こんにちは、ブクログ通信です。
ブクログでは、2023年に特にブクログをご利用いただいたユーザーさんを「ブクログ Best User Award 2023」に表彰させていただきました。
【前編】に引き続き、受賞したユーザーさんに教えていただいた「2023年に読んで良かった作品」をご紹介いたします!みなさんからのコメントと併せてご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。
ご紹介したユーザーさんへの「いいね」やフォローを、ぜひお願いいたします!
伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』
高畑京一郎『タイム・リープ』
沢木耕太郎『テロルの決算』
原ひろ子『子どもの文化人類学』
おーなり由子『ことばのかたち』
森バジル『ノウイットオール』
鈴木祐『運の方程式』
川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』
sayaさん:伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』
あらすじ
失恋した社会人と、元いじめられっこスパイの仕事が交錯する現代版の「おとぎ話」。見えていることだけが世界の全てじゃない。どこかの誰かが、幸せであることを願う、優しさと驚きのエンターテイメント小説!
音楽フェスで毎年配布された連作短編という企画物で、伊坂先生らしいエンタメ感に溢れていた
ss512(試)さん:高畑京一郎『タイム・リープ〈上・下〉』(メディアワークス文庫)
あらすじ
高校2年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。“あなたは今、混乱している。——若松くんに相談なさい”日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようで——。
短い話の中に、タイムリープものの面白さが凝縮されている。
ahddamsさん:沢木耕太郎『テロルの決算』(文春文庫)
あらすじ
ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストと、激しく交錯する。社会党委員長の浅沼稲次郎と右翼の少年山口二矢。1960年、政治の季節に邂逅する二人のその一瞬を描くノンフィクションの金字塔。
友人に勧めてもらった1冊でベスト本2023にも選びました。沢木耕太郎さんの著書は『深夜特急』シリーズしか読んでおらず、このようなサスペンス風のノンフィクションを書かれていたことも知りませんでした。 題材となった事件すら知らなかったのに、気がつけば登場人物の言動が脳内で映像化されるくらい夢中で読み耽っていました。このような読書体験はなかなか味わえないので、教えてくれた友人には心から感謝しています!
NORISさん:原ひろ子『子どもの文化人類学』(ちくま学芸文庫)
あらすじ
極北のインディアンたちは子育てを「あそび」とし、性別や血縁に関係なく楽しんだ。親子、子どもの姿をいきいきと豊かに描いた名著。
たぶんマイナーだけどもっともっとたくさんのひとに知られてほしいという意味では、原ひろ子「子どもの文化人類学」(ちくま学芸文庫)です。カナダの原住民族やインドネシア、イスラエルなど世界各地の文化・社会で子どもがどう育つか紹介しているのですが、人間の成長の仕方や学び方は思っていた以上に多種多様でさまざまな可能性があるのだなと目を開かれました。
翠さん:おーなり由子『ことばのかたち』
あらすじ
もしも話すことばが目に見えたら——ことばの使い方は変わるだろうか?ベストセラー『幸福な質問』や「ハオハオ」「あめふりりんちゃん」などの作詞でも知られる・おーなり由子さんが、日々の言葉の向こう側にある風景を詩のように描く「ことばと絵の本」。この本を読んだ後、大人も子どもも、きっと言葉の使い方が変わります。
「ことばのかたち」です。ふんわりとした雰囲気の絵本ですが、言葉の持つ力の優しさだけでなく怖さもしっかりと伝えてくれます。時々開く大切な一冊です。
もちこさん:森バジル『ノウイットオール あなただけが知っている』
あらすじ
1つの街を舞台に描かれる、5つの世界は、少しずつ重なり合い、影響を与え合い、思わぬ結末を引き起こす。すべてを目撃するのは、読者であるあなただけ——。
『ノウイットオール』です。小説好きが喜ぶしかけがたくさん詰まっていて、わくわくし通しでした!
ツナグ@読書記録用さん:鈴木祐『運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法』
あらすじ
あなたは自分の人生を占いに委ねるのか。それとも科学に託すのか——。最新の“運”研究から得られた知見をもとに、運をつかむために必要なスキルを伸ばす方法を、実践的に解説!これを読めば、あなたは確実にレベルアップし、人生という“運ゲー”の攻略も容易になるでしょう。
運という曖昧な理解で終わらせてしまうような言葉を最新の研究から得られた知見をもとに、著者が方程式化しています。実践形式になっていていて、人生というゲームをどう攻略するかみたいなワクワク感も得られるのでおすすめです。
かづきさん:川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』(新潮文庫)
あらすじ
うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18編の物語。
日常と非日常のあわいの短編集。なんともない日常に心細くなったり、このままで良いのだと肯定されたり、でも、それが気忙しくはなく、心地よい。 この作者の登場人物は、何故にこんなにも魅力的なのだろう。 どこにでもいるようで、どこにもいない彼ら彼女らに思いを馳せる、休日の夕方にうってつけの短編集だと思います。
今回は、「ブクログBest User Award 2023」受賞ユーザーさんのおすすめ本をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?【前編】も併せてチェックしてみてくださいね。