずらい評価軸」に対して、また別の新たな評価軸を提示してみせる、ということだったのだ。

    p141 長嶋茂雄 肉離れ ミートグッバイ

    p170 玄米は研がなくてもよい

    p203 (笑)の機嫌 2000年代流行のMMORPG ファイナルファンタジーXI 知らない人とパーティーを組んで戦うことも多く、チャットでの会話に気を使う そこで(笑)を使うようになった その省略がw wが重なった様子が草 
    草が生えている、草が笑いの代名詞となる

  • 読みやすく面白いコラム集。「言語学」とタイトルに付いてるが、そんな固いものではない。ちょっと知的な楽しいコラムが読みたければおすすめ。

  • 川添愛の本、ということで、図書館で借りて読んでみましたが、これまで読んだ川添愛の本とのギャップがなかなか大きく、少々驚きました。
    が、真面目にふざけている感がたっぷりで、これはこれで楽しませていただきました。

    「真面目にふざけている感」たっぷりで楽しませていただいた、といえば、川上和人の本に近いものを感じましたが、川添愛(も川上和人も自分)と同世代、という点が、楽しめた大きな理由だとは思っています。
    上でも下でも10歳違うと、面白さがずいぶん違うと思われます。

    バーリ・トゥードの意味がわからない人には、この本を読んでいただいて確認いただくとして、この本は、言語学を、かなり自由な観点からいじり倒した感のあるコラム16本からなります。
    また、言語学者を名乗るだけあって、筆者がいろんなところで出合った言葉について、言語学の視点から語られています。
    とはいえ、語られている内容がどれくらい正しいかというと、そこはよくわからない(筆者がよくわからなくしている、という見方も可能)、というのが、これまたこの本の魅力だと思います。

    ということで、この本はこの本で、魅力的な内容ではあるのですが、川添愛の書いた(本当に)真面目な本で未読のものも、まだあるので、今後は、そちらの本も読みたいと思います。

  • 言語学者の本ということで少し身構えたがエッセイで内容はわかりやすく、とても面白かった。
    周りにもオススメしたい一冊。

    プロレスの例えが多いのでその知識があればもっと楽しめるんだろうなぁ。

    意味と意志の違いや助詞「が」と「は」の違いなど、改めて考える機会を与えてもらった。
    著者の他の本も読んでみたい。

  • 言語学との本として大変面白かった。

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著者プロフィール

川添 愛(かわぞえ・あい):1973年生まれ。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士号(文学)取得。2008年、津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、12年から16年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。現在は大学に所属せずに、言語学者、作家として活躍する。 実績 著書に『白と黒のとびら』『自動人形の城』『言語学バーリ・トゥード』(東京大学出版会)、『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』朝日出版社、『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』(東京書籍)『ふだん使いの言語学』(新潮選書)など。

「2023年 『世にもあいまいなことばの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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