- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575245196
感想・レビュー・書評
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まさに現代ならではのミステリー。
平凡な会社員が女子大生殺害の犯人に仕立てられた。
SNSの大炎上。追い立てるユーチューバー。
一瞬にして失われた日常。
会社も友人も家族も、誰一人味方がいない世界。
必死の逃亡を続けながら事件の真相を探っていく。
知らないところで事実無根の噂が広まっていく恐怖。
知らないうちに恨みをかっているかもしれないという恐怖。
テンポよく話が進んでいき、怖いが先が気になって仕方がなかった。
誰もが自分は悪くないと思っている。自分だけの正義。
気づかないうちに誰かを傷つけているかもしれないということは常に心に留めておかなくては。
事件の真相に近づくほどに悲しすぎる結末が予想されたが、見事に裏切ってくれて、そこにはホッとした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代を捉えて 、S N Sによる不用意な無責任な多数の投稿の所為でまったく身に覚えの無い殺人事件の犯人にされた 人生の勝ち組と自負していた50歳になる男性の葛藤と逃走劇はなかなか良く出来ている。
真犯人はこれかあれかと迷わせてくれるのは良いけれど、ちょいと残念なのは作者が仕込んだ仕掛けがよーく考えないと不自然な時系列のストーリーになっていてン?ン?と思いながら読んでしまうことでした。
それでも一気読みで面白く読み進めることの出来る上手く出来たエンタメ推理作品であることは間違いない♪
以前読んだ「六人の嘘つきな大学生」も著名企業の最終面談での事件という設定がナイスだったけれど、著者のセンスが良いなと感じます。 -
ある日Twitterに書き込まれた一件の残酷な殺人の告白の書き込み。その書き込みは恐るべき勢いで拡散されていき、アカウントの持ち主もハウスメーカー勤務のエリートサラリーマン・山縣泰介とネット上で特定される。
一方、泰輔は一切身に覚えのないところで自分が炎上していることを知り、驚き、なんとか無実を証明しようとするが──
※※※
おーもしろかった!
なんというか、すんごいイマドキのテーマを扱ったミステリ。この前読んだ「屍人荘の殺人」とはまた別の意味で斬新!
そして、めちゃめちゃうまーく作者に誘導された感ある。
ラストへの怒涛の驚きの展開には参りましたありがとうございます、と各方面に頭を下げたくなります。
冤罪による逃亡シーンは少し伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」を彷彿とさせるところも。
あれは当時まだ架空だった監視社会への批判を描いた作品だった記憶が(すみません、若干うろ覚え)あるんですが、考えてみたら現代のSNS社会も形を変えた監視社会ですよね。
本書のように一度写真がネット上で拡散されてしまうと、本当にそこらの人たち全員から監視されているのと一緒。おー怖…
ところで、何か事件が起きたときに被害者に落ち度を探したり犯人の生い立ちや何かを責めたくなるのは『自分はそうじゃない、だから自分は事件には巻き込まれるはずがない』と考えたくなる一種の防衛本能なんだと聞いたことがあります。
まさに『俺ではない』やん!!
でも、そんなことをしても守れるものなんて結局何ひとつないんだよね…と、そんなこんなを考えさせられる一冊でした。
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面白かった〜!
「六人の嘘つきな大学生」よりこちらの方が好き。
ざっくり言えば、SNSのなりすまし被害に遭い、殺人事件の犯人に仕立て上げられた男の逃走劇といった話。
ドキドキ、先が気になって仕方なかった〜。
SNSの威力ってすごい。
あっという間に拡散されて炎上。
身近で手軽なツールなだけに、実際に誰の身に起きてもおかしくないよな〜と恐ろしくなった。
誰もが被害者にも加害者にもなりうるって事に改めてゾッとした。
そしてこのトリックには気づけなかったな〜。
後で読み返すと、ちょっと、え〜と思うまぎらわしい表現あったり、上手いことミスリードされてた。笑
読み返し必至だなぁ〜!面白かったです\♡︎/
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mihiroさーん♪
3回目のリターンにはならず無事読まれましたかw
私もこのトリックはお手上げでした…w
みなさんのレビューを参考にさせて...mihiroさーん♪
3回目のリターンにはならず無事読まれましたかw
私もこのトリックはお手上げでした…w
みなさんのレビューを参考にさせてもらいました(^_^;)
2023/05/23 -
チーニャさ〜ん、こんにちは(๑˃̵ᴗ˂̵)
おもしろかったですね〜♪♪
それだけじゃなく、SNSの怖さや無自覚に人を傷つけてるかも知れない恐...チーニャさ〜ん、こんにちは(๑˃̵ᴗ˂̵)
おもしろかったですね〜♪♪
それだけじゃなく、SNSの怖さや無自覚に人を傷つけてるかも知れない恐怖も改めて感じれたし、、
でもあんな動機で犯人に仕立て上げられたりしたらたまったもんじゃないですね〜><՞ ՞
トリックは全く気づけませんでした〜笑
私もどんでん返しとか大好きなので、騙されて大満足でした〜笑♡♡2023/05/23 -
1Qさ〜ん、こんにちは(๑˃̵ᴗ˂̵)
1Qさんの投稿のおかげで、3回目はリターンせずに読みました〜✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎
...1Qさ〜ん、こんにちは(๑˃̵ᴗ˂̵)
1Qさんの投稿のおかげで、3回目はリターンせずに読みました〜✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎
トリック、あれは難しいですね〜笑
ドキドキハラハラ、とっても面白かったです!!
ありがとうございました\♡︎/2023/05/23
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抱えたくなる一冊。
ごく平凡な日常が突然崩れる出来事。
雪だるま式に転がるネット拡散に主人公と共に頭を抱えたくなった。
なりすましあざわらっているのは誰?
見えない展開に付き纏う恐怖、一刻も早く真相へと心は走り続ける。
と、いきなり道がぷっつり消えた。
やられた。
作者の落とし穴にはまった。
頭の回線が繋がるまでまたまた頭抱えた。
カチッと無事に全てが繋がった瞬間、称賛で次は本を抱えたくなる見事さを味わう。
自分は正しいという絶対主義、相手への勝手な思い込み、立ち止まって周りを見渡す大切さも盛り込み背筋をも正されたミステリ。 -
テンポが良くて読む手を止められませんでした...
SNSの怖さは勿論だけれど、この小説を読んで思ったのは自分の正しいは誰かにとっては正しくないし、誰かの正しいは自分にとっては正しくないことが日常にたくさんあることを改めて考えさせられる内容でした。 -
『六人の嘘つきな大学生』に続き、展開にぐいぐい引き込まれてしまった。これも、著者独自の設定・展開と伏線回収の仕方の力量なのだろう。
Twitterによる巧妙な「殺人犯」情報拡散、ネット民も周囲の人間もそれを鵜呑みにし、信憑性を疑わない状況のリアルさが恐ろしい。また、登場人物のほぼ全員が「自分は悪くない」意識をどこかにもっている。これらは、悲しいかな誰もがもつ自分可愛さと人の弱さをズバリ指摘しているし、この風潮が社会に蔓延していることを誰もが知っているが故、刺さってくる。
ただ個人的に、面白かったと思うものの、(鮮やかな結末を期待し過ぎか?)モヤモヤした読後感が否めなかった。人物の視点の変化、過去の出来事等の時系列の複雑さが絡んでいるせいか、それぞれの人物像の輪郭が明確に結ぶのに時間を要した。-
はじめまして。
全くの同感過ぎてはじめてコメントしています。
面白かったですけど、最後モヤモヤ感が残りますよね。はじめまして。
全くの同感過ぎてはじめてコメントしています。
面白かったですけど、最後モヤモヤ感が残りますよね。2022/09/08
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