この本を知ったのは、テレビで、若い女の子がこの本を紹介してたのを偶然見た時だった。気になってたけど機会がなくて、数年たってから不意に古本屋で見つけて買って読んでみた。
上辺だけで仲良くしながら、腹の底で相手の事をバカにしていたり、就活というものを通して、みんなが互いのことをライバル視したり嫉妬したり、そういう黒い話を読み進めながら、こういうのは、一番触れたくない、目を背けたいと思った。でも最後まで読んでみてよかった、結果として、すごく面白かった。
主人公含め、社会を目の前にした若者たちが、自分の長所と短所に本気で向き合った話だった。
2019年2月4日
- (500)日のサマー [DVD]
- マーク・ウェブ
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン / -
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サマーがめちゃくちゃ罪な女なのに、キュートすぎて憎めない
片思いに始まり片思いに終わるけど、
きっと、とってーもいい思い出。
2018年8月5日
- 有頂天家族 (幻冬舎文庫)
- 森見登美彦
- 幻冬舎 / 2010年8月5日発売
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捲土重来のどんでん返しで、京都を狸が駆け巡る情景が目に浮かぶ日本的コメディ
この世界を生み出せる森見さんがまた好きになった
2018年7月9日
- 心の底をのぞいたら (ちくま文庫 な 2-4)
- なだいなだ
- 筑摩書房 / 1992年1月1日発売
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本能と理性について、わかりやすい言葉で書かれてて読みやすい。
社会で生きていく上で本能に従うことに恥を感じがちで、
つい理性で抑制してる、そうやって生き延びてる気がしてるけど、
本当に生き延びたかったら
怖いときは感じ恥ずかしがらずに逃げよと。
「友情とか社交性とかは、人間が自分の本能的に持っている攻撃性をおさえるために、強められていくものだ。」
2018年5月8日
- 「王様とボク」 [DVD]
- 前田哲
- ポニーキャニオン / 2013年3月19日発売
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ラストの意味深な感じが個人的には好き
あのラストの問いかけの為の本編だったような
2018年5月3日
- ツレがうつになりまして。 [DVD]
- 佐々部清
- キングレコード / -
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ゆるっと深い〜
テーマ重いけど、ハルさんのお陰で全然重くない
2018年3月27日
言い回しが巧い。
読みやすかった。
綺麗すぎてインパクトには欠けるような気がする。
2017年11月3日
- 土の中の子供 (新潮文庫)
- 中村文則
- 新潮社 / 2007年12月21日発売
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幼少期に他者からの受けた悪意は
その後の人格形成にどう影響するのか
最後の命や、コインロッカーベイビーズに似た内容だと思った。
目を背けたくなるような人間の闇に向き合い
その中に人間の本質を見出そうとする、彼の小説をいいなと思う。
トラウマである対象をあえて追いかけ、克服しようとする主人公の心が、痛いほど共感できた。
短いけどずっしりくる。
でもこれが芥川賞か…とは思った。賞は価値観の基準ではないけど。
「蜘蛛の声」もまた良かった。
2017年10月29日
- ヘミングウェイ短篇集 (ちくま文庫 ヘ 11-1)
- ヘミングウェイ
- 筑摩書房 / 2010年3月12日発売
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長編のほうが面白い気がする。
台詞のテンポ感が短編だと物足りない。
2017年10月27日
- ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)
- 村上春樹
- 講談社 / 2004年10月15日発売
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鼠シリーズを初めて通して読んだ。
闇を通り抜けて死んで行った鼠の後を追うように、主人公もまた闇の中にいた。
羊を巡る…で現れ消えて行った耳の素敵な女の子に始まり、彼女に導かれる形で出会う様々な人は、主人公の体を通り抜けるかのように消えて行く。
出会い、消えて行く。入り口から出口へ…
その過程で、その一人一人が主人公にとって愛しい存在になっていたのもまた切ない。
そして流れ着いた現実という場所。
でも長い旅を経た主人公は愛に疲弊し世界への信頼をなくしていた。大切なものが消えてしまう。
だからこそ、大切なものを見出し、それを離さないこと、愛を痛感できたのだと思う。
良い意味で畳み掛けるように終わり、心に温かい高まりが残った。
2017年9月26日
- トゥルー・カラーズ [DVD]
- ハーバート・ロス
- パラマウント ジャパン / -
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大学で親友になった二人の青年は、育った環境が両極端。
誇らしい血筋に恵まれた一方は、欲がなく、正義を守り、穏やか。
貧しく、親を反面教師のように見ている一方は、
貪欲で、野心家で、手段を選ばない。
その中心に、一人の女性がいるという構図。
裏切り合い、信じ合う友情の話。
2017年8月24日
- 職業としての小説家 (Switch library)
- 村上春樹
- スイッチパブリッシング / 2015年9月10日発売
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村上春樹さんの独断と偏見。
小説家としての自身を語っている。
あくまで普通の人間であるということを強く主張されているようだった。
過去に受けた批判への訂正も込み。
2017年8月2日
- リトル・ダンサー [DVD]
- スティーヴン・ダルドリー
- NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン / -
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素敵な家族。
どの視点でみてもいい映画だった。
2017年8月2日
- 十二人の怒れる男 [DVD]
- シドニー・ルメット
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン / -
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狭い部屋、12人の男という、終始変わらない環境設定の中で
集中して最後まで観れた。
人の生死を決する為に集まった個性豊かな裁判員たちが
その議題に、または自分にこだわりながら、最終的にまとまり、そして散って行く。
人間味たっぷりの面白い映画だった。
2017年6月13日
- 最後の命 [DVD]
- 松本准平
- TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) / -
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以前原作も読んだ作品。
子供の頃に偶然体験した悪は、その後の人生や人格形成に影響を与える。
そしてそんな自分と、正義の間で苦しむ青年の話。
いったい何が悪いのか。
かつて自分に影響を与えた悪か、
ならその悪はどこからきたのか。
根源を探ろうとすると果てしなくて、世界を憎む結果になる。
そして世界を憎むとは、
悲しくも自分が狂うことなのかも。
2017年6月13日
- 白鳥 (幻冬舎文庫 む 1-13)
- 村上龍
- 幻冬舎 / 2000年4月1日発売
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ムーンリバー、ある恋の物語、ウォークオンザワイルドサイト、ウナギとキウイパイと死、が良かった。
時々内容がリンクしてる。
相変わらず性にまみれてる。
短編集でありながら1つの作品になってるタイプ。
2017年5月4日
- ムーン・パレス (新潮文庫)
- ポール・オースター
- 新潮社 / 1997年9月30日発売
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自墜落な青春時代から始まり
リスタートして生き始めたら、
偶然父と祖父の存在に辿り着く
エフィングという老人が死に行くまでの数日間のくだりが好きだった。傘のところとか。
2017年5月4日
- 騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
- 村上春樹
- 新潮社 / 2017年2月24日発売
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ねじまき鳥クロニクルを想起させる。非常に似てる感じがした。
絵描き(主人公)が作品に自分自身の影を隠す行為、そういう種類の秘密が物語のメタファーになっている。
自分自身と向き合っている場面が目立つ小説のように感じた。
2人の間で大切なのは、信頼・尊重・特に礼儀。
2017年3月27日
- ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
- ラース・フォン・トリアー
- 松竹ホームビデオ / -
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重い。でも時々ミュージカル調で救われる。主人公が音楽に救われたように。
子供を前にして、自分を犠牲にする母親の姿を過激に描いている
2017年3月18日
- 希望の国 [DVD]
- 園子温
- 松竹 / -
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震災が起きた架空の県が舞台。原発爆発も描かれ3.11を想起させる内容。
目に見えない放射能という恐怖に次第に追い詰められる若者たち。
一方放射能には動じず、強制退避に抗う老夫婦。
色んな視点で切り取られている。
すごく繊細なテーマなのに、素晴らしい映画になっていたように思った。
2017年3月9日
- 砂の女 (新潮文庫)
- 安部公房
- 新潮社 / -
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地獄のような場所も住めば都…とまではいかないが、
長く居ればそれなりの「希望」が生まれ
その希望についつい捕らわれて居座ろうとするところで話は終わる。
面白かった。
2017年3月2日
- アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)
- パウロ・コエーリョ
- KADOKAWA / 1997年2月21日発売
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ゲームみたいな舞台。羊飼いの少年が「宝物を見つける」という旅に出る話。
出会いや裏切りの中、何を信じるべきか迷い、
今を未来の「前兆」として捉える事
宇宙の全てはひとつに繋がっている事を学んでいく。
失う勇気も身につけながら、ついに宝物のありかに辿り着いた少年が手にしたもの、その時の自分。
ハッピーエンドに導かれていると思っていたけど、皮肉たっぷりなラスト
繋がってるからこそ帰ってきて、原点にこそ宝があったという結末。面白かった。
2017年2月28日
- バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー m- 1)
- 村上春樹
- 中央公論新社 / 2006年1月1日発売
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自分の誕生日に読んだ。プールの飛び込み台の話が好き。どれも素敵。大切な一冊になった。
2017年2月28日