トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業

著者 :
  • 講談社
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感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196079

感想・レビュー・書評

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  • これは、どこまでかというのはあるものの、大半がノンフィクションと捉えたのは私だけではなかろう!

  • 「豊田章男が愛したテストドライバー」を読んでトヨタという企業に興味を持った。この本も小説ではあるがモデルはあの大企業であると推測できる。
    小説という形をとりながら、大企業の近代史を著している。難しい経済書でも会社四季報でもなく、「物語」として脚色も交えながら、私のような経済等に疎いものにもおもしろく読み進めていけた。
    日本のトップ企業と言われる会社はどこもそうではあろうが、その会社に勤務する人間また会社経営に携わる人間の情熱と会社や製品に対する愛情は並大抵なものではない。爆発的なパワーをもって臨まなければ一流企業、世界に通用する会社にはなり得ないということも痛感した。
    創業80年ほどで世界のトップ自動車メーカーになったこの会社は月並みないい方ではあるが「すごい」としかいいようがない。内外の幾多の困難を乗り越えていく姿、またこの小説の「完」の後現在のアメリカでの立場も困難の最中なのだろうが、きっと英知で乗り越えていくのだろう。

  • むちゃくちゃ面白かった。どこまでがフィクションでどこからが事実なのかわからないが、人物描写がリアルなので実際の人物に重ねることができて顔やキャラクターを思い浮かべるとより楽しめた。関係者の人が読んでどう思うか知りたい。

  • 上司に借りた。
    ペンネームからもわかるように城山三郎、もしくは山崎豊子を彷彿とさせるような経済小説。
    登場人物のモデルが生存しているので、創造が膨らむ。
    そんな下世話な人間関係より、自分の人生として、倒れるときは前に向いて倒れる。
    その気持ちで生きていきたいと思った。

  • みなさんのコメントにもある通り、どこまでが本当でどこまで小説なのか。ドキドキしながら読めます。
    大企業に対するタブー。そんな大企業で働かなくて良かったなと思う一方、奥田社長の功績は日本にとって大きな事なんだし、巨大産業が支えてきたんだな。と。

  • 170302図
    軽、薄

  • 傑物の経営者である登場人物のセリフ、
    「存亡の危機だぞ。役員のひとりやふたり、死ななくてどうする。」
    -------------------------------------------
    自分はめったに小説は読まないのだけれど、

    たまたま、自分の周囲の社長をやっている知人が2人も「最近トヨトミの野望読んで面白かったなー」と言っていたので気になって読んでみた。

    純粋に話が面白く、マンガのように読めた。

    自分はこれまで1万人規模の企業に勤めたことがなく(最大でも5千人規模)しかもベンチャーばかりなので、普段感じることのない「社内駆け引きでのし上がって、捨てられて、」という大手での王道とされるものを知る良い機会になった。



    通勤電車にて毎日1時間ほど読んで

    1週間くらいで読み終わった。

    ちゃんと、
    恐ろしい、旧態依然とした価値観、とも感じられる一方で
    その通りだ、よくぞ言ってくれた、とも感じられてしまう、
    矛盾を抱える人が、自分も含めてまだまだたくさんいるだろうなあと思えます。

    ベンチャーなら役員でなく社員でも当てはまるかもしれませんね。

  • 20170223読

  • 某自動車メーカーをモチーフにした経済小説。
    様々なエピソードが実際に発生したものと結びつくことが多く、また登場人物も某自動車メーカーの社員とも結びつく。

    読んでいて、面白いとは思った。企業スキャンダルや経済小説が大好きな人にはお勧めの作品だとは思う。
    だが、マスコミで展開される広告の最大出稿主の為だとは思うが、作中に出てくる固有名詞が虚実入り乱れているのは気になった。

  • Amazon等でも絶賛されている、某自動車会社の社内闘争等をつまびらかにした一冊。多数の方が好意的なコメントをされていらっしゃるので、あえて別視点から。

    確かに面白い内容ではあったのですが、個人的にこれを『小説』と呼ぶことに違和感を覚えていました。覆面記者が作者ということもあり、週刊誌や雑誌のエピソードを細切れにして読んでいる感覚がありました。また、恐らく作者の好みも人物像に反映されているようで、ここまで公然と実在の企業を引き合いに出すのであれば、もうちょっと第三者的な視点で書いてあればとも思いました。

    とはいえ、この作品が文字通り作者にとっては命がけの一冊でもあることには変わりはないでしょうし、会社の内情に関係のない一般人が触れられるというのも、本書のだいご味ではないでしょうか。個人的にはおすすめの一冊ではありますが、再読はないかな。

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著者プロフィール

経済記者、覆面作家

「2016年 『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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