- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163751900
感想・レビュー・書評
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20120224
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amazonで注文した!早くこないかな!
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東京新聞の記者である著者と、北朝鮮の金正男氏の取材録。交友録と言ってもいいかもしれない。
2004年に北京で邂逅。著者が名刺を渡したところから、現在まで続く交流を描いている。
北朝鮮の政治や経済はもちろん、新宿や赤坂の飲食店で過ごした日本渡航時の思い出など、何気ない日常会話を含めすべてがスクープといってもいいくらい刺激的。また、リベラルなスタンスの同氏が、祖国を現状を憂う気持ちがよく伝わってくる。
功を焦らず、長期間メールのやりとりを行い、じっくりと相手の心を融解。信頼を得て、直接インタビュー、最終的に出版にまでこぎつけた著者の粘りに脱帽。本当にスゴすぎる。 -
これは大変な本です。とても面白い。
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故・金正日総書記の長男・金正男氏と東京新聞記者・五味洋治氏との150通にわたるメールのやり取りとマカオでの独占インタビューをまとめた告白本。金正男氏といえば2001年5月偽造旅券で日本に入国しようとして拘束され、国外追放になった「放蕩息子」のイメージが強かったが、告白本の内容だと極めて冷静に北朝鮮の疲弊した現状を分析し、北朝鮮国民の将来を憂慮する頭脳明晰な人物という印象を受けた。
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旬の読書である。まぁ、今読まなきゃ読む機会もなくなるんだろうけど。
たまには時流に乗ってみる。笑。
金正男は言わずと知れた亡き北の将軍様の長男である。記者である著者が
北京空港で偶然見掛けた正男氏に名刺を渡したことから、メールでの交流を
経て、インタビューの機会を得る。
副題に「独占告白」とあるが、要は取材ノートを公開したようなものか。
以前、テレビ・ニュースで短いやり取りを見た限りでは聡明そうな印象を
受けた正男氏だが、この印象は本書を読んでも変わらなかったな。
海外への9年間の留学経験が彼の思想や人格形成に大きな影響を与えた
のだろう。報道から知る北朝鮮の人々とは、内に抱えているものが違うよう
に感じた。
「私は北朝鮮が「軍優先政治」をしようが、そんな政治をしようがかまわないが、
住民たちを少しだけでいいので、よく食べられる生活をさせてほしいという希望
だけです。
平壌でも感じたことですが、海外で北朝鮮住民たちの消息を聞いたり実状に
接する時、本当に心が痛いです。個人的見解ですが、私は北朝鮮に父親と
後継者を補助する幹部の中に、北朝鮮住民たちの民生に心より心配する
人がどれだけいるか考えてみました。遺憾ながら現実を見る時、そんなに
多くないようです。」
また、北朝鮮の経済政策についてもひどくまっとうなことを語っている。そして、
父である将軍様に中国ような開放政策を取ることを進言したとか。まぁ、これが
彼が後継者から外されるきっかけになったのだろうけど。
現在、中国を拠点にしている正男氏は北朝鮮の後見人・中国の切り札なの
だろうか。尚、後継者である弟には会ったことがないらしい。これって、それ
ぞれの取り巻きの権力抗争が原因なのかね。
正男氏の母親は、将軍様の愛情が他の女性に移ってから心を病んで
療養先のモスクワで死去している。「親孝行したかった」という言葉は、
彼も人の子なんだぁと感じて、ちょっと哀しくなったよ。 -
金正日国防委員長の息子とされる、金正男と思われる人とのメールのやり取りを基本にした本。
インタビュー・メールのやり取り・著者の五味さんの感想などが書いてある。
インタビューの内容とメール自体はよかったけど、その前後に入ってくる五味さんの主観とか感想がいらん。
推測とか憶測が多すぎて、読者を自分の主観の方へ誘導するような文章は、どうかと思う。
だから、結局内容が安くなった。 -
メディアの露出も多いし、改めて驚愕の内容というほどでもなかった。一番しりたかった、祖国を「北韓」と呼ぶことについてもお茶を濁したままで真意はわからず。背表紙の一家集合写真が欲しくて買ったということで納得しようw
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マカオでのインタビューを成功させるまでの取材対象との駆け引きは緊張感が伝わってきて面白い。北朝鮮の権力移行期である今後数年間、中国政府の後ろ盾を得ているであろう金正男氏の動向は要注目。
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【3/120】酒の共に買った本。北朝鮮の今後が気になる本であった。星4つ。