- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834000160
感想・レビュー・書評
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ぼくがもりへいくと…
いろんな動物に会っていき…
児童文学者 瀬田貞二さんのよく言われる言葉『行きて帰りし物語』の古典といってよいと思う。昔話や成長物語はだいたいこの形ですね。「トムは真夜中の庭で」「精霊の守り人」など。
「白黒で地味」な印象ですが、自分、作者マリー・ホール・エッツの世界が好き。落ち着くんですよね。ざわざわしてなくて、静か。白黒(画材がコンテかな?)の画面から豊かな自然が立ち上がってくる感じがするのです。「見えないものが見えてきそう」な、感じ。
「見える世界が全てじゃない」
金子みすゞ「みえぬものでもあるんだよ みえぬけれどもあるんだよ」や
サン=テグジュペリ「ほんとうにたいせつなものは目に見えない」の言うように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少年を先頭にして動物たちの行進⁈を思わせる表紙の絵に楽しいことがありそうで…。
ワクワクしながらページをめくる。
ぼくは、かみのぼうしをかぶり、あたらしいラッパをもって、もりへさんぽに。
ラッパの音でひるねから目をさましたライオンが、ついていく。
ぞうもちゃいろのくまだって
おとうさんカンガルーもおかあさんカンガルーもあかちゃんをふくろにいれて
こうのとりもさるも みんなさんぽについてきた。
そして、さいごには うさぎが。
ひとやすみのあと 〔はんかちおとし〕〔ろんどんばしおちた〕をしてあそぶ。
〔かくれんぼう〕は、ぼくがおにになり
「もういいかい!」とめをあけると動物たちはいなくなって、おとうさんがぼくをさがしにきていた。
こんど さんぽにきたときに さがすからねー。
こわくてくらいイメージのある森の中。
だけどぼくのラッパで動物たちがいっしょにさんぽして遊んでくれる。
まるで動物と遊んでるとは思えないほどに楽しい時間を過ごしたようで、またすぐに会えるんだと思える。
仲間たちといっしょに遊べることってすばらしいよってことなんだなぁ。
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別に、動物たちが、男の子と普通に会話が成立して、一緒に遊ぶというお話は、外国のお伽話やファンタジーもののような、小さなお子さん向けの、夢に溢れた物語として、ごくありふれたもののように思うのだけど、何か気になってしまうものを感じる。
まず、ラッパを吹く少年の後を、次から次へとついてくる動物たちを見て、「ハーメルンの笛吹き男」を想像させられたが、ここは、動物たち自身が志願してついてきているから、それとは違うと思うけれど、他の事を後回しにしてでも(ライオンは、髪を梳かすことを、自らの条件であるかのように提示しているし、カンガルーは、聞かれてもいないのに、赤ん坊が同行の邪魔にならない事をアピールしている)、男の子についていきたいと思う、その熱意の強さが気になる。
そして、その後の、曰くありげな三つの遊びと、その途中に突然訪れた、エンディングの内容。
それは、ネバーランドのような、子どもだけが許される世界での出来事だからなのかもしれない。
でも、立ち去る音や別れの言葉くらい聞こえそうな気はするけれど・・・白黒のみの絵柄は、初めて、お子さんに読み聞かせする入り口として、最適らしいけれど、大人の私からしたら、最後の森の絵は、男の子の台詞の浮いた感じもあって、妙に侘しくて、少し怖かった。 -
ぼくは、紙の帽子をかぶり、新しいラッパを持って深い森の中へ出かけた。 ラッパの音を聞いた、森で寛でいた動物たち(ライオン、象、熊、カンガル-、コウノトリ、猿、兎)が、次々と散歩に加わって長い行列ができあがっていった。ライオンは髪を綺麗にとかし、象はセーターに着替え、熊はジャムとピーナッツを持ち、カンガル-はおなかのポケットに赤ちゃんを抱き、太鼓を叩いて…。モノクロの絵のなかで無限に拡がる世界が、子どもの想像力を掻き立てる、絵本作家マリ-・ホール・エッツ(1895-1984)の読み聞かせ絵本。
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こんにちは。
この本、地味だけど豊かな世界ですよね!
この本の良さにきづいてほしいなぁ…って思ってしまいました( ^ω^ )こんにちは。
この本、地味だけど豊かな世界ですよね!
この本の良さにきづいてほしいなぁ…って思ってしまいました( ^ω^ )2023/03/01
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もりのなかを散歩していると、ライオンやゾウ、くまたちが次々と仲間に加わってきます。
普段はおとなの言うことを聞かなければならない幼い子どもが、猛獣を付き従えるところを想像するのは、さぞかし愉快なことでしょう。
世代をまたぐロングセラーなので、子ども時代にこの本と出会い、自分が親になって再会するひともしばしば。
司書時代、「子どもの頃に読んだときには、カラフルな絵本だと思っていたのに、本物はモノクロなんですね」と言ったある男性の言葉が印象に残っています。
アメリカでは1944年、日本に紹介されたのは1963年のロングセラー。
3才ころから。 -
名作なので読んでみたけれど
思ったより子どもがハマらず! -
子供にしか感じられない優しい気持ちや、大人は無くしてしまった心みたいなものがあるように思える絵本。
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読み聞かせ時間は6分ちょっとです