たかが英語!

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177634

感想・レビュー・書評

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  • 自分ごとなのでかなり興味をもって読んだ。
    社内英語化を7月より開始した楽天の意図を三木谷社長の言葉で書かれる。グローバルコミュニケーションスキルの重要さを行動と実行により立証して行く試み。楽しみです

  • とても読みやすく1日で読み終えました。

    社内公用語を英語にする、その理由とメリットを1冊かけて説明した本ですが、頷ける部分が多かった。
    自分も海外にいて感じたけれど、日本は大変優れた技術を持っているし、働き者。けれどその技術を世界に広めていく術が足りなかったがために、世界の流れから取り残され始めていると思う。
    日本で正しいとされている知識が世界ではとっくに時代遅れになっているという話も今まで何度も耳にしてきたし、今の日本に危機感しか感じない…
    英語を使えるようにしておくことは日本のかつての地位を取り戻したかったら基本中の基本の施策だと思う。

    自分がこんな事のたまっても誰にも響かないけど(笑)、著者のような実績ある人が書いてくれているので、より多くの人に浸透してくれることを願います!


    あと、日本の英語教育がダメダメなのに改善されない理由として立てている仮説が面白かったです。

  • ブクログの懸賞に当たり、いただいた。早速読みました。
    英語はビジネスの道具の一つ。パソコンが使えないと今や仕事ができないのと同様、グローバルビジネスを展開するためには英語は必須。日本語や日本文化を否定するとか何とかという話ではない。
    というのが著者の主張。もう、その通り、と言うしかない。みんな、なんだかんだ言いながらもそれは分かっているのだろうけど、本当にやるとなると腰が重たくなるもの。それをやっちゃっている著者はさすがだ。
    この本を読んだからと言ってすぐに真似して実践できるかは分からないが、大いに刺激になった。

  • 「たかが英語!」
    ビジネスにおいて英語は必須、いずれどんな社員でも英語を話さざるを得ない、日本をエンパワーするという企業理念を実現できない、楽天を大きくするには英語を味方につける。


    ベンチャー企業であり第一企業である楽天株式会社のリーダー・三木谷社長による著書「たかが英語!」。この本には何故日本企業である楽天が社内での英語公用化に踏み切ったのかが明確に書かれています。


    最初に感じたことは(これは楽天だけのことではありませんが)日本企業におけるTOEICの基準(平均点)の低さです。例えば、サムソンやLGなどの昇進条件のTOEICスコアは850以上と聞いたことがありますし、日本企業のTOEIC平均点には驚きました(正直これほどとは・・・という感じでした)。


    私はTOEICは「あってないようなものでないようであるもの」という印象を受けています。例えば「900以上のスコアを持っていてもそれで英語がしゃべれるということでは無い。しかし、そのスコアの高さはその人の能力の高さを完璧に保障するのものではないが、持っていて当然であるという認識もされる」そんな感じです。


    この「英語(TOEICとイコールでは決して無い)」に堂々立ち向かっているのが楽天という企業です。例えば、英語力を最も正確に評価しやすくしてくれるTOEICには新入社員を含めた社員全員で取り組むこと(グローバルな社会になる上ではある意味当然)を徹底しています。また、社内英語化においては、留学生だけではなく外国人(アメリカなどの大学を卒業している学生)を新卒で採用している(と聞きました)ことで、社員が英語を話す機会を作り、会議などでも英語を使うようにしています。


    そして、最も重要な英語に関してですが、完璧な英語ではなくグロービッシュ(ようは伝われば良い英語)を視野に入れていることも大きな特徴です。この意義は三木谷社長の仰るとおりだと思います。


    このような稀な改革を実行するには一致団結する必要があります。楽天という会社はこの一致団結を社訓(だったはず)としているからこそ、英語化、国際化という難題(だがトライする価値があり、解決しなければならない)に挑戦することができ、じっくりとしたペースで結果を出せてきているのだと思います。


    家族のように力を合わせて実験を繰り返し、海外進出の基盤を作っていく楽天の考えが詰まっています。

  • 期待

  • 昨晩に届いてあっという間に読了。
    楽天の三木谷社長の熱いヴィジョンが書かれている。

    この7/1より楽天の社内は「英語公用語化」されたようだ。会議、書類、社食のメニューも会話も全てが英語で行われ、「日本語を捨てるのか」といった批判もあるけれど、グローバル・ヴィジョンで考えたら、むしろ遅過ぎたのではないか、と思いをめぐらせる三木谷社長。日本を大切に思うからこその英語化。
    たしか、ダライ・ラマも同じようなことを言っていた気がする。英語で伝えることによって、世界中に日本の良さを伝えることができる、と。
    インターネット業界ではスピードがすべてで、Google、Amazon、ebay、Appleと戦っていくためには社内の「英語公用語化」は必須。

    ソフトバンクの孫さんを尊敬する自分にとっては、二番目に日本で期待できる然るべきヴィジョンを持った起業家かな、と思った。

    勇気づけられた。

  • ゴールドマン・サックス・グループの発表した調査結果で、将来日本のGDPが減少する傾向にあることと、少子高齢化による人口減少に、三木谷社長は懸念を抱いた。そこで出した結論は、社内の公用語を英語にすることであった。

    英語と長く触れられる環境を作り、自分で使える時間があれば、英語は上達する。本当に必要なのはコミュニケーション能力であり、実際は意味さえ通じればそれでいい。

    文法重視の、閉鎖的な学校教育では苦手意識が生まれ身につかない。今後グローバリズムの流れに乗るなら、すぐにでも英語の勉強を勧める・・・という主旨の内容です。

    三木谷社長は、英語に対して苦手意識がありません。本書を読むと、自分が実行した「英語公用語化」の判断にも、妥協や不安が全く感じられませんでした。
    賛否両論に分かれる見解ではありますが、社長の前向きな姿勢と、苦手意識を持たないという面は見習いたいです。これは英語だけに限った話ではないですからね。

    英語の勉強方法というより、「三木谷社長の成功のコツ」を知りたい方にオススメの本です。

  • 2010年三木谷さんは楽天は2年後に社内公用語を英語にすることを宣言。当時自分はまたなんか目立とうとして三木谷さんは言っているくらいしか思っていなかった。
    しかしこの宣言以降、取引先の大企業は合言葉のように「グローバル化」を提唱するようになった。
    2012年7月楽天が宣言から2年。英語公用語本格導入となった今、
    三木谷さんの先見性・行動力・実行力には改めて脱帽した。
    一つ知りたいことがある。
    著書では当初TOEICが400点台の人が800点台になったなどの成果論はあるが、きっと中には英語を使わなくとも楽天で多大な利益を生んだ人物もいたのでは?・・・そんな人が「英語公用語化」の経営方針にはついていけず辞職した人は居なかったのか?居たとしたら声を聞いてみたい。
    今回の実験は日本を揺るがすほどのものであるし結果的にはもちろん成功といえる、失ったものもあるが得たものに比べたらそれはとても小さなものにすぎない。
    何十年後、三木谷さんは松下幸之助とともに日本を代表するリーダーとして語り継がれていくのだろう。

  • ちょっと仕事で関係するので読んでみた。
    三木谷さんの著書を初めて読むけど、考え方は至ってシンプル。社内英語公用語化も「必要だからやる」だけ。だから表面的にしか理解をしない外野か何を言われようが全くブレない。この姿勢は好きだし見習いたい。
    目的、目標をしっかり見据えれば、自分自身の軸ははっきりする。英語力の向上が楽天をEC市場で世界一にするのに必要だからやる。それ以上でもそれ以下でもない。だから「たかが英語」なんだろうな。
    俺も早く「たかが英語」って言えるようにならないと。
    It is English after all.

  • 「環境を作る」という考え方は素晴らしいと思う。普通の企業では、TOEICに限らず、簿記でもビジ法でも自己啓発がする環境がない。
    英語公用化により「英語が特別でなくなった」という記述も興味深い。
    そして、これをきっかけに日本の英語教育を変えるという思いが満ちていて野心を感じる。
    勉強が評価される会社が羨ましい。

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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