今はちょっと、ついてないだけ

著者 :
  • 光文社
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感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910839

感想・レビュー・書評

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  • 読メかFacebookだったかでどなたかのレビューを読んで面白そうだったので図書館へ。
    最初はどうにも登場人物が後ろ向きすぎてイライラしてなかなか読み進まなかった。
    まあわからなくもない。
    が、立花が東京に出て、宮川が家を出て、瀬戸っちが一歩踏み出して、そのあたりからグッと面白くなる。
    それぞれがそれぞれの足りないところを、お互いのいいところで補っていいチームワークが出来てくる。
    そこに岡野と会田という新キャラが加わって・・・
    地味なアベンジャーズだな。
    年齢もアタクシと近くて共感できた。
    面白かったわ。

  • 「四十九日のレシピ」がよかったので読んでみた。

    「今はちょっと、ついていないだけ」のタイトルがいい。救われる。

  • バブルの崩壊と共にすべてを失った男の喪失と再生の物語。回りを固めるバイプレイヤー達も魅力的で、読後にはほっこりします。

  • 中年の心情風景を丁寧に描けていて、冴えない毎日も悪くないって思わせてくれる、私の大好きな作家さん。今回も、しみじみと感動する。

  • 2016 6/15

  • 主人公が本当に魅力的な男性で。
    それでページを進める部分があり。

    ストーリーは、良作だからこそ
    読み手にパワーが必要。

  • 立花さん、かっこいいんだろうなぁ。良かったです。

  • 立花と宮川の娘がいい感じだったのになぁ。せっかくのキャラを最後まで書ききれてたら、もっとエンディングが盛り上がったと思う

  • バブルの時代、ネイチャリング・フォトグラファーとして、秘境へ赴き写真を撮り、エッセイを執筆する姿をテレビ番組でシリーズ化されていた写真家の立花。
    バブルが弾け、連帯保証人となっていた借金を返済するために多くの歳月を費やした彼と、彼の周りに集うもはや中年となった男女たちの「あきらめない」物語だ。
    青いとか甘いとか言われてしまったらそれまでだけれど、立花の不器用な誠実さ、登場人物たちのもがくひたむきさに気持ちがあたたかくなる。
    伊吹有喜って中年をかっこよく描くのがうまいよなぁ、としみじみ思った。

  • 16/05/14読了
    中年の生き方とは。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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