hpcgroupそしてSparkさんの本棚

不確実で容赦ない環境に置かれているとき、確実に負ける良い方法がある。付和雷同である。

20マイル行進を実践すると、「平均以下の成果しか出せない」組織から、「平均以上の成果を出せる」組織へ転換できる。「いまから20マイル行進を始めても遅すぎる」とあきらめる必要はない。あなたが生きていて、目標を達成する意志がある限り、いつでも20マイル行進を始められる。
第二に、「ネクスト・ビッグ・シング」を探し求めてもそれだけで偉大な企業になれるわけではない。たとえ「ネクスト・ビッグ・シング」を発見したとしてもやはり同じこと。

三田さんは煽る文章を書くのが上手。
印象に残ったところ:

正しい箸の持ち方について
決してオリジナルの「もっといい持ち方」「自分ならではの持ち方」を模索してはいけない。
そんな試行錯誤はもうとっくの昔に先人たちが終わらせていて、「箸の持ち方はこう!」と決まっている

今「正しい持ち方」とされているものは、先人たちが試行錯誤した結晶としての『型』

仕事でミスをするとき、それは9割以上が「普通のことができなかった」結果

パクリとは、「抽出して、解体し、再構築する」作業

本田宗一郎 「不常識を非真面目にやれ」

新幹線で、グリーン車を基準に考える
グリーン車が「普通より安い席」なのではなく、自由席が「普通より安い席」なのだと考える。
生活にそれなりの余裕が出てきたら、ちょっと上の習慣をスタートさせた方がいい。習慣とは『型』なのだ。

仕事とは「他人の需要に応えるもの」
自分を表現するとか、自己実現とか、そんなふわふわしたことを言っているようではいつまでたっても仕事にならない。
(さわ)

本にはリーダーがとるべき行動とは何かについて書かれています。

坂根さんについて
2002年に800億円の純損失という大赤字を出した年に社長に主任。
しかし、その翌年から6期連続の増収増益を記録し、
まさにどん底だったコマツをV字回復した経営者。

■見る
どこに原因があるのか数字のFACTを見る。
コマツの問題を見える化するために「5ゲン主義」。

①問題がおきている現場に出て
②現物を具体的に調べて
③データで減じるを直視し
④物事を原点に立ち返り
⑤問題を顕在化し共有する

リーダーの仕事はファクト・ファインディングだそうです。

■語る
皆が腹落ちする言葉選びをする

コマツが危機に陥った際に始めた社長から社員への会社の状況シェア。
全社員をホールに集めたり、全国の工場をまわって、みんなの前で語り
会社がどんな状況であり、今後はどのような方針をとるのか全員に理解してもらうように
考えをシェアしていくそうです。

難しい言葉は使わず、誰もが分かって納得する言葉を選ぶ、つくることが大事。
「知合同一」=「知識は行動とあわさってはじめて1つである」との考えから。
例えば、コマツでは「信頼度」を「コマツでなければ困る度合い」と定義して伝わりやすい言葉に変えたそうです。おかげで、コムトラックスというサービスが生まれたそうです。


■実行力
リーダーはぶれてはだめ。
2年以内に結果を出すといったら、しっかりと出す。
そして、大改革をするなら1回で終わらせることが大事である。

この中で私が特に注目したのは、バッドニュースから報告するようにしているそうです。
それはこんな言葉からきているそうです。

トップには黙っていてもgood newsが上がってくるが、
しかしトップにとってはgood newsにアクションを指示することがなく意味がない。
トップに情報が上がらないことは最悪である。
また、bad newsが上がってきたら、これに対して即アクションをとればgood newsになる。

2014年3月25日

読書状況 読み終わった [2014年3月25日]
カテゴリ ビジネス一般

フォーカシングとは、「からだを使って、自己の気づきを促し、こころを癒していく」プロセスのこと。
緊張して胸が締め付けられるような感じ、とか、息をするのが苦しいような感じ、といった「フェルトセンス(感じられた意味感覚)」について、「なくそう」とするのではなく、それに耳を傾けたり、「その感じがあなたに話しかけるようにしむける」ように、メッセージを聴いていくこと。
本書はその具体的な手法が記された入門書。様々なパターンに対応できるようになっていて、丁寧に作られている印象。
印象に残ったのは・・・
「心理療法で効果がある人とない人の違いは何か」という研究において、
セラピストの行為からは何ら有意な差は見られなかった。
治療が成功だったクライエントと失敗だったクライエントには違いがあった。
そしてその違いは最初の1,2回の面接でわかる。
治療が成功したクライエントは、面接のどこかから
話し方がゆっくりになって、言葉の歯切れが悪くなり、その時に感じていることを言い表す言葉を探し始める。
→直接からだで感じている、漠然とした、言葉では表現しにくい身体的な気付きがあった
逆に、うまくいかなかったクライエントは、面接の間ずっと言いよどむことなくすらすらと話している。
→「頭で考えるレベル」にとどまっている(さわ)

数年前に読んだときは全然刺さらなかったのに、今読むと引っかかる言葉がたくさん。ふしぎですねー。
印象に残ったところ・・・

■ネイティブ・アメリカンの「ビジョン・クエスト」
「ネイティブ・アメリカンの成人の儀式(ビジョン・クエスト)の一つに、”自分の場所を探す”というものがあると聞いたことがある。」
「父親が子供を夜の山へ連れて行き、「山の中で自分に心地よい場所を見つけ、そこで一晩を過ごして、朝になったら降りてきなさい」と伝え、毛布と水を手渡して別れるのだそうだ」
これによって「価値観のゼロ地点」が見つかる。
その基準が明確にあれば、人生のあらゆる場面でそれは機能する。
「自分がどんな場所を気持ち良いと思うか。その判断力がなかったら、気持ちのいい場所を生み出すことなどできない」

■(孫引きになっちゃいますが)
「私たちは様々なことを先送りにしやすい。今この瞬間の幸せよりも、将来の幸せの方に重心を起きやすい心性がある。」
鷲田清一
近代の産業主義的な価値観の特徴を、常に前向きなパースペクティブを持つ時間間隔として説明している

ある事業(プロジェクト)を立ち上げる時に、まず利益(プロフィット)の見込み(プロスペクト)を考える。
その見通しが立ったなら、計画(プログラム)作りに入る。
そしていよいよ生産(プロダクション)にとりかかり、販売がうまくいけば約束手形(プロミッソリー・ノート)で支払いを受ける。
そしてこの事業が全体として会社の前進(プログレス)に寄与したことが明らかになれば、担当者には昇進(プロモーション)が待っている。

プロの羅列
プロとはラテン語の接頭辞で、前とか先、あるいはあらかじめ、を意味する。
私たちは未来の決済を前提にその準備として、いまなすべきことを考えてきた。


■休みは誰のもの?
「今度休みがもらえるのは・・・」といったら、イタリア人から「休みをもらうって、誰から?」と聞かれた。
休みは会社のものではない。自分のもの。ただ、当たり前のように「会社からもらう」って私たちは言っている。
「終身雇用的な思考習慣がここにあらわれているのだろうか。会社に入る時、日本人は自分の持ち時間を全部一度会社に預け、そこから少しずつ返してもらうような心持ちがあるのかもしれない。そもそもなぜ、会社「で働く」ではなく、会社「に入る」というのだろう。」
■私たちは「仕事」を買いに会社へ通っている
「人は能力を売るというより、「仕事を手に入れる」ために会社へ通っている。そんな側面はないだろうか」
「日本のような企業社会では、「仕事」という資源はとくに会社に集まっている。私たちは野菜や食料を買うために、スーパーマーケットへ出かける。それと同じく、会社とは、「仕事」という商品の在庫をかかえたスーパーマーケットのようなものだと考えてみる。小さな会社は商品(仕事)の品揃えが少ない。大きな会社は売り場面積も広く、商品(仕事)の品揃えや種類も豊富だ」
「自宅に畑があり、近隣であらゆる食材が手に入るとしたら、スーパーには通わない。少なくとも依存的にはならないだろう。しかし私たちは通う。自給自足する手段を持っていないからだ。ワーカーが能力を売っているというより、会社が「仕事を売って」いるのである。」
(さわ)

印象に残ったところ。

ハイフェッツは人が直面する課題を「技術的な課題」と「適応を要する課題」に分類する。盲腸の手術や、旅客機を無事着陸させるのは「技術的な課題」。
その種の活動で得られる知識と技能は、言ってみれば、コンピュータに取り込む新しい文書やプログラムのようなものだ。そういう知識と技能にも、それなりに価値はある。しかし新しい文書やプログラムをどこまで活用できるかは、コンピュータのOSで決まる。
本当の能力開発(成長)を成し遂げるためには、単に知識や行動パターンのレパートリーを増やすだけでなく、OSそのものを進化させなくてはならない。

今日と明日の世界で直面する課題の多くは既存の思考様式のままで新しい技術をいくらか身につけるだけでは対応できない。この種の課題に対応するためには、知性のレベルを高めることによって、思考様式を変容させなければならない

つぼみがいずれ綺麗な花になり、イモムシがやがて美しいチョウになってはばたくと知っていたら、
目の前のつぼみやイモムシにいらだちを感じることはない。

メンバーの知性の発達を促すために、リーダーが取るべき大切な行動がある。
つぼみを力ずくで開花させたり、イモムシを特訓してすぐに空を飛ばせたりすることはできないが、
チューリップを豊かな土壌に植え、イモムシにみずみずしい葉っぱを与えることはできる。

支援と試練
「他人に弱みを見せるのは、相手に銃弾を与えるようなもの。みんなの関係が良好なうちは問題ないかもしれない。でも、誰かがその弾を銃に装填して、背後から撃たない保証はありません」
(さわ)

カテゴリ 人材育成

「雇われて働く」とはどういうことか。
労働法という切り口で、正社員と非正社員の働き方について記された本。精読はしてませんが、転職力のある「プロ」を目指しましょう、というのがメッセージのようです。
昔は「雇用」は「雇傭」という字を書いたそうで。「傭兵」の傭の字は、物々しさがありますね。
正社員とは「いつでも」(残業)「どこでも」(転勤)「何でも」(やるべき職務が限定されていない)やらなければならない存在、構造的には奴隷と対して変わらない、というのは極端だけど、分かりやすい。
(さわ)

カテゴリ 社会/政治/雑学

なでしこ銘柄とか騒がれる昨今ですが、改めて男女差別を見たと思いました。あのアメリカでさえもそうなのか!と驚きました。

ただ、その中でも常に明確な高い目標を持ち、曲げることなく突き進む姿には、尊敬を覚えました。常に会社を思いひたむきに走る姿は、やっぱりカッコイイ!!

それと、本の中で垣間見れる大企業病の表現、「HPの建物は、どこもガーゼの包帯でぐるぐる巻きにされているみたい」と、そこに描かれている当時のHPの様子を読んで、背筋が凍りました。

女性としての生き方を学ぶにも、衰退する企業やそれをどーやって立て直したかを知るにはもってこいの一冊です。

HSD

ヒアリング系の本を探して手にとりました。黒柳徹子さん、ジョン・カビラさん等「名インタビュアー」とされる著名人とのインタビュー形式。
それぞれの話にプロフェッショナル魂を感じるものの、一番おもしろく読んだのは「刑事」のエピソード。(刑事だけ匿名)
・警察手帳を出せば喋ると思ったら大間違い
・「人が殺されるのを待っているような」ところがある職業だから、そういうときには「雑学をやれ。なんでもいいから浅く覚えろ」→地取り捜査で玄関に釣り竿があったら「釣りがお好きですか、何をやるんですか」会話につなげる
→信頼関係をつくることは大事
・地取り捜査で「変なの見ませんでしたか」「見ませんよ」。「この時間に誰かに会いませんでしたか」と聞けば、「お向かいの人に会いました」。→これは要件定義にも通じる質問力!
・警察学校では漢字の勉強をうんとさせている(?)
(さわ)

研修の最後に「振り返り」をしていると、〜が出来ず反省した、今後は〜したいと思う、といった内容のことをよく耳にします。
ただ、その反省が本当に行動変容につながっているのか、というのは疑わしい。
この本は犯罪者の事例に基づき、安易に反省を求めることにより、問題行動という形をとって現れた、本当にその人が訴えたかったことが抑圧されてしまい、その歪みがいつかどこかで顕在化する可能性がある、というメッセージを説いています。
「進捗率で計られると知ったら、人は進捗率を稼ごうとする」というのはワインバーグの言葉ですが、私たちは学校生活を通して社会に適応していく過程で、その場で求められている言動というものを察知して、対応するようになるのでしょう。
反省もしかり、振り返りも大いにその要素がありそうです。
その壁を越えるために、筆者はカウンセリング的手法を用いていますが、振り返りの場合は…
振り返りシートの設問を変えてみる
振り返りという表現をかえる
共有の仕方を変える
ひとまず思いつきレベルで。
(さわ)

読書状況 いま読んでる

(まだ読み途中)
生まれた頃からネットワークにつながったデジタル機器が身の回りにあった人たちのことを「デジタルネイティブ」として、その人たちに適した学習体験とはどのようなものかについて、実際の学校教育の現場での事例をもとに考察していく本。
(実際、うちの甥っ子姪っ子もipadを非常にすんなりと受け入れて遊んでいたのに衝撃を受けたものです)
この本では「パートナー方式」というのが紹介されているのですが、これは、教える側と教わる側の垣根を取っ払って、先生が子どもに教えてもらったり、生徒同士が教え合ったり、というもの。
引き続き読みます。
また、子ども自身の学習を促す、という点では
こちらのTED「スガタ・ミトラ : 自己学習にまつわる新しい試み」を併せてぜひ。先生がいなくても、適切な問いかけがあれば、学びは生まれるのかも。
http://www.ted.com/talks/lang/ja/sugata_mitra_the_child_driven_education.html?utm_medium=on.ted.com-twitter&utm_content=addthis-custom&utm_campaign=&source=twitter&awesm=on.ted.com_eQa9&utm_source=t.co(さわ)

読書状況 いま読んでる
カテゴリ 人材育成

未来はどうなるかは分からないが、あらゆることを考えてシナリオ(未来)を描くことはできる。
何か長期的なプランを立てようとするときに考慮すべきことが書かれており、また事例も多く載っているので読んでいて楽しい。
世の中これからどうなるかわからないからこそ、自分なりに日本なり周りの未来のシナリオを描くことは大事かもしれないなと思いました。
手法の順序を書きます。
1.課題を設定する
2.情報を収集する
3.未来を動かく「原動力」を特定する
4.未来を左右する「分かれ道」になるような要因を見つける
5.シナリオを考える
6.骨組み肉付けし、ストーリーを描く
7.シナリオを検証し、追加の調査項目を特定する
8.シナリオの意味を汲み取り、取りうる対応を決める
9.目印を探す
10.シナリオを観察し、更新する

ひらりん

読書状況 いま読んでる
カテゴリ ビジネス一般

「エクストリーム出社」とは、会社に出勤する前の憂鬱な時間に敢えてレジャーを満喫し、1日を有意義に過ごす起爆剤にしようという活動のこと。月に1・2回程度の頻度が推奨されており、「朝は忙しいもの」「遊びは休日にするもの」といった固定観念を覆す新常識として話題のトレンドです。また、ビジネス書を読んだり自己啓発にいそしむ「朝活」と混同されがちですが、実態は似て非なるものです。

本書内では、同活動の利点とともに数多くのエクストリーム出社の「シュッシャーズ・ハイ」例が紹介されています。一読した感想としては「※あくまでも個人の感想です」という印象を受けなくも無かったのですが、確かに実践してみたい気持ちにさせられました。
また、本書内で書かれていた、日常生活にもゲーム感覚で取り組める施策を織り交ぜるという考えには共感しました。
(ごとう)

2014年1月22日

読書状況 読み終わった [2014年1月22日]

キャリアカウンセリング講座のテキストとして読み途中。
カウンセリングってどういうこと? というと、心理療法とか、より良い人間関係づくりとか、イメージが非常に多様ですが、
定義をはっきりと理解しておくことにより、カウンセラー、そしてクライアントの方も、自分が関わっているそれが本当にカウンセリングであるのかどうか確認できる、ということを講義で教わって納得でした。。
感動するlearningエクスペリエンスってどういうことなのか。求められる人材って。成果って。
定義がなくちゃ評価ができない。定義があれば評価ができる。当たり前のことですが、再認識。
(さわ)

読書状況 いま読んでる

自動車教習所の先生はどうして「恩師」になりにくいのか。

内容はぜひ読んで欲しいので、ちょっとコラム風に…
以前マナー研修を受けにいったとき、派手な格好をした、マナーには決して則ってないと思われる中年女性講師が出てきて、名刺の渡し方はこれが正しいのであって、一般的なやり方は邪道である! といった断定的な語り口で研修を進めていた。
いわゆるマナー講師の講義も受けたことあるけど、自分でも不思議なことに、私のなかで「マナーの先生」として記憶に残っているのは、派手なおばちゃんの方なのである。
それは何故だろうかと考えるに、人を不快にさせない、というマナーの(消極的な)意義を突き抜けて、見た目で、あるいは話し方で、強い印象を残す、というビジネス上での価値ある体験を提供してくれたからではないか、というように思う。
この本で、その道のプロが示すのはその道の果てしなさ、という話が出てくる。私がおばちゃんから感じたのは、のけぞるような格好をしていても個人事業主として働いている人の自負や、ビジネス社会というものの奥深さ、だったように思う。
(さわ)

カテゴリ 社会/政治/雑学

本屋でたまたま購入した"絵本"です。
主人公である男の子が、おやつとして机に置いてあったりんごを見て「これはりんごかもしれないし、本当はいきものかもしれないし、ロボットかもしれないし…実ははぼく以外の人間はみんなりんごなのかもしれない、、、」など、あれやこれやと空想・想像を広げていくお話し。

私自身もよく空想をして遊んでいるのですが、いつか子どもが生まれたら
この本を読み聞かせて、私の趣味に染めてみたいと思います。
(ごとう)

2014年1月15日

読書状況 読み終わった [2014年1月15日]
カテゴリ 社会/政治/雑学

(読み途中なので、暫定でのレビューです)
26歳の「若者」社会学者による著作。
先行きの見えない日本の政治・経済や、格差社会の進行など多くの問題抱える「絶望の国」日本。しかし、その現代の日本を生きる「若者」の生活満足度は過去最高を示しているという。なぜ今の「若者」が幸福なのか、本当に過去と比較して「幸福」な暮らしをしているのか、だとしたらその理由は?、といった内容を考察した一冊。教育の歴史的変遷などカタい話から、ワールドカップや反原発デモに参加する身近な若者の事例などのやわらかい話まであらゆる視点で語られています。

面白かったのは、現代の「若者」について論じる前に、なぜいつの時代も「若者」に対する考察をオトナ達がしたがるのかという「"若者論"論」のパート。

また、オトナ達の意見や過去の著作に対して、本作の著者がバッタバッタ
と皮肉交じりで批判・論破をしている様は単純に痛快でした。社会学を学びつつも読み物としても面白い一冊です。
(ごとう)

読書状況 いま読んでる
カテゴリ 社会/政治/雑学

経緯
大人の行動変容に関する本を探してて、タイトルで買ってみた。

概要
生活習慣病などの改善や、色々な人の変化のきっかけが如何にちょっとした変化から始めているかを書いている。

肩の力を抜いて読めるそんな一冊。人ってそんなに強くないけど、気づいたら、変われてるってことが色々な事例から示唆されている。

一番気に入ったのは、行動変容とは、チェンジではなく、ビヘイビア・モデイフィケーション。チェンジは、変える、別のものであるというイメージだが、後者は自分の中にある違うものを引き出すイメージ。

普段の仕事とかで、如何にそのカラクリを何時もとは違った目線でやっちゃうかがポイントだなと思った。

本来の大人の行動変容に関する書籍ではなかったけど、面白かった一冊です。

HSD

NYでも幼稚園受験は大変だそうで。
「頭がいい子」が決してその後の人生で「成功」するわけではない。
じゃあ、どういう子が「成功」するのか、そんな子に育てるために、有効な手立てはあるのか、あるとすれば何なのか。
という問いに、自身も3歳の子どもを持つジャーナリストが挑み、この書籍ではいくつかの重要なヒントが私たちに示されています。

高等修了同等資格取得者と、高校の卒業者を比較すると、知力は同等だが、大学の卒業率、年収、失業率、離婚率、ドラッグ使用率で差が出る

そうした差を生んでいるのは、認知的スキルとは異なる、非認知的スキル。たとえば好奇心、自制心(学校に残る)、社会性

非認知的スキルは伸ばすことができる

子供時代の逆境、によるストレスが、発達段階の体や脳にダメージを与える。「実行機能」(緑の文字で書かれたred、を読んで何色で書かれていたか答える)に関わる

幼少期のストレスに絶大な解毒剤となるのは、母ラットの行う「なめたり毛づくろいをしたり」といった、愛着行動
→人間の場合は親へのプログラムが有効

マシュマロテストにおける動機づけ

目に見えるインセンティブがなくとも知能検査に真剣に取り組める資質そのものが価値を持っている

気質の分析 ビッグファイブ
協調性
外向性
情緒不安定性
未知のものごとに対する開放性
勤勉性

ナレッジ イズ パワー プログラムで策定された気質のリスト
やり抜く力
自制心
意欲
社会的知性
感謝の気持ち
オプティミズム
好奇心

人が目標を設定するときに用いる戦略は三つある
空想、思案、この二つの組み合わせ

(チェスは特に何か生み出していない、不毛な活動ではないか、という筆者に対して、プレーヤーから)
チェスのゲームはわたしたちの存在の自由を賛美するものである。
わたしたちが自分の行動を通して自分自身をつくる機会に恵まれていることがよくわかる。

全体を通して、アメリカの教育政策がトライアンドエラーを繰り返していること。
非営利団体の活動ぶりが印象的。

(さわ)

カテゴリ 社会/政治/雑学

一言で感想を述べるとすれば、
村上龍はインタビューに向けてここまでやるのか!というもの。

書いてあること原則自体は、
決して真新しいものではないと思う。
まさに王道を愚直に行くというものに感じられる。
なぜ?という自分の中の声に忠実。

質問術というタイトルにはなっているが、好奇心・興味の持ち方、という要素が強いと感じた。
考え抜くための一つのヒントにもなると感じる。

なお、一般教養的な知識として、
元々掲載されている企業や経営者のことをあまり知らないと、
読み進める際に色々ひっかかってしまうところがあるため、
そこには注意が必要である。(うす)

2014年1月6日

読書状況 読み終わった [2014年1月6日]

社会人になれば誰もが仕事をする。その仕事を天職にする、あるいは最高の仕事にするための考え方や行動指針を、色々な体験談を通して伝えた本。

ちょっと今では考えにくいなと思う場面もあるが、本質的な部分をつくものばかりで、改めて自分の仕事への取り組みを見直すきっかけになりました。

HSD

2014年1月4日

読書状況 読み終わった [2014年1月4日]

「SFCのビッグママ」長谷川葉子さんのことを慶応MCCの講座案内で知り、著作を手にとってみました。
自分のことを口に出す、言葉にする、相手に伝えることの意味について再認識。
社会的なラベル(所属、肩書きなど)を一切使わずに初めての人と話をするワークはとても楽しそう。新鮮な感覚が湧いてくるんでしょうね。やってみたいと思いました。
特に印象に残ったのは「自分を卑下するようなことは言わない」というくだり。「自分なんか」とか、「自分はXXなので・・・」とか、ついつい言ってしまいますが、やっぱり繰り返し口に出していると、知らない間に呪いがかかってしまうんだろうなあ。言葉の力を感じる一冊でした。(さわ)

「考えぬく力」=クリティカルシンキングを平易な言葉で解説している本。
「考え抜く力」を欧米の学校での教え方をヒントに、ビジネスパーソン向けに分かりやすく解説しています。
割と当たり前に感じる方法を解説していますが、プロセスに落とすとか文字に落とすと人に伝わりやすいことがよく分かりました。1つのケースを提唱している思考プロセスで考え抜くとこうなるというものがついており、分かりやすい。
他人の意見の受け止め方=自分の気付きであることも考えており、どう意見を受け止めて次に活かすのかも参考になる。(ひらりん)

手塚治虫の本。

マンガの描き方の本であるが、
図解というところにも関係する部分がある。

マンガは「省略」「誇張」「変形」により描くというが、
図解にも「省略」「誇張」は参考になると思われる。

つい図解という時にも情報を増やしがちだが、
どれを捨てるのか、どの情報を誇張するのかを意識することで、
図解力が高まるのではないかと思った。(うす)

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