父・金正日と私 金正男独占告白

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163751900

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  • 現代のハムレット。汝の名は金正男。

  • 朝鮮情勢に詳しいジャーナリストが、中国の空港で出会った金正男氏に名刺を渡したところから始まり、メールのやりとりから信頼関係を深め、マカオで単独インタビューにも成功する。
    正男氏のプライベートも含め、メールのやり取りとインタビューの大部分を公開している一冊(たぶん、公開できなかった部分もあると思う)
    海外経験の豊富な正男氏が改革開放路線支持者で父親(金正日氏)に警戒されて、同国の中枢部から疎んじられた点、父親は三代世襲に否定的だったが体制を維持するためには三男を象徴として担がねばならなかった点など、興味深く読ませてもらった。
    正男氏は怪しげな風貌や日本での報道のされ方でマフィア的なイメージを抱いていたが、聡明で情に厚い方ではないかと思った。まあ、この本に書いてあることが全て真実だとすればですが…。
    最後に余談ですが、何が起こるか(どんな縁があるか)分からないから、ダメモトでも名刺を一枚渡しておくべきだと思った。

  • P. 120(金正恩について)
    平壌では住んでいる場所が違ったので、弟とは全く面識がない。会ったことがない。だから性格も分からないんです。

    P. 122
    正恩も確かブラジル旅券で日本に来ているはずです。

    P. 123
    もともと、父は後継などまったく考えないタイプの人でした。さらに三代世襲はさせないと自分でも言っていました。

  • この人にこんなに近づいて話ができるようになっている日本人の人がいるなんて驚き。歴史の表舞台に出てくる人になるかもしれないだけに興味深かった。人柄なども伝わってくる。

  • 金正男について知りたくて読書。

    インパクトがありすぎる表紙を1月末にバンコクの紀伊國屋書店で見かけた。金正日総書記死去後に発刊された本なので価値があると思う。

    著者の粘り強さが光る。金正男氏への見方も大きく変えてくれる1冊。韓国や日本の報道にも精通しており、書籍もよく読んでいる印象を受ける。留学期間が長く資本主義に慣れ過ぎために北朝鮮の権力者になれなかった。現実的に現状の体制だと彼がトップに立つのは難しいと思う。また、藤本健二氏の著書と照らし合わせると、彼の発言通り90年代の前半には後継者争いから外れていたことが分かる。

    それにしても2人のメールのやり取りは面白い。

    金正男氏の発言で裏帯になっている言葉が印象的。いつか北朝鮮へ大変革をもたらす日が来るのであろうか。

    それよりも本書が登場したことにより彼の身の安全が心配になる。

    読書時間:約1時間40分

    本書は知人からいただいています。有り難うございます。

  • 先入観から持った正男氏のイメージとは全く違った。彼こそ北朝鮮のトップになるべきだが、こういう価値観だからこそ北朝鮮にすらいられなくなったのだろう。しかし、北朝鮮にもこういう考えの人がいると分かったことが少なくとも未来への希望である。

  • こういう本をだして無事だろうか・・・しかし重みはなかった。

  • 著者と金正男とのメール&インタビュー。
    正男って、気さくで賢い人だなと感じた。こうして普通に対話が成立しているってだけでもスゴイし。
    もっと積極的に、外交に介入してくれたいいのにね。

  • 正男こそトップになるべき。

  • 8u5

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著者プロフィール

五味洋治:1958年長野県生まれ。82年早稲田大学第一文学部卒業。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年韓国延世大学校に語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大学に客員研究員として在籍。現在、論説委員。主に朝鮮半島問題を取材。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか』(創元社)、『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋)、『父・金正日と私 金正男独占告白』(文春文庫)、『女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録』(文春新書)などがある。

「2021年 『金正恩が表舞台から消える日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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