神の値段 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
3.29
  • (20)
  • (59)
  • (113)
  • (23)
  • (6)
本棚登録 : 832
感想 : 79
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800264893

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 犯人がどうこうというより、現代アートの世界への興味がかきたてられた。アートに詳しくなくても、読後には深い何かが分かったような気になれる。ちょうど同じ頃にたまたま現代美術館に行ったが、それまでいまいちよくわからなかった現代アートの見方が少し変わったと思う。

  • ミステリーというには謎解きの要素が少なく、サスペンスにしてもスリルが少ないため、その中間? そえゆえちょっと中途半端な感が否めません。
    無名は結局その姿を現さないし、1959年の作品の行方がメインかといえばそうでもない、唯子を殺した犯人の捜索に血道を上げるわけでもなく…。物語のラストで唯子殺しの犯人がわかる場面でそれらが一つにつながるわけですが、そのタネあかしのシーンもちょっと急ごしらえな印象が拭えません。読んでいてもなんだか唐突な感じなんですよね。「あれっ、なんだか急にそんな展開なの?」 って思ってしまいました。
    とはいえ、現代美術のマーケットに関することや、オークションの雰囲気を味わうことができる点については一見の価値があるかもしれません。ミステリー的な部分については唯子殺しの犯人が佐伯である点、読めばわかってしまう、、、かな。

  • 前半でギブアップ

     進み方が遅く感じた。絵画美術とそのマーケットだから、馴染みがなくわかりづらいからかな。もしかしたら、主人公に愛着を感じないからかな。

     流し読みしてエンディングに到着。それでも、動機がスッキリしない。オークションの狙いも殺人も。少し残念。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787192

    誰も姿を知らない現代芸術家・川田無名。
    唯一その正体を知る画廊経営者が殺害された。
    そのアシスタントだった佐和子は、六億円超えの作品を守れるのか?
    『このミス』大賞受賞のアート・サスペンス。

  • 最後のムメイの言葉がいい。
    犯人謎のまま終わるのかなーって読み進めてたら謎解きが始まって自分としてはなんか急に来た感じで無理に話を終わらせにいってるのかと感じた。
    佐和子さん頭きれる子だったのかと自分のなかでのキャラ設定とギャップが出てしまった…。
    アート作品に少し興味がわいた自分の流されやすい性格を実感した。

  • このミス受賞作品だけど、トリック云々より舞台となっている画廊のお仕事が詳しく描かれていて面白かった
    現代アートって確かに巨大オブジェとか作家本人が作ってるわけじゃないね

  • このミス大賞と 私は相性が悪いのかも。

  • 結構前なのですがΣ(-᷅_-᷄๑)このミスは好きで読んでますが、これもまた面白かった。絵画をモチーフにした作品は初めてですが専門的な言葉も少なくわかりやすかった。つかめそうで中々つかめない作家がどんな人物なのかものすごく気になったいい作品です!

  • 途中まではちょっと退屈やったけど、後半グイグイ面白くなってきた。
    アートの世界の奥深さを知れた気がした。
    大変な世界なんやなぁ。
    無名先生がめちゃくちゃカッコよくて、もう1回読もうかなぁと思ってしまった。

  • 正直微妙でした。
    美術品の世界観は面白かった。なにより今後触れることがないであろう世界感(めちゃくちゃ金持ちの世界)だな~と思っていたら、大学の時に個人の美術感のバイトをしていたのを思い出した。その時は楽でいいバイトにしか思っていなかったが、こう見ると世界が変わるなっというのが感想。

    ただミステリーの内容はイマイチで、そこまでのワクワク感はなかったかな。
    ここには文庫の画像しかないが、私はハードカバーの方だったのですが、その表紙のデザインがすごくかっこよくて好きでした。

全79件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒。香港中文大学大学院修了。2015年、『神の値段』で第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞して作家デビューを果たす。主な著書に『ピカソになれない私たち』、『コンサバター 大英博物館の天才修復士』からつづく「コンサバター」シリーズ、『飛石を渡れば』など。近著に『カンヴァスの恋人たち』がある。

「2023年 『光をえがく人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

一色さゆりの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×