はじめての構造主義 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061488984

感想・レビュー・書評

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  • もう一回読もう。三年後ぐらいに。

  • かなり難しい話だと思う。
    もう一度読む必要があり。

  • 面白くてとても読みやすかったので一気に読んでしまった。内容は構造主義というよりは、天才の世紀ツアー・研究とはなにか、という感じだった。あとレヴィ=ストロース論。大学生に必要な研究の歴史の大体に触れられる内容で、高校生にも読める良書だと思う。

  • 大学2年生の時分に読んだ記憶がある。
    構造主義に至る近代思想を学ぶ入門書としては、本書と「新文学入門」を読めば基礎は完ぺき。

  • すごく面白かった。この本を読むまで、構造主義はイデオロギー的なものとばかり思ってた。大学生活中にこういう本をもっと読まないといけないと思った。

  • レヴィ=ストロースが死んだので積読から読んでみた。
    実存主義はもう十分読んできたので、それを攻撃した構造主義というものを知るにはタイミング的も良かった。
    そして何よりこの本が明解で現代思想を知らない自分でも理解することができた。
    実存主義は人間個人が主体なのに対して、構造主義は社会的なものだと思えば良いのかな。
    そのため様々な学問にも汎用的なのだと。
    自分は理系出身なのだが、数学にもそれが生かされて新しい発見があったということは全然知らなかった・・・(高校の微分積分で躓いて、大学でもろくに数学やらなかったので・・・)。
    これを読んでポアンカレ予想を解いて後、表舞台から去って母親の年金で引きこもり生活をしている学者を思い出してしまった。
    優れた数学者はきっと哲学者としても相当なもので、彼はきっと知ってはならない真理にたどり着いたのでは、と。
    構造主義自体は真理そのものを否定しているようだが、ポスト構造主義を更に超えた全く新しい真理へ到達する思想は意外と数学者から生まれるのかもしれないと思ったり・・・。
    構造主義者自体、数学に相当長けていたそうなので、そこにヒントがあるような気がしてならない。

  • 進歩の順番は決まっていない。
    ヨーロッパの人々は近代化を進める中、
    植民地を増やして原住民を見下して
    いたけれども、レヴィ=ストロースは
    違うんだよ、ということを親族研究や神話研究で証明した。
    構造主義は人間や社会のあり方を歴史(といって悪ければ西欧思想の色眼鏡)抜きに直視する方法を発見した。

  • 構造主義っていう言葉は知らなかったけど、
    この思想が入ったタネをいっぱいもらってた。

  • これだけで構造主義が分かったという感覚はまだ持てませんが、非常に要領よく書かれていると思います。“構造”という見方の源泉が数学にあるという説明には納得しました。生成言語学の「原理とパラメータ」でいう「原理」にも近い香りがするし、知覚心理学者ギブソンの言う「不変項」も遠からずかも。

  • 構造主義の生みの親とされるレヴィ・ストロースに焦点を当てて、構造主義を解説する。『寝ながら学べる~』の方を先に読んだが、それと比べると、数学との関係を論じているのが特徴。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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