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悟浄出立 (新潮文庫)
- 万城目学
- 新潮社 / 2016年12月23日発売
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さごじょーが主役の話?ん?と読み進むうち中国文学の奥深さにどんどん引き込まれてゆきまする。
ちょっとがんばって三国志とか手に取ってみよかいなーと思った一冊
2017年10月15日
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風の盆恋歌 (新潮文庫)
- 高橋治
- 新潮社 / 1987年8月28日発売
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おわら風の盆に行く前に予習として手に取りました。
中年の心中もんってゆうてしもたらそれまでやねんけど、
八尾で、酔芙蓉ってなまえのお菓子を見つけたときは、ちょっと嬉しかった。
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死の棘 (新潮文庫)
- 島尾敏雄
- 新潮社 / 1981年1月27日発売
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読んでてこれほどしんどい本はない。あぁしんどい、つらい、苦しい…。
死の棘の前に、島尾敏雄の小説やミホの小説を読んでいて、そのおおらかな作風に魅了されていただけに、死の棘を読み始めたときのダメージは大きかった。なんか裏切られた感じ。
2017年10月15日
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日本文学100年の名作 第4巻 1944-1953 木の都 (新潮文庫)
- 池内紀
- 新潮社 / 2014年11月28日発売
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オダサクの木の都はスキ。何度読み返してもいいなぁって。オダサク全集とか揃えたくなる一冊。
2017年10月15日
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花戦さ (角川文庫)
- 鬼塚忠
- KADOKAWA / 2016年5月22日発売
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西国巡礼した折に、お参りしたお寺。
そうか、そういうバックボーンがあったのか・・・。歴史っておもしろい。
2017年10月15日
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【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)
- 明智憲三郎
- 文芸社 / 2013年12月3日発売
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光秀の末裔が汚名をすすぐ そんな本かな~と思って読んでみたら、なかなかどっこいおもしろい。
信長、秀吉、家康。そうよねー、そういうことなのねーと妙に納得。歴史の授業でならったことは意外とウソかも…。
2015年6月14日
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車谷長吉の人生相談 人生の救い (朝日文庫)
- 車谷長吉
- 朝日新聞出版 / 2012年12月7日発売
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人生相談の概念を打ち砕く車谷長吉。スカッとします。
人生には救いを求めてはならんのですな。
2015年6月14日
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鹽壺の匙 (新潮文庫)
- 車谷長吉
- 新潮社 / 1995年10月30日発売
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生前の遺稿集を亡くなってから読みました。
2015年5月29日
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悼む人 下 (文春文庫 て 7-3)
- 天童荒太
- 文藝春秋 / 2011年5月10日発売
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悼むであり、痛むでもある という重松清の書評に納得。死は誰にも等しくやってくる、その死を忘れず心に刻むということは、その人のことをいつまでも忘れないということ。
重く、苦しく、切ない話だけれど、読後はスッキリします。
2015年5月13日
おとっつぁんのことをここまでボロクソに思ってる娘と、何も気づかないバカな父親。
西鶴ってそんな人だったの?と思いつつ読み進むうち親子愛にじぃ~ん…。なかなかおもしろい一冊。
2015年4月23日
帯の書評に惹かれて買ったけど、う~ん…。
2015年4月23日
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大阪のおっちゃん! (タツミムック)
- 千秋育子
- 辰巳出版 / 2014年12月15日発売
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テレビにはよく大阪のおばちゃんがとりあげられるけど、大阪のおっちゃんもなかなか愛すべきキャラクターだ。てか、読んでるうちに自分が大阪のおばちゃんから確実におっちゃん化してることに愕然となったり…
2015年1月7日
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新装版 海も暮れきる (講談社文庫)
- 吉村昭
- 講談社 / 2011年5月13日発売
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小豆島遍路を企んでるうち、見つけた一冊。
えぇえぇきっと立ち寄りますよ。
2013年9月21日
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螢川・泥の河 (新潮文庫)
- 宮本輝
- 新潮社 / 1994年11月30日発売
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泥の河目的で読み始めたけれど、蛍川の方が断然イイ。
作者の表現の仕方がスキ。
とても叙情的だけれども、それに流されすぎないところのバランスが秀逸。
泥の河の映画をもっぺん見直そうかなと思ったり・・・
読んでる間も、田村高廣が頭の片隅でチラチラするんだもん…
2011年10月15日
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永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)
- 天童荒太
- 幻冬舎 / 2004年11月5日発売
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西日本最高峰であり、霊峰である石鎚山に登る前に読み始めた一冊。
思ったよりヘビーな内容で、登山当日までに読破叶わず帰宅してからも遅々として進まず。ちょっとしばらく遠ざけていたけれど2ヶ月後に読破。
最後のどんでん返しに「えーっ!」だったけれど、読み終えてみると大切にしたい1冊。また何年かたって読み返してみたい。
人は誰もが"永遠の仔"なんだ。「生きててもいいんだよ」って言って欲しいんだ。
自分のことも、自分の大事な人のことも慈しみ、愛おしく思えるような自分でありたい。
2011年9月4日
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薄墨の桜 (1975年)
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季節外れに、岐阜の淡墨桜を見に行き、その大らかな櫻の古木に圧倒された。調べると、宇野千代が枯死寸前のところを復活させようと働きかけたのだとか。
そいえば、宇野千代って桜をモチーフにデザインすることが多かったような。
多芸なんですな。
散り際の淡墨色に滲んだように見える時季のこの桜を見たいなとしみじみ。
2011年8月31日
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三陸海岸大津波 (中公文庫 よ 13-5)
- 吉村昭
- 中央公論新社 / 1984年8月10日発売
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この度の東北大震災の翌日に手にとりました。
明治29年、昭和8年、そしてチリ地震津波。
過去の三大津波の経験をもってしても、この度の津波被害は想像をはるかに超えるものとなってしまった。
今回は、そこへ原発事故の恐怖までもがのしかかってきている。
見えない相手との闘いは、この先もずっと続くのだろうかと思うと…
2011年3月23日
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灘の男 (文春文庫 く 19-8)
- 車谷長吉
- 文藝春秋 / 2011年2月10日発売
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私小説を書く長吉っつぁんの方が好きだなぁ…。
灘のけんか祭りは一度見てみたいけど。
2011年3月3日
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ふぉん・しいほるとの娘(上) (新潮文庫)
- 吉村昭
- 新潮社 / 1993年3月30日発売
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鎖国時代に出入りが許されたオランダの船に乗り、オランダ人医師と偽って来日し、日本の研究調査をしたシーボルト。
外国にとって未知の国、日本の情報を貪欲に収集する一方で自分の持つ医学の知識を惜しみなく日本人蘭学者たちに与えた。
そんなシーボルトが長崎で出会った丸山の遊女其扇と結ばれ、生まれたお稲が物心つく前にシーボルトは日本を追放されてしまう。
お遍路で訪れる卯之町は、そのお稲が日本初の女医として学び暮らした土地。風情のあるいい土地だった。
花神に描かれているお稲とは、少し印象が違っているが、史実は小説よりも奇なり。波乱万丈の彼女の生涯は、どこまでも日本人であり家族を愛した一生だったのではないだろうか。
2011年2月23日
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だいたい四国八十八ヶ所
- 宮田珠己
- 本の雑誌社 / 2011年1月21日発売
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高知もまんなか過ぎたあたりから観光したっていいじゃん、うまいもん食ったっていいじゃんと思ってはいたけど、あんまり大きな声で言ってはいかんような気がしてた。
でも、この本読んでこれからはもっと堂々とナンチャッテ遍路を極めようと心に決めた。
だいたいハナっから信仰心なんてなかったんだしね。
そもそもなんとなく四国八十八ヶ所だったんだよアタシャね。
2011年3月3日
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花神(下) (新潮文庫)
- 司馬遼太郎
- 新潮社 / 1976年9月1日発売
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四国遍路で宇和島に行くのに手にとった一冊。
幕末から明治にかけてこれまでは新選組側から見た時代が描かれたのばかりを読んでましたが、官軍側から見たこの『花神』もおもしろい。
大村益次郎が基礎を作った日本の軍制は、明治になり坂の上の秋山好古や、真之に受け継がれていくのかと思うと感慨深いものがありますな。
昔の大河で、梅之助が彼を演じているらしいけれどあわせて見てみたいなと思っております。
2011年1月13日
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花神(上) (新潮文庫)
- 司馬遼太郎
- 新潮社 / 1976年9月1日発売
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大村益次郎という人。これ読むまでは存じ上げませなんだ。後の世に軍神として崇められるなんてご本人が知ったらねぇ…。
幕末好きにはおもしろい本でした。
2015年4月23日
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桜田門外ノ変(下) (新潮文庫)
- 吉村昭
- 新潮社 / 1995年3月29日発売
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学校で習った桜田門外の変や安政の大獄。
ただただ丸暗記してただけの歴史的事件が、複雑な人間関係を絡ませながら起こっていたことにびっくり。
読みながら何度も「そうやったんかー…。」の連続でした。
ほんとは映画を観に行く前に原作を…だったんだけど、原作で十分堪能できてしまった。
2010年12月13日
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娘と私 (新潮文庫 草 73E)
- 獅子文六
- 新潮社 / 1972年2月1日発売
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てんやわんやの次に読んだ獅子文六の私小説的作品。
フランス人との混血の幼子を抱えながら、育て、嫁がせるまでの作者の苦悩は、はかりしれない。
が、娘を育てるために貰った二番目の妻千鶴子と、娘と作者の三人の物語でもあり、”てんやわんや”は、この千鶴子の実家のある愛媛の田舎を描いている。
2010年10月11日