日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017159

感想・レビュー・書評

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  • 常に資本主義下では勝者と敗者が生まれる
    →多くの人々を幸せにする(p.28)

  • これが2011年に書かれたとは驚き。私は頭が悪いし経済学も全然理解できないし文中で難しい点も多々あったが筆者は精一杯噛み砕いて書いてくれていると思う。フェアな自由競争無くて国も個人も成長は無い。新作の教育本を楽しみにしている。

  • 経済学をわかりやすく解説。小さい政府、市場経済が必要という理屈はわかる。ただそれを推し進めることが本当に成長につながるかは微妙。厳しい世の中にしないと成長はないよ、ということと思われる。グローバル競走の中では日本人のほとんどがじやくしゃに転落するのでは?とはいえ代案があるわけではないので概ね推し進めていくしかないのだろうとは
    思う。

  • P165 本当の成長戦略とはなんでしょうか?それはリスクをとって成功した人に報いる税制と、大胆な規制緩和です。高額所得者の所得の半分を税金として取り上げたり、もうかっている大企業の利益の40%を税金として奪い取ったりして、田舎の兼業コメ農家や特定郵便局長にお金をばらまいて必死になって集団票を買っても、国全体の経済なんかよくなるわけはありません。

    P188 金銭解決の金額ですが、月給数カ月分が適当だと思います。もちろん通常の退職金も。退職金+解雇するためのお金。
     今の法制度では大企業が正社員をクビにしようと思えば、ちょっと話がこじれると年収の2年分ほどの金を積んで仕事のできない社員に辞めていただかなければいけません。

  • Twitterやメルマガで現在でも精力的に発信を続ける、藤沢数希氏の著書。
    どうも経済学に苦手意識があったので、Twitter上で認知していた氏の本を手に取ってみた次第。

    基本的に氏は完全なる資本主義経済の信奉者であり、それに対して「代案はありません」とさえ述べる。その具体的な主張は最終章(第5章)に述べられており、自分としては態度を決めかねる極端な思想であった。ただ、読み進める中で、自分としても「基本路線は小さな政府と市場原理」という形では納得。その上で、それをどこまで基本に忠実に実行し、どこから政府の介入・規制等を行うべきなのか、そのバランス感覚の醸成して私見として持つことが、今後の課題であると認識した。

    なお、最終章以外(特に第2章〜第4章)は基本的な経済学の知識を平易に解説しており、所々クセはあるものの、とても分かりやすいと感じた。これらの部分は、マクロ経済学の初心者にもお勧めできる。

  • 藤沢節で日本のいいとこ悪いところをばっさばっさと書いていくので痛快に読めます。
    9年近く前なので今となってはやや古いか。アップデートは金融日記で見よう。

  • 1.経済学を実体経済に活かすためにはどのように世界を見ていけばいいのかを考える

    2.既得権益を徹底し、資本主義に徹してフェアな市場を作りましょう、というのがこの本の言いたいことです。
    日本は既得権益が特に強い国なので安定した経済成長ができません。そこで、解決策として資本主義が出てくるのですが、キーワードは、資本主義の徹底、雇用の流動化を促進、教育の更新です。今までと同じような生活ないし教育しか受けてないようだとこれからの時代に対応できません。実際に、大学の経済学は現実とかけ離れた部分が多かったり、海外の現場を知らない人が英語教師になったりしているため、間違えた教育を施しています。
    このようなことが起きないよう、自分自身で経済学を身につけて、自分でグローバル社会を生きる力をつけることが大事です。そのための世界の見方として学ぶことができる1冊です。

    3.資本主義が大切なのは理解してます。例えば、使えない社員をクビにして新しい社員を雇ったり、官僚の既得権益を徹底することも必須なのですが、日本では実施されないなと思ったのが感想です。人間が合理的に動かないのは行動経済学でも示されているので、中々難しい問題です。特に変化を嫌いやすく、効率をあまり重視しない日本ではなおさらです。
    私自身、経済学を学びましたが、全てが適用できると思ってません。人は合理的に動かないということを常に考えているので、経済学って本当に使える学問なのか?と思うこともしばしばあります。また、行きすぎた資本主義は、韓国や中国のような結果をもたらします。富裕層に稼いでもらってそれを再分配するのが原則ですが、できてないのが現実です。
    資本主義を取り入れて既得権益を徹底すること、現実に活かせる教育を施すことに関しては賛成でしたが、資本主義に任せましょうというのはいささか楽観的だと思いました。

  • 経済初心者視点で、幅広い領域で解説してくれている。何回も読み返して理解を深めたい。
    政府や経営者視点で考える必要性も感じました。
    #藤沢数希

  • 経済学以外にもいろいろ学べる。

  • 藤沢流の、新自由主義経済バンザイ論。
    いつものとおり、現状分析までは理路整然としているのだが、政策論になると論理が飛躍してグダグダになる。人の言ったことを要約すればよいところは、手際が良いが、その後自分の作る部分が粗雑なのは、細かく自分のアタマで考えるというステップを踏んでいないからでしょうね。

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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