はじめての構造主義 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
3.74
  • (183)
  • (276)
  • (337)
  • (19)
  • (8)
本棚登録 : 3082
感想 : 267
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488984

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 難しい理論や概念の本質を分かり易く教えてくれるという意味で、とてもいい本に出会いました。
    レヴィーストロースってすごい人なんですね。結婚・親族にかかわる全人類共通の構造を示して見せたのだから。なんて頭がいいのだろうと思います。こういった、できるだけ普遍的に仕組みを解き明かそうという考え方は自分にとっては興味があるものです。
    しかしこういった人類学や社会学、神話学って、現実世界を変えてるんのかなと思いました。例えばニュートン力学や相対性理論が科学技術を生んだというような意味で。

  • 再読中。

  • ほほう。ちゃんと理解した気はしないけど面白かった。

  • 修論に格闘してたとき、「君のやっているのは記号論なんやでぇ」と言われ、「記号論って何!?」と慌てて読んだ一冊。今思うと、なぜタイトルに「記号論」のキの字も入っていないこの本を手に取ったのかはまったく謎なのだが、結果的に現代思想の入門にはとても良かった。専門的な評価は分からないが、現代思想への導入としては、分かり易く、面白いので良いと思う。

  • おもしろい!!
    図書館で借りて一気に読みました。のちのちちゃんと買って手元に置いておきます。

  • 構造主義の入門書というと、それに属する人々の思想を簡潔にのべて終わってしまう場合が多く、はたして構造主義とはなんだろうという疑問がのこってしまうことが多い。しかしながら、本書はそのような個別の思想を箇条書きに記述するのではなく、あくまでも構造そのものを焦点にあてているので、エッセンスがとてもくみ取りやすいと思いました。

  •  レヴィ=ストロースに焦点をあてて、「構造主義」の来歴とそのエッセンスを紹介したもの。フーコーなど他の構造主義の思想家については簡単な紹介にとどまっている。

     ソシュールの言語学に端を発するある体系の対立的要素を書き出し、書き手という主体者を離れたテクストの「構造」を明らかにするという思考は、確かに斬新であるし、様々な分野に応用できる可能性を秘めていたことは理解できる。

     これをきっかけに色んな構造主義の本に手を出してみるのも悪くないと思った。

  • モダニズムからポスト構造主義へ

  • 本当に易しい日本語で書かれているので、その点は苦しまずに読むことができました。読者に話しかけるようなスタイルで、とても親しみがもてます。

    レヴィ=ストロースのことを主に話題にしていますが、彼がどのように発想し、思想を展開しようとしていたのか…ということが概観できると思います。
    著者も本文中でことわっているように、レヴィ=ストロースに話を絞り、他の構造主義の思想家については紹介程度となっていますが、ほんとに紹介程度です…欲を言えば、もっと解説してほしかったです。

    しかし、なにはともあれ、構造主義のイメージをつかむにはとてもいい本ではないでしょうか。

  • 哲学とは。情緒という抽象を計算という具体に置き換えて、世の中を何とかかんとか頭に押し込めて概念の世界を生きて行こうとする試み、だと思う。異論は許す。

全267件中 141 - 150件を表示

著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋爪大三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×