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林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか
- 斎藤由多加
- 光文社 / 2017年11月21日発売
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ジョブズに焦点が当てられた本は沢山あるけれど本書はアップルの日本進出の様子が分かりやすく描写してあり面白かった。また漫画がついているのもいい。漫画は読んだ事があったけど、今回改めて文章と併せて読むとさらに分かりやすくて良かった。下巻も楽しみ。
2018年1月22日
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東大から刑務所へ (幻冬舎新書)
- 堀江貴文
- 幻冬舎 / 2017年9月23日発売
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あまり語られない刑務所の中を実際に体験した2人による対談。期待を込めて読んだがやはりとても面白かった。
刑務所内では通常では考えられない理不尽な事もあり、それから逃げる事もできない状態にも拘らず、2人の対話は明るく面白く語られていて読みやすかった。
2017年11月18日
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マスカレード・ナイト
- 東野圭吾
- 集英社 / 2017年9月15日発売
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シリーズ三作目。前二作は結構前に読んでいたのでうろ覚えではあったけど、読み始めると登場人物の記憶が蘇ってスムーズに進んだ。色んな伏線が最後にまとまるのは気持ちが良いけど多すぎた気がしないでもない。全体的には面白かった。
2017年11月4日
2017年7月24日
2017年6月11日
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「なんかヘンだよね…」 ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間
- 西村博之
- 集英社 / 2009年9月4日発売
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こちらも「やっぱり変だよね」を先に読んでしまったので順番的には逆になってしまったが「やっぱり~」よりも読みやすかった。対談形式になっている点は「やっぱり~」と変わらないが二人の考え方の違いなど興味深かった。
西村氏のメディアは共感を得ることでお金をもらうシステムであり知識人に訴えかけるよりもバカに対して共感をおぼえさせるほうが楽という指摘はなるほどと思った。
堀江氏の「自分が苦労している姿を人に晒すのが嫌」というのもカッコいいと思った。日本人は何かと苦労話が好きでいかにも美談っぽく語られるのも正直うんざりする面もあると思う。
仕事から恋愛や教育まで幅広く語られていてとても面白かった。
2017年5月21日
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刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話
- 堀江貴文
- 文藝春秋 / 2014年1月14日発売
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「刑務所なう」を先に読みたかったけれど本書が先に手に入ったので読んだ。
辛い刑務所での生活を面白く綴ってあり一気に読んでしまった。いつもの事だが著者の思考は刑務所内でもブレることがない。
クセのある様々な人物たちとの接触を通じて著者が感じたことやこれからやりたいことなど常に前向きな姿勢は変わることがない。
特に印象的だったのは受刑者たちの大半がいわゆる「普通の人」ということ。つまり裏を返せば普段何気なく暮らしている人たちがいつ刑務所に入ることになってもおかしくないということだった。
順番が逆になってしまったが「刑務所なう」も是非読んでみたい。
2017年5月15日
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1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得
- 小山昇
- ダイヤモンド社 / 2016年2月19日発売
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最初の数ページを読んでみてなかなか面白かったので最後まで読了した。全体的に共感できる部分は半分くらいだったが今まで自分が何となく感じていた部分を改めて指摘してくれたような気もする。
「この仕事はこれ位かかる」と仕事に時間を割り振るのではなく「この仕事は1時間で終わらせる」と時間に仕事を割り振る→なども最近は意識してやるようにしている(大体予定していたより時間がかかる事が多いが)
悩んでも悩まなくても結果は変わらないことが多い→決定の正しさは悩んだ時間とは無関係→早い決断を心掛けることも意識的にやるようにしている。
全体を通して再認識できた部分が多かった。
2017年5月10日
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ズボラな人でも毎日500円玉が貯まるすごい方法
- 市居愛
- サンマーク出版 / 2017年2月10日発売
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特に貯金に興味があるわけではないが手元にあったので読んでみたら意外と面白かった。
500円玉に対する豆知識
①500円玉は一度の会計で1枚しか手に入らない
→当たり前だが・・・
②飲料系自販機は盗難防止上大きな金額の千円札と500円玉はこまめに回収されている
③一度銀行に預けられた旧500円玉は2度と流通しない
など改めて認識できた部分もあった。
人間ー価値を認めているもの→実際より大きく感じる
ー価値を認めていないもの→実際より小さく感じる
など貯金に絡まない部分でも認識を深めることができた。
2017年5月5日
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ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
- 三上延
- KADOKAWA / 2017年2月25日発売
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いよいよ完結編ともなる今作。1作目から全て読んでいるがそもそも読み始めたきっかけは本を題材にした小説であることと、舞台が鎌倉ということだった。幼少期を鎌倉で過ごした自分にとっては思い出深い地でありその懐かしい場所が多く存在するのも魅力の一つといえた。
さて、今作は題材がシェイクスピアということで今までとは少し違った作品となっている印象があった。
シェイクスピアは「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」しか読んだことはなかったが、「ロミオとジュリエット」は何度も映画化されディカプリオの作品は見ていたが、喜劇性が強いため四代悲劇に含まれていないことなど改めて知った部分も多かった。
栞子と母親との関係、五浦と栞子との関係も本作のサブストーリーの重要な要素となっているが今回それにも一応の決着がつき完結編としてはしっくりきて読みやすかった。
2017年4月8日
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すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)
- 堀江貴文
- 光文社 / 2017年3月16日発売
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著者の本は何冊も読んでいるが本書は特に素晴らしい内容だった。今まで自分が感じていたことや思っていたことが既存の教育制度の歴史から解説してあり深い感銘を受けた。
知識と常識は違う、L人材ではなくG人材として、ジェネラリストではなくスペシャリストでありたいと改めて再認識した。一方で目標から逆算している自分もあり考えを改めるべきことも認識できた。
貯蓄型思考ではなく投資型思考をし、過去は過ぎ去った時間でしかなく再利用できる資源ではないこと、ワーク・ライフ・バランスなんて気にせずすべてを楽しい時間にして極端でも偏っていてもいいから楽しい事をして遊び尽くして生きていきたいと思う。
何度でも読み返したい一冊。
2017年4月23日
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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
- 村上春樹
- 新潮社 / 2017年2月24日発売
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いよいよ完結編。物語がどのように収束していくのかとても楽しみに読み進めた。
「白いスバル・フォレスターの男」「騎士団長」「雨田具彦」「穴」の存在も徐々に明らかにされていくことになる。
秋川笙子と謎めいた免色との結末も楽しみでもあった。
現実とファンタジーの混同したような著者の世界観は顕在であり日を置いてまた読み返したい一冊。
2017年3月26日
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再読了日:2023年11月25日
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騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
- 村上春樹
- 新潮社 / 2017年2月24日発売
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今回も発売日に書店へ急いだ作品。学生時代からずっと村上春樹ファンの自分にとって「1Q84」以来の長編である今作は発売前からワクワクが止まらなかった。
まずそのタイトルには興味をひかれサスペンス要素が盛り込まれた作品になるのかなど色々と想像して楽しんでいたが漸く読める事になり嬉しいの一言に尽きる。
なぜ村上春樹の作品にこれほどまで惹かれるのか、改めて考えてみたが正直分からなかった。文体が好きなのは間違えないのだが、日常生活の何でもない一コマを丁寧に描写してあるその味わい深さが好きなんだと思う。他の作家ではなかなか感じられないものでもある。
今作もとても興味深い登場人物の出現にイデアやメタファーなど概念的要素を主体に「穴」や「鈴」の出現でさっそくワクワクしながら読み進めている。
2017年3月11日
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再読了日:2023年11月14日
「拝金」「成金」に続き三作目。少し前に前2作を読み返していたので内容も頭に入りやすかった。
今回はタイムトラベルを題材にIT革命の知られざる事実を創作を交え小説を題材に面白くまとめてあり読みやすかった。
個人的には時代設定が懐かしくもあり自分の目標にひたすら突き進んでいく「成金」が一番面白かったが今作の「錬金」も青春小説というカテゴリのなかではとても面白かった。
ITの覇者である著名人など実在の人物も多数存在し、藤田優作の自己犠牲!?など前2作とは違う感動的なストーリーも織り交ぜられ、友情や恋愛など様々な感情が描かれており数年後改めて読みたい作品。
2017年4月15日
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棋士の一分 将棋界が変わるには (角川新書)
- 橋本崇載
- KADOKAWA / 2016年12月10日発売
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著者の本はこれが初めてだが同年代であり将棋ファンの自分としてはもちろん知っていた。
本書は現在の将棋界に一石を投じる内容となっている。故米長邦雄や疑惑の三浦九段に対しての見解も多くその内容は批判が多い。SNSなどで発信していた見解とは違う箇所もみられ正直内容的には閉口する箇所が多い。文章も全体を通して一貫性がみられない印象もある。
言いたい事は分からないでもないがあまり同調できる内容ではなかった。それでも一般の人にはあまり知ることができない将棋界の内容を赤裸々に綴ってあり読む価値がないとはいえないが。。。
2017年1月28日
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僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 池上彰
- 東洋経済新報社 / 2016年12月16日発売
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池上氏の本は何冊も読んでいるが佐藤氏の本はかなりの数が出版されており興味はあったものの実際に読んだのは初めて。両氏の対談形式になっておりとても読みやすく一気に読了。佐藤氏の「白い勉強」と「黒い勉強」など言い回しも面白かった。
ネット中心の生活になっている現在においても、新聞、書籍の重要性を改めて認識させられた。
情報の新しさに目がいきがちだが記述の信頼度はネットよりも校閲、出版の経緯を経た書籍の方が高いこと、ネット情報の取捨選択には基礎となる知識が不可欠なこと、その基礎知識の構築には書籍が欠かせないこと、語学学習のやり方など幅広く具体例を上げて説明してありとても勉強になった。
少しずつ実践していこうと思う。
2017年2月5日
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面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた →そしたら人生観変わった
- 堀江貴文
- KADOKAWA / 2016年12月31日発売
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前回の「ネットがつながらなかったので仕方なく~」をもじったタイトルとなっているが仕方なさは微塵もなく、マンガの素晴らしさを惜しみなく紹介してくれている。
普段あまりマンガを読むことがない自分も、マンガはページあたりの情報量が多いので単位時間あたりに取れる情報量がすごく多い「時短メディア」になるという箇所は深く納得してしまった。大人が読んでためになるマンガを要点をまとめて紹介してあるので読みたくなる作品ばかりだ。
これを機に今年は小説だけでなく色々なマンガを読んでみようと思う。
2017年1月14日
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九十歳。何がめでたい
- 佐藤愛子
- 小学館 / 2016年8月1日発売
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年明け1冊目。著者の本はこれが初めてだが歯に衣着せぬ物言いで年始にふさわしいく活力を与えてくれる爽快な一冊。内容はエッセイで90歳を越えている著者の様々な経験に裏打ちされた人生の一部を面白く垣間見る事ができあっという間に読んでしまった。
戦後の激動の時代を生き抜いてきた著者は性格も逞しく現代人が抱える悩みなど小さいものだと笑い飛ばし、喝をいれているさまも痛快に読める。考え方など現代にそぐわない点もあるものの現代とは違う思考に触れられるよい機会でもあるので一読してみるのもまた一興かと思う。
2017年1月2日
著者の作品はこれが初めて。警察組織の細かい描写が多く最初は読みにくく感じるが慣れてくるとそうでもない。映画を先に観ており情景が思い起こされた箇所も多かったせいかもしれない。
映画ではタイトルの「ロクヨン」の事件自体に主題がおかれているが、原作では事件よりも警察組織の内部対立というか軋轢みたいなものに重きが置かれ半分以上を占めているので、他の映画の原作にあるような映画では上映できなかった部分の補充という意味合いでの原作とは少し違った意味での読了となった。
警察もののドラマや映画が頻繁に放送されているがそのなかでも犯人逮捕や事件解決のトリックよりも人物描写や時代背景に主眼をあて、人間くささをより強調した内容になっているので警察ものが好きな人は一読してみるのもいいかもしれない。
2017年1月23日