- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041085424
作品紹介・あらすじ
東京都、二子玉川。
高校生の十屋(とおや)龍之介は、
父の遺した蔵書が高く売れたことがきっかけで、
古書を見極め売買する「セドリ」になる。
ある日、多摩川沿いの古書店を訪ねた彼は、
洋服に羽織姿の店主・朝香裕也から万引きを疑われる。
朝香の店は開店休業中だが、
大切な本が盗まれたらしい。
それは朝香が作製した「贋作本」。
捜したら好きな本をやる、と言われ、
龍之介は本捜しを手伝うことに。
新感覚ビブリオ・ミステリ!
感想・レビュー・書評
-
「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んだすぐ後だったので、同じような感じかと思ったけど、こっちはこっちで登場人物の個性的なところが好き。
登場人物の背景が小出しだから、まだ続きがあるのかな…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が「恋」というタイトルで出版されていたので興味を持って購入しました。
読み終わって「なるほど、こういう恋もあるんだなぁ」と
全体的に未消化な部分があったので続編があったらまた購入したいと思いました。 -
タイトルが素敵。
本にまつわる知識とか書かれていて興味深かった。文学に通じていたらもっとおもしろく読めただろうなと思う。
本を通じて人とつながっていく。ふしぎな体験。
読み終わって、ふと鑑別に入った子が何もないから本を読んでいたという話を聞いた時、何もなくなったとしても本だけは人のそばにあるものなのかもしれないと思ったことを思い出した。
全然関係ない感想だけど、十屋くん高校生なのにバーに2回は行ったよね?ノンアルで。お酒飲まないからバーに行ったことなかったし行きたいと思ったこともなかったけど、高校生で行けるんなら(保護者いたとしても行っていいの?)人生で一度は行ってみたいかもなぁとおばさんは読んでて思いました。
あとカレーライスにスープいる?って思ったけど、こういう食文化もあるのかと知れた。
-
主人公や仲間たちが個性的で
見ていて楽しくなる小説でした。
少し古書の知識がついた気がします。 -
登場人物が個性的で、読み進めるごとに愛着がわいてくる。
連作短編かと思いきや、特にそれぞれの話に関連性があるわけでもなし。
各話で気になる要素が残ったりもしているし、登場人物のキャラも立っているので、シリーズ化してほしいなぁ。 -
川端康成さんの伊豆の踊り子読んでみたいと思った。
吟子さんの性格好き。 -
高校生がおこずかい稼ぎ目的で始めたセドリをきっかけに古書店店主と出会い、そこに関わる人達と共に本とは何かを探るお話。
ページ数はとても少なめではあるが、とても読みやすかった。
主人公の少年とその父との過去の出来事、古書店店主の消えた書籍数冊などまだ解決していない部分もあるが、あまり気にならないので続きが予定されているのかなと予想する。
ビブリオミステリというジャンルがあることを初めて知った。 -
いろいろな本が登場するので、きちんと読んでみたい気持ちにさせられる。ライ麦畑でつかまえてみたいにタイトルを知ってるだけの本だとか。短編ごとに話がまとまってるので読みやすいし、登場人物が少しずつ交流を深めていくのも微笑ましい。次の話も読んでみたい。
-
セドリをやっている十屋が出会った朝香。本を愛していて、贋作本を作製している朝香と出会ったことで、本に興味のなかった十屋が少しずつ変わっていくのが面白い。一筋縄ではいかない感じの朝香だけど、悪い人ではなさそうだし。朝香の贋作本を探す中で、本に纏わる謎に巻き込まれていくけれど、今後はどんな人に会うのか、それで十屋がどう変わっていくのか知りたくなる。