俺ではない炎上

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  • 双葉社 (2022年5月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784575245196

作品紹介・あらすじ

ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。

みんなの感想まとめ

テーマは、無実の男がSNSによって一瞬で敵に回される現代の恐ろしさと、その中で繰り広げられる逃亡劇です。物語は、主に4人の視点から展開され、主人公の逃亡とともに複雑な人間関係や真相が明らかになっていく...

感想・レビュー・書評

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  • 「六人の嘘つきな大学生」が良かったため、遅ればせながら拝読。やっぱり浅倉さんの作品は面白い。
    なにかのミステリー作品でも書いた記憶があるが、ミステリーの感想はどのような切り口で書いたら迷うが、「偽装殺人による逃亡劇」、「現代問題になりつつあるSNS炎上」、「複雑な家族関係」など、様々な要素が絡み合いつつ、読者をきれいに裏切るミスリードで完成度を更に高める。
    あまり再読することはしない質ではあるが、改めて最初から読み直すと、より高い評価をつけるはず。おそらく作品を完成するまでに何度も手を入れて、読者に違和感を抱かせないような浅倉さんの努力の跡が散見されるだろう。
    2024年にも長編の新作や短編集を出されるようなので、期待して待つ。 ★3.5

  • 初読みの作家さん。
    前から読もうと思っていたのだが、なかなか機会がなくやっと「六人の嘘つきな大学生」と一緒に購入。
    まずはこちらの「俺ではない炎上」の方から。

    最近500頁を越える作品を多く読んでいた為か、読み始めてから何日もかけずすぐ読了。
    読み易く疾走感もある作品だったので尚更早く感じられた。

    物語は4人の主点から展開されている。犯人に仕立てられた泰介、その娘の夏美、事件をリツイートし拡散した初羽馬、警察官の堀。
    物語は泰介の逃亡がメインでそれがまたスピード感が凄い。徐々に真犯人の描写が出てくるものの2転、3転しながら物語は進んで行く。平行して違和感が多くなっていく。何かおかしい。終盤になって分からなくなってきて読み直しながら考えていくとミスリードに陥っている。これは巧みなトリック、全然気付かなかった。
    湊かなえさんの「母性」の時と同じような感覚を覚える。
    ましてや今作品は疾走感が凄くある作品だった為このミスリードには全く気付かない。素晴らしいトリックだった。完全にはまった。

    物語も面白く、トリックも素晴らしかった。次読む予定の「六人の嘘つきな大学生」にも一段階期待が膨らんでいる。

  • ノンストップ、一気読み、二度読み必至のミステリーです。
    凄く面白かったです!

    ハウスメーカーに勤める54歳の山縣泰介。
    たいすけ@taisuke0701のアカウント名で女子大生が殺害された事件現場がアップロードされます。
    泰介の一番の趣味のゴルフの写真などもあり、ツイートは拡散され会社にいる泰介が犯人であるという苦情が入るようになり泰介は逃げ出します。

    それは、10年前から使用されているアカウントで全部、泰介の自宅のWi-Fiから送られていることが警察の調べで判明します。

    そして、第二の殺人が泰介の自宅で発見されまたもやアップロードされ、炎上してしまいます。

    主人公の語りを読むと、主人公は全く犯人ではないことがわかります。
    でも、全然理解不能な展開に叙述トリックということもあるし…とか思いながら読んでいました。

    でも、泰介は逃げるということから、犯人をこの手で捕まえるしかないと頭を切り替えます。

    体をボロボロにして街中を走り続けます。
    少し傲慢だった性格で、自分が嫌われていたことにも気づきますが、助けてくれる人も現れます。




    これ以上は書けませんが、以下ネタバレでちょっと叫ばせてください。
    これから読まれる方はお気をつけください。




    犯人が○○でなくてよかった!!
    ○○○に注意して読むと誰が犯人かわかると思います。

    • まことさん
      土瓶さん。

      ブクログのランキングなどでも人気の本ですね!
      私は、発売日の2週間くらい前に予約したら、図書館予約1番目で借りられました...
      土瓶さん。

      ブクログのランキングなどでも人気の本ですね!
      私は、発売日の2週間くらい前に予約したら、図書館予約1番目で借りられました。ラッキー!
      私は、最近、本の読みすぎで目が疲れるのをどうにかしてほしいです。
      2022/06/19
    • くるたんさん
      まことさん♪
      これ、面白かったですね♬(あとでレビューアップします)

      ほんと、〇〇じゃなくて良かった!
      今回も思いっきり作家さんの罠にハマ...
      まことさん♪
      これ、面白かったですね♬(あとでレビューアップします)

      ほんと、〇〇じゃなくて良かった!
      今回も思いっきり作家さんの罠にハマりました(*≧︎∇︎≦︎)
      2022/07/04
    • まことさん
      くるたんさん♪
      面白かったです。

      やっぱり○○じゃなくてよかったと思いますよね。
      レビュー楽しみにしています(*^^*)
      くるたんさん♪
      面白かったです。

      やっぱり○○じゃなくてよかったと思いますよね。
      レビュー楽しみにしています(*^^*)
      2022/07/04
  • 面白いぃぃ。一気読み。

    一気に読み終わって、もう一度夏実の章だけ読み返した。すごいすごい。上手いなぁ。

    それにしても、何でそこまで?と思ってしまった。
    聞いている側が脱力してしまうほどに下らない理由。ほんとにとんでもないな、歪んだ正義って。

  • 身に覚えのない殺人事件の犯人として、Twitterで顔も住所も勤め先も晒され、誰にも信じてもらえず誰も信じることができず、逃げ続ける主人公。
    真偽の不確かな情報を無責任に拡散することの怖さ、正義の名の下に発せられる個人攻撃の言葉の怖さを思い知らされる作品でした。

    そもそも誰かを“悪い“と糾弾することができる人がこの世にいるのだろうか?とこの作品は問いかけてきます。この世の中は“自分は悪くない“と思っている人たちの集合体なのだとこの作品は突きつけてきます。
    誰もが悪いのは“俺ではない“と思っている。
    けれど、自分でも気付かないところで誰かを傷つけているかもしれないことを想像しながら生活してしていく必要があるのだと思いました。

  • 読後は、「どういうこと?」と感じた。
    気になり、すぐに"山縣夏実"の章を読み返すことで、理解できた。
    2度読み必須のミステリー小説!

    "六人の嘘つきな大学生"が最高のミステリーだったので、本書を購読。
    本書も、読みやすく、最初からストーリーに強く引き込まれて、最後にどんでん返しがあるすばらしいミステリーだった。

    "浅倉秋成"さんのミステリーはおもしろい!
    著者の他の作品も読みたい。

  • 面白い。
    逃亡系の作品。一気に読みきれます。

    要所要所にSNSのコメントが、
    他人事で当人を除いた無邪気な悪意。
    あー。見たことあるなーと伝わってきます。

    ただ、それだけでなく著者が上手く
    表現した違和感が、あ、なるほど
    とわかるのはとても良かったです。

    逃⚫︎者、ゴール⚫︎⚫︎スラ⚫︎⚫︎ー並に
    面白い一作でした。

  • 鬼★5 身に覚えのないSNS炎上案件に巻き込まれる恐怖っ 翻弄されるまくる傑作ミステリー #俺ではない炎上

    クソ面白い!圧倒的に★5
    これは間違いなく今年のミステリランキングに入ってくる予感。

    住宅会社の部長である主人公が上司に呼び出される。主人公のSNSが殺人犯として大炎上しているというのだ。全くの事実無根であり、すぐに解決するだろうと軽視していた主人公であったが、炎上はどんどん大きくなっていく。
    ネットやマスコミはもちろん、信じていた家族、会社、同僚、警察にすら疑われ、主人公はひたすら逃亡することになり…

    今回もやってくれました、まさに社会派ミステリー&サスペンスの傑作です。

    正直、序盤中盤はこの設定ならこうなりますよね、サスペンスとしてはお見事だけど、どうなるんだ?と思ってましたが、中終盤からは凄すぎ!何度も顎が外れるような展開だし、最後にはこんな結末が待っていたとは。読後の納得感も超絶高いです。

    あ、序盤中盤はスピード感もあって超読みやすいのですが、中終盤は目を流さず丁寧に読みましょうね。

    また本作はストーリーとしても絶品です。
    起承転結がよくできており、主人公が追い詰められていく描写や、逆に主人公以外が追い詰めていく描写はお見事! まーこわいですから。そして途中途中で挟まれるSNSの書き込みも物語を盛り上げる良いスパイスですね。

    登場人物のキャラクター、人間性も大変良く描けています。なんか全員の気持ちに共感できてしまうんですよ、何気なく書かれているんですが上手ですよね~

    そして本作は何といっても例のフレーズ。
    読み返してみると、いろんなところ登場しており、本作のテーマをガッツリ読み手の魂に刻んできます。

    自分も年寄り側の人間なので、いつも思っていたことがありました。
    権利ばかり主張し、自分の責任は果たさないヤツ。自身の弱みを利用して、過剰に権利を請求するヤツ。なんて奴らだと軽蔑して正論をかざしていましたが、果たして…

    自らと社会を振り返る、社会派の小説としても大変良作でした。おすすめですっ

    • shukawabestさん
      実はautumn522akiさんのレビューを読みながら「来たぁ!」と思って図書館で検索したのですが・・・箸にも棒にも。「六人の嘘つきな大学生...
      実はautumn522akiさんのレビューを読みながら「来たぁ!」と思って図書館で検索したのですが・・・箸にも棒にも。「六人の嘘つきな大学生」もこの人か。僕にはとても合いそうですが・・・頑張ります。
      2022/05/21
    • autumn522akiさん
      shukawabestさん
      ありゃ、残念…

      まだ出たばっかりですからね、1か月ほど待てばきっと。
      我慢できなければ本屋さんにダッシ...
      shukawabestさん
      ありゃ、残念…

      まだ出たばっかりですからね、1か月ほど待てばきっと。
      我慢できなければ本屋さんにダッシュ!
      2022/05/21
    • shukawabestさん
      ダッシュ!ですか。さすがに、もうちょっと待ちます。autumn522akiさん、読む気にさせるレビュー、うまいです。作品そのものも、もちろん...
      ダッシュ!ですか。さすがに、もうちょっと待ちます。autumn522akiさん、読む気にさせるレビュー、うまいです。作品そのものも、もちろん面白いと思いますが。
      2022/05/21
  • 図書館本(17)

    SNSは一歩間違えるとホントに怖い。
    自分がこんなことになったらもうどうしていいかわからずパニックだわ。
    一番キツイのは家族や周りの人にも信じてもらえないこと。
    日々の立ち振舞も大事よね。

    • bmakiさん
      私はSNSは見ているだけで。。。
      何一つ投稿はしていませんが、ちょっと怖いですよね( ̄▽ ̄;)
      日々の立ち振る舞い、大事ですよね。うんう...
      私はSNSは見ているだけで。。。
      何一つ投稿はしていませんが、ちょっと怖いですよね( ̄▽ ̄;)
      日々の立ち振る舞い、大事ですよね。うんうん。

      でもエンターテイメントとしては、めっちゃ面白い作品でした♪

      って思ったら、ゆきみだいふくさんはそうでもなかったようですね(゚o゚;;
      2025/12/20
    • ゆきみだいふくさん
      まきさん♪

      ずっと読みたかった本で楽しみに読んだのですが、ちょっとストーリーが好みでなかったです
      (^_^;)
      伝わりました?(笑)
      最近...
      まきさん♪

      ずっと読みたかった本で楽しみに読んだのですが、ちょっとストーリーが好みでなかったです
      (^_^;)
      伝わりました?(笑)
      最近は図書館で借りる機会も増えたので当たりはずれがあってもまぁ、ダメージは少なくいけてます(笑)
      2025/12/20
  • フックがあるタイトルだ。
    俺じゃない炎上 ー「なんだそれ?」って感じじゃないですか。思わず手に取ってしまう。

    なりすましたヤツは、誰だ⁉︎ ー

    順調なサラリーマン人生を歩んでいた山縣泰介が、ある日突然SNSで女子大生殺害犯に仕立て上げられる…
    かなり真実味あり、しかし、もちろん濡れ衣。
    無実の罪。ネット民の無責任なバッシング。
    警察から逃げなきゃ、そして真犯人は誰だ?

    …という、怖い話。

    浅倉秋成さんは本屋大賞ノミネートの「六人の嘘つきな大学生」の著者。「六人の嘘つきな大学生」も素晴らしかったけど、引き込み力はこちらの方が強い。
    最後までノンストップで読ませる!

    疑問符は重なっていくが、最後「ああこういうことなのね」と気持ちよく腹落ち。
    うん、おもしろい。

    実は、この本を読んでいる時、うちの生意気盛りの高校生の娘と軽い喧嘩をしまして…
    イライラした気持ちから逃避するためにこの本読み耽って一気読みしてしまいました。
    そして、この小説の主人公・山縣泰介にも娘がいて、この娘がストーリー上とても重要な鍵を握っています。

    ブクログ登録500冊目!

    • naonaonao16gさん
      最近忙しくなりましてなかなかレビューを描けない日々です…

      なるほど…
      思春期もあるのかもしれないですね。気持ち的にすごく波のある時期のよう...
      最近忙しくなりましてなかなかレビューを描けない日々です…

      なるほど…
      思春期もあるのかもしれないですね。気持ち的にすごく波のある時期のような気もします。
      すり寄ってくるなんて可愛らしい…!

      ほっこりしました(´-`)
      2022/05/29
    • たけさん
      naonaoさん。

      忙しいと、本を読む時間がとれないし、なによりもあの熱量のレビューは書けないですよね。
      naonaoさんの生活が落ち着く...
      naonaoさん。

      忙しいと、本を読む時間がとれないし、なによりもあの熱量のレビューは書けないですよね。
      naonaoさんの生活が落ち着くことをお祈り申し上げます。

      思春期は抑制が効かないですからね。口で立派なこと言ったり、難しいこと考える力はあっても、まだまだ脳は成長しきれていない。

      難しい年頃です。
      2022/05/30
    • naonaonao16gさん
      おはようございます!

      そうなんですよね~
      これからは少しライトで、以前より言葉を選びきれない、より正直なレビューが細々と続くと思われます笑...
      おはようございます!

      そうなんですよね~
      これからは少しライトで、以前より言葉を選びきれない、より正直なレビューが細々と続くと思われます笑

      それでもきちんと向き合っていらっしゃって素敵です!
      わたしはきちんと思春期に反抗できなかったんで、喧嘩できるって心がしっかり成長していってる証だと思いますよ~
      2022/05/30
  • 「俺じゃない、俺じゃない、俺じゃない」

    山縣泰介 54歳
    大手ハウスメーカー勤務のエリート会社員
    SNSとは無縁
    Twitterの仕組みもイマイチ理解していない
    そんな彼に突然災難が!
    それは〝SNSでの大炎上〟

    まるで自身のアカウントとしか思えない
    「たいすけ@taisuke0701」
    これは誰?
    「俺じゃない」
    なぜか殺人犯として追われることになる

    あっという間に自宅や勤務先が特定され、顔写真も晒され、逃げる泰介
    「俺じゃない」

    走って、走って、隠れて、走って
    すごい逃亡劇だ
    この逃亡中に泰介は、これまでの自分自身と向き合うことになる

    「自分は人望もあり、人に恨まれる要因は見つからない」
    「家族や周囲とも上手くやっているつもりだ」
    こんな奢った態度を見せる泰介は、なんだか滑稽で哀しい

    自分を慕ってくれている(と思っていた)部下達や、長年連れ添った妻
    そんな人たちが次々と本音を明かす
    呆然としながら己を知る泰介

    こうした心情の変化は見どころだ
    私としては、妻の本心をもっと知りたいが、描かれていない部分は勝手に想像して楽しもう

    先が気になり、ノンストップで読みたいストーリーだが、丁寧に読んでいかないと前に戻って確認することになる(私のこと)ので注意

    結末は…
    えーーっ!? そーなのぉ!?
    と打ちのめされた


    私たちは心の中で「自分は悪くない」
    と、言い訳をしながら生きてはいないだろうか?
    そんな著者のメッセージが明確に伝わってくる一冊だった

    • aoi-soraさん
      地雷グリコ、大人気ですね!
      図書館予約してますよ!
      が、順番を確認したら101番目でした…
      まだまだ(⁠─⁠.⁠─⁠|⁠|⁠)
      地雷グリコ、大人気ですね!
      図書館予約してますよ!
      が、順番を確認したら101番目でした…
      まだまだ(⁠─⁠.⁠─⁠|⁠|⁠)
      2024/03/27
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ええっ…101番…ですかぁ…^^;
      …そうなんですね〜
      ええっ…101番…ですかぁ…^^;
      …そうなんですね〜
      2024/03/27
    • どんぐりさん
      aoi-soraさん、チーニャさん

      おはようございます♪

      言い訳なんかじゃないですよ!
      勢いめちゃくちゃ大事ですᕦ(ò_óˇ)ᕤ

      それ...
      aoi-soraさん、チーニャさん

      おはようございます♪

      言い訳なんかじゃないですよ!
      勢いめちゃくちゃ大事ですᕦ(ò_óˇ)ᕤ

      それにしても地雷グリコ、101番目って…
      まだまだですね…
      うちの近くの図書館なんて、
      普通に棚に並んでましたよ(*_*)

      でも絶対オススメなんで
      気長に待ちましょ( T_T)\(^-^ )
      2024/03/27
  • 住宅ハウスメーカーで働く山縣泰介が主人公。ある日SNS上で、事実無根であるが殺人犯として実名、顔写真が載せられ炎上。誰一人として信じてもらえず、日本中が敵となる。そして逃亡しながら真相の解明に乗り出す。
    といったあらすじ。


    実際に現実世界でも起こり得そうな題材で、リアル感があり、怖かったです。
    SNSは便利で、手軽に使えますが、その反面、誰にでも使用できる恐ろしい凶器にもなりうるのだと再認識しました。

    ミステリー作品としては、まんまとはめられてしまい一瞬混乱させられました。

    「六人の嘘つきな大学生」の作者ということで本作を読みました。まさか大好きな漫画の「ショーハショーテン!」の原作者であることを最後に知ったのが、本作品の一番の驚きでした。

  • まず本の表紙のデザインが凝っている。
    ぼやけたスマホの画面の前面に浮き出る「俺ではない炎上」のタイトル。
    触るとデコボコしている。スマホの表面ガラスが、タイトルごと激しく"ひび割れ"しているのだ。
    タイトル通り、「(犯人は)俺ではないのだ」と誰も信じてくれない絶望的な悲痛の叫び、壊れそうな心にも見える。
    またスマホ一つで被害者にも加害者にも成り得る警告ともとれる。
    また他の方のレビューから気付かされたことになったが、度々出てくる「自分は悪くない」という意味の「俺ではない」。なるほど、責任逃れの自己を正当化する言葉…その言葉への戒めにも見えてきた。

    ある日突然殺人犯に仕立てられ、ネットで「犯人はコイツ」と実名と顔写真を晒され拡散されたら……?
    また別の視点で、
    ・上記の人物が家族や友人、職場の人だったら…?
    ・一般人として、犯行を自慢するTwitterを発見したら…?
    私たちはどうするだろうか?

    明日は我が身かも知れない恐怖を感じた。
    ネット社会の怖さがリアルに伝わってきた。

    (その他)
    ・真犯人の境遇や犯行動機についてもっと詳しく知りたかった。
    ・この叙述トリックは大胆かな…ちょっとずるいなと思ってしまった。でも最後まで夢中にさせられたので、仕掛けがうまいのだろう。

    (その他2) 1/31追記
    関係ないかもしれないけど、読んでいて「この感じは……(ざわざわ)」と他作品が一瞬よぎった。
    ・湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」(SNSの怖さ)
    ・朝井リョウ「何者」・辻村深月「噛み合わない会話とある過去について」(他人に自分の欠点を指摘され気付く)
    ・アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」(過去の己の言動を省みる。省みたはいいがその先は…?)

    • 1Q84O1さん
      なおなおさん
      見て見て!
      色分けしちゃいましたw
      自分の本棚見たら白系のジャケットが多かったのでまずは『白』で!

      確かにタグが増えてちょっ...
      なおなおさん
      見て見て!
      色分けしちゃいましたw
      自分の本棚見たら白系のジャケットが多かったのでまずは『白』で!

      確かにタグが増えてちょっと厄介かも…www
      2023/02/14
    • なおなおさん
      1Qさん、こんにちは!
      おお!白系ジャケット!見事です!
      見ていてなるほど…と飽きません。
      しかし乙一のアノ絵本は「ピンク」系では?笑
      他に...
      1Qさん、こんにちは!
      おお!白系ジャケット!見事です!
      見ていてなるほど…と飽きません。
      しかし乙一のアノ絵本は「ピンク」系では?笑
      他にもキレイなピンク色の本があるじゃないですか〜!タグ付けしてまとめないと!(≖͈́ㅂ≖͈̀ )ニヤニヤ
      2023/02/14
    • 1Q84O1さん
      あの伝説の絵本w
      今回は『白っ!』で登録させてもらいました(^_^;)
      やっぱりピンクかな…w
      色分けも楽しいですね(*^。^*)
      あの伝説の絵本w
      今回は『白っ!』で登録させてもらいました(^_^;)
      やっぱりピンクかな…w
      色分けも楽しいですね(*^。^*)
      2023/02/14
  • まことさん、たけさん、こっとんさん、
    autumn522akiさん、どんぐりさん、もりひろさん、フォロワーの皆様揃って高評価だった為、Amazonでポチっと購入。

    フォロワーの皆様の感想が兎に角素晴らしくて、私も絶対この本を読まなくてはと思ってしまった。

    あー!この展開!逃げて逃げて逃げまくるのね!!
    ゴールデンスランバーが頭を過ぎるも、この作品はまた全然違う。

    ある日Twitterに血を流した女性の写真が投稿される。
    あっという間にリツイートが増え、投稿がバズるとネット民の中で犯人探しが始まる。

    10年ほど前に作られたアカウントだった。
    過去の写真の投稿、庭の写真、ゴルフバックの写真等々から、ツイートした人物が特定された。

    山縣泰介が一連のツイート主らしい。
    情報はあっという間に拡散される。

    一方、当の本人、山縣泰介は全く身に覚えのない中で、ネットの中で自分が殺人事件を犯した犯人にされていることに気付かされる。

    警察に保護してもらうべきか?
    いや、今警察に保護を申し出たら、連日眠る時間を与えられないほどの厳しい尋問が待っているに違いない。

    泰介は逃げるという選択をする。


    そこからの逃亡劇。
    誰が何のために泰介を貶めようとしているのか!?


    いや、一気読み!
    一緒になって逃げているような気持ちになるほどの臨場感。

    猛烈に引き込まれ、途中で読書を休憩することが出来なくなるほど。

    この本には、逃走劇の面白さはもちろんだが、上司と部下、父と子、夫と妻等々、考えさせられる部分もたくさんある。

    私も会社では結構なお局様で、ひょっとしたら煙たがる人もいるのかなぁ?と少し反省しながら読んでしまった(笑)
    常に謙虚な気持ちで居なくては。こんな風に考えさせられる場面も多い。


    最後ちょっと混乱してしまったのだが、犯人が殺人を犯した動機って書いてありましたっけ?
    私読み飛ばしてしまったのか!?

    奥さんが山縣に話があると言っていたが何だったのか?書いてあった??

    いやこれは、もう一度読まないといけないやつか??

    いやいやしかし、とても楽しい時間だった。こんな素敵な本に出逢わせてくれたフォロワーさん皆さんに感謝!!

    • bmakiさん
      こっとんさん

      ありがとうございます。
      私の拙い感想に、共感下さり幸せです!

      他の人から自分がどう見えているのか、、、
      みんな...
      こっとんさん

      ありがとうございます。
      私の拙い感想に、共感下さり幸せです!

      他の人から自分がどう見えているのか、、、
      みんな気を遣って本当のことなんて教えてくれないでしょうから(^^;;

      自分がそんな人間ではないことだけ信じたいです。

      こちらこそ、今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
      2022/09/13
    • bmakiさん
      たけさん

      いやぁ、Amazonでポチらせて頂いて、本当に良かったです!
      もう題名から惹かれました!

      確かに今時のネタですね。そ...
      たけさん

      いやぁ、Amazonでポチらせて頂いて、本当に良かったです!
      もう題名から惹かれました!

      確かに今時のネタですね。その他の本を読んだことはないのですが、注文させて頂きたいと思ってます。
      素敵な作家さんを教えて下さり、ありがとうございます(^^)

      次の本が、、、、
      気になりますね。

      先輩から大量に本を借りてしまいましたので、読み終わりましたらまた探してみたいと思います(*^▽^*)
      2022/09/13
    • bmakiさん
      naonaoさん

      ありがとうございます(*^▽^*)

      話題の一冊ですよね。
      でも、フォロワーさんの評価にハズレは無いですね!!...
      naonaoさん

      ありがとうございます(*^▽^*)

      話題の一冊ですよね。
      でも、フォロワーさんの評価にハズレは無いですね!!

      naonaoさんの独特な感想も、いつも超楽しませてもらってます(´∀`)

      文庫待ち、、、
      そんな本も沢山あります(笑)

      あー、どこかから、大量に本が降ってこないかなぁ。。。
      2022/09/13
  • 想像していた以上に勇気を貰える格好良い作品でした。

    本作『俺ではない炎上』は、浅倉秋成さんのデビュー作『ノワール・レヴナント(通称デブッちょ)』を読み終えてから、ずっと読みたい気持ちを抑えつつ、積読もそこそこ減ってきたある日のブックオフで購入したのですが、なんとサイン本!!

    (なんたるご縁!!)

    とウキウキしながら読み始めましたが、いやぁ〜、このトリックは再読必要かもですね(^_^;)
    しかしながら、とても良い読後感とメッセージ性は嫌いじゃなかったです^_^

    あらすじですが、大手ハウスメーカーに勤める主人公(部長級サラリーマン)は、自分が投稿した記憶がないTwitterで殺人事件の容疑者扱いされる。瞬く間に拡散され、警察も動き出す事態になったが無実を証明する術も分からず、ひたすらに逃亡を続ける。はたして主人公は無事に逃げ切り無実を証明出来るのか、そして真犯人は?

    2025/10/4追記
    阿部寛さん主演の映画を観てきました♪
    小説を読んでいた時を思い出すように、映像は小説を丁寧になぞっていましたね(^o^)
    トリックや真犯人を忘れてしまっていたので、普通に驚いちゃいました(^_^;)

  • 最初から引きこまれます。
    勝手に自分のSNSのアカウントが作られ、そこには殺人をほのめかした書き込みが。SNSの利用者から追い詰められていくエリート管理職・泰介が会社の同僚から疑われ、行き場を無くし、逃亡するお話です。

    泰介のドキドキ感や心の動きが手に取るように伝わり、久々に睡眠時間を削って読み、犯人が分かった時点で読み返して、ああ、ほんまや、またまた著者に騙されたわ…と、騙されて嬉しい気分で読み終わりました。
    他人に向ける正義感ってつくづく怖いなあ、と思います。

    浅倉秋成氏の著作を読むのは『六人の噓つきな大学生』『家族解散まで千キロメートル』に続いて3冊目。それぞれ雰囲気が違う上に、それぞれのドキドキと面白さがあり、もっと他の浅倉氏の著作も読みたくなりました。

  • え?

    え??

    どういうこと??


    混乱!!!


    っていうのが終盤の私の感想です。笑


    なんとか理解はしつつも
    なんか腑に落ちない


    2回目読み出そうか迷っているところです

    そして多分読みます笑



    にしても
    自分はやってないのに
    アカウントができてるの怖すぎる…


    そして嫌われてたことを知ってく過程も
    つらいー!!

  • 「安易なデマには騙されるな。」

    この言葉が胸に浮かびました。
    どんな情報が流れているのか分からない世の中で、どうやって判断するのか、炎上の怖さを
    実感しました。ある投稿がきっかけで、殺人犯に吊るし上げられた山縣泰介は、身に覚えもない
    炎上を迎える。
    デマの拡散は、素早く進行している。
    情報合戦の中、警察、youtuberなど、山縣を
    追うものがどんどんと増えいく。
    誰が情報を流したのか、誰が犯人なのか、SNSの
    拡散の怖さを改めて実感しました。

  • 【血の池地獄】と書かれた、公園で女性を殺害したかのような画像を掲載したツイートを見た、住吉初羽馬は、早速リツイートをした。
    それが拡散され、見る見るうちに、発信者は、大帝ハウス大善支社営業部長、山縣泰介と特定された。

    本人は、一度もTwitterをやった事がなく、そのツイートにも、全く覚えがなかった。

    そのうち、そのツイートが炎上し、制裁を加えようとする人間が溢れ出す。

    会社を追われ、警察にも追われて、逃避せざるをえなくなった。

    自分は悪く無い。自分の価値観だけが正しい。
    そんな、無責任なネット社会を見事に表した作品。
    最後のどんでん返しに、え?え?となったが、面白い作品だった。

  • 勇気を出してレビューします。
    ほとんどの方のレビューを読むと、“面白い、ドキドキハラハラ、一気読み、SNSの怖さ、etc…”

    私はというと、ドキドキハラハラするどころか、勉強不足なのに自己主張ばかり強い、自己愛が強く自分を守ることに一生懸命な者への筆者の手厳しい描写にヒリヒリしました。
    相手のことを考えられない自己正当化は、他人からみるとこんなにも滑稽なのかと。自意識過剰だと自分では気付くことができないんですね、気付かぬうちに人に嫌われています。
    人間のグレーな部分が気になって気になって、終盤のどんでん返しの衝撃はほぼ感じられなかった_:(´ཀ`」 ∠):
    でも、叙述トリックの仕掛けは上手ですね、時間軸の違いでクッキーが腐っていたサインなど、さりげなくて好きです。

    しかしですね、私は真犯人の心の内が知りたいんですよっ‼︎
    あんなに真っ直ぐ現実も未来をも見ていた彼が、いくつ絶望すればああなってしまうというのか。
    人の役に立ちたいと思い行動していた彼、自分の正義を持っていた彼に何があったのだ。
    小5で初めて山縣泰介へ抱いた黒い感情、そしてこの事件までの話、それが知りたかった。
    そして、事件発覚から犯人逮捕までたった1泊2日のお話だったことにびっくり、逃亡劇こんなに短かったのねΣ(゚д゚lll)

    • あゆみりんさん
      チーニャさん、待って待ってーっ‼︎
      “期待させちゃった”とか思わないでくださいっ、私はこう読んでしまったというだけなのでね。
      チーニャさんの...
      チーニャさん、待って待ってーっ‼︎
      “期待させちゃった”とか思わないでくださいっ、私はこう読んでしまったというだけなのでね。
      チーニャさんのレビューは、楽しく拝見させてもらいました(〃ω〃)
      それにしても筆者の書くTwitterのリアルさ、すごいですよね。どっかから、そのまま拾ってコピーかと思うほど、ものすごく胸くそ悪かった(言葉が悪くてごめんなさい)ですね、描写が上手すぎて。
      でもね、近々「六人の大学生」も読みますので全然めげてませんよ(´∀`*)

      チーニャさん、気を遣わせてしまってごめんなさい、コメントありがとうございました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
      2023/02/08
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      あゆみりんさん、おはようございます~(^^)
      お返事ありがとうございます。

      そうですね~
      いろんな考え方、読み方がありますもの。 ホントに...
      あゆみりんさん、おはようございます~(^^)
      お返事ありがとうございます。

      そうですね~
      いろんな考え方、読み方がありますもの。 ホントにそうです。
      それで私はあゆみりんさんのレビューを楽しみに待ってたのですよ~

      思ったことを自由にレビューできることがブクログの楽しさですもんね~
      あゆみりんさん、ありがとうございます(^o^)

      今日も、よい一日をお過ごし下さい ♪
      2023/02/08
    • 音旅さん
      あゆみりんさん
      確かに逃亡劇,1泊2日ですね!!
      そんなに短かったのか…
      読んでいてすごく長く感じました。
      山縣泰介の体力凄まじいですね(笑...
      あゆみりんさん
      確かに逃亡劇,1泊2日ですね!!
      そんなに短かったのか…
      読んでいてすごく長く感じました。
      山縣泰介の体力凄まじいですね(笑)
      2023/07/15
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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。『教室が、ひとりになるまで』で推理作家協会賞の長編部門と本格ミステリ大賞の候補作に選出。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』『六人の嘘つきな大学生』など。

「2023年 『六人の嘘つきな大学生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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