七つの会議

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.89
  • (420)
  • (1046)
  • (517)
  • (40)
  • (17)
本棚登録 : 4745
感想 : 672
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171162

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分さえよければいいという人間と理想を求める人間のせめぎ合いが面白い。

  • パワハラから会社を揺るがす話になるとは思わなかった。また一つ一つが独立した話としても読めるので少しずつ繋がっていく感じは爽快。誰もがそこに至るまでの過程があり、全てを否定することは出来ない。だけど嘘偽りはどこかで暴かれていくものなのでしょうね。

  • 企業の不祥事を題材にした連作短編集。

    企業の良心と言える八角がパワハラで社内倫理委員会に訴えた理由には、部品の強度不足という秘密があった。
    各章ごとにメインとなる人がいて、それぞれの立場から社内事情が描かれる。

    池井戸作品としては物足りない面もあり★★★かとも思ったが、作者を考えなければ★四つの作品。

  • 会社が大きくなればなるほど、不正は大きくなる。
    その秘密を会社ぐるみで隠すようになったらおしまいだ。
    池井戸潤得意のテーマで仕上げた短編連作集。

  • 池井戸潤最新作読みました。
    登場人物のショートストーリーが散りばめられていていろんな視点で楽しめました。
    何のために仕事をするのか?ということを改めて考えさせられました。

    たくさんの給料をもらえるように頑張るのも大事。だけど…

    『魂を売っちゃった』なんて表現がありますが、自分自身は絶対にそうならないようにと思いつつも、いろんなシーンで我慢をしたり、自分の信念を曲げたりすることもあるなぁ。って自分の信念ってこれだと言えるくらい強いものを持っていないかもしれないとも反省してみたり。

    以前呑んだ時に友人と話したことを思い出した。『自分の子供たちに自慢できるような親父でありたい。』なんてこと言ってたな。
    と言うよりも、自分で自慢するのでなく、子供たちが私のやってきたことを見て、親父がやってたことは間違っていなかったと言ってもらえるようになれたらいいな。

  • 日経新聞電子版で 2011/5/2 から 2012/5/21 まで掲載されたものを大幅に加筆修正した作品、だそうです。

    今回出て来るのは大手電機メーカーの有力子会社。
    登場人物の生い立ちや物語に関係ない過去の出来事を適度に織り込みながら、その人が何故そういう行動をとったかを立体化させ、会社の持つ空気・体質を醸し出していく。

    失敗と不正は根本的に違う。しかし失敗をおそれてつい不正に踏み込んでしまう。その空気感がよく伝わって来る。

    池井戸小説にはめずらしく、登場人物の妻たちも登場する。
    今回のヒーロー(笑)の奥さんはどんな人か? 大ラスに近いタイミングで登場した彼女は、のほほんとした平凡な人でした。
    うまいねぇ(笑)
    ドーナツの女子社員エピソードも絶妙。

    • honno-遊民さん
      先週、読み終えました。agagietteさんの読後レビュー待ってます。
      先週、読み終えました。agagietteさんの読後レビュー待ってます。
      2012/11/12
    • honno-遊民さん
      今までの池井戸潤とは、ちょっと気色の変わった作品ですね。これもまた、楽しめる傑作です。
      今までの池井戸潤とは、ちょっと気色の変わった作品ですね。これもまた、楽しめる傑作です。
      2013/03/02
  • ある企業内での連作短編集。
    読み応えはあったんだけど、誰に感情移入したらよいかわからないうちに終わってしまった…。

  • 会社の不祥事が明らかになっていくお話。中盤でなんとなく展開が読めてしまうが面白かった。

  • 男の世界にも小競り合いというか蹴落としというかそういあった状況が存在するんだなぁ。
    女の世界だけかと思っていた。
    周りに流されて行動するというよりも、どんな状況でも自分をしっかり持って行動したいものだと痛感。

  • 正直言って期待はずれ。ひとつひとつの内容は悪くないが、会議と紐ずける必然は無いと私は思います。空飛ぶタイヤの頃に比べて質が落ちているように感じます。好きな小説家なので、頑張って欲しいです。

全672件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池井戸潤の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×