あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (ハルキ文庫 た 19-22 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.18
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本棚登録 : 1820
感想 : 187
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758442848

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!
    面白いんだけどな〜

    『みをつくし料理帖』の時のような爆発的な面白さは感じないんだよな〜
    なんでかな〜って思ってたんですが
    気付きました!
    第七巻にして気付きました!

    わい…全く着物に興味がない!_| ̄|○ il||li

    主人公幸の波瀾万丈な人生に一喜一憂し、読み進めているうちはいいんですが、こと話が着物をどうやって売るかとか工夫を凝らして考えたり、着物の製作工程に関する記述んところにくると急に心が凪ぐ

    なぜか?

    着物に全く興味がないから!(2回目)

    そうか〜どうしたもんかな〜

    気付いちゃったんだよな〜

    でもここまで読んだら最後まで行くか
    面白くなくはないんでね
    実際★4つけてるし

    • 1Q84O1さん
      ムーシ!ムーシ!ムーシ!
      ときどき着物!
      で、ムーシ!ムーシ!
      ムーシ!ムーシ!ムーシ!
      ときどき着物!
      で、ムーシ!ムーシ!
      2023/10/11
    • みんみんさん
      じゃあ一旦ムシは置いといて
      川瀬七緒に注目していただきたい!!
      じゃあ一旦ムシは置いといて
      川瀬七緒に注目していただきたい!!
      2023/10/11
    • ひまわりめろんさん
      ふふふふふ( ̄ー ̄)ニヤリ
      ふふふふふ( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/10/11
  • これ絶対泣くでしょ。智ぼん推しとしては。
    感動だわーー!

    前巻までだと必ず最後数ページで事件が起こるから、ここでまさかあの人出てくるのでは...?とドキドキした。このまま幸せな雰囲気で終わってくれ〜。あと終わり2、3ページというところで、どうしても結末が気になり、つい最後の行を先に見ちゃったよ。
    ...これでいいのか?読書の楽しみ。

    今まで敢えて読まなかった歴史物を、これだけ続けて読むと、今まで興味なかったことに目が向くんですね。江戸時代の生活とか、ふと着物に目がいったりとか、人形浄瑠璃って見てみたいかも...とか。
    これこそが、きっと読書の楽しみ!

    • ひまわりめろんさん
      知らなかったことを知るってなんだか楽しいよね
      そしてそこから広がる世界もあーる
      知らなかったことを知るってなんだか楽しいよね
      そしてそこから広がる世界もあーる
      2024/01/23
    • へぶたんさん
      じわーっと知識がついて、テレビのクイズ番組で「難関」って書いてある問題が解けた瞬間が、嬉しいのであーる(笑)
      じわーっと知識がついて、テレビのクイズ番組で「難関」って書いてある問題が解けた瞬間が、嬉しいのであーる(笑)
      2024/01/23
  • 「あきない世傳 金と銀」も7作目。
    続きも順調に出ています。

    江戸に店を出し、女主となった幸。
    天満の呉服屋「五鈴屋」で奉公したことから、若主人となった兄弟につぎつぎに嫁いだという波乱の境遇でしたが…

    商才がある幸はその勘と、細やかな気遣いで、「買うての幸い、売っての幸せ」を目指すのです。
    江戸では、侍が着る地味で細かい柄の小紋が主流。
    庶民にも小紋を着る楽しみを広められないか…?
    小紋はどうやって作られるのかを調べ始める幸。

    店に出入りするお客の一人、お才の亭主・力造がもとは型紙で染める仕事をしていたと知ります。
    正確で細かい型紙を作り上げる職人あって、それを使って染める型付け師。どちらも気が遠くなるような作業。やめた事情もあり、拒絶する力造だったが…?
    幸の熱意が実る日がやがてやってくるのを楽しみに読みました。

    姉ほどしっかりはしていない妹の由も、よいモデルとなり、人当たりのよさも発揮し、さらには…?
    幸の考案した小紋が完成した時、人気役者の富五郎から、お練りの衣装を依頼されます。
    富五郎は、幸の夫・智蔵と仲が良かったのでした…

    失われた人、決して戻らないものもある。
    けれども、消えない縁もある…
    しみじみと胸を打つシーンに心洗われます。

  • あきない世傳 金と銀シリーズの7作目。
    2019.08発行。
    歌舞伎役者の富五郎が亡き夫の智蔵を偲ぶシーンでは涙が出てきた。
    賢輔と結の恋の行方は。
    次回以降が楽しみだ。

  • シリーズ七篇目 碧流の巻、五十鈴屋の7代目となって江戸に進出した幸だが、始末を重視する大阪と粋こそが信条の江戸と言う文化の違いに戸惑う。しかし持ち前の知恵を絞り、どんな場合も笑って勝ちに行こうとする幸にはブレークスルーあるのみ。今回は辛い場面が無くてするすると読みやすくてわりと順風満帆な進行ですね♪
    次回にはどんな嵐を仕込むのかな?

  • 種を蒔き、丹精込めて育てた五鈴屋江戸店も、やがて大きな実りとなる。
    常にお客様のことを第一に考え工夫を凝らし、少しずつ着実に信頼を得る。
    「来年もきっと、笑ってお月見をしましょう」
    今まで色々な思いを胸に、眺めてきた十五夜の月。
    来年も、そのまた次も、幸が柔らかく微笑みながら十五夜の月を眺めていられますように、と願いつつ。
    この勢いにのった流れを乱されませんように。
    そして、どうかあの男がケッタイな難癖を幸につけてきませんように。

  • 高田郁『あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇』ハルキ文庫。

    シリーズ第7弾。書き下ろし。

    幸をこれ以上、不幸な目に逢わせないでくれという願いが通じたのか、大きな出来事も無く、平坦なストーリーといった印象。

    大坂の呉服商『五鈴屋』の七代目店主となった幸は江戸に出店し、商いの道へとどっぷり浸かる。着物の好みの異なる江戸で、幸は成功出来るのか……

    本体価格600円
    ★★★

  • 前作迄でも、類い稀なる商いの才に恵まれた五鈴屋の店主、幸による発想、行動、施策の数々は、現代の企業経営、事業運営においても必要なマーケティングのセオリー通りと感心させられて来たが、本作では、特に人との縁を大切にするところから強力な協力者を惹きつけていくという正に求心力の働く理想的リーダーに近づいている様が描かれていると感じる。
    ・「私たちが売り手として大事に思うことと、お客様が買い手として大事に思うことは、必ずしも同じではないのです」
    とか
    ・「ご寮さんは、物の見方や目ぇの付け所が私らと違うさかいに」
    などなど、印象的描写は数知れず。

    謂わばそんなサクセスストーリーが、例えば「月の出は早く、半分ほど柔らかに身を欠いた月が、陽と対になって天に在った。姉妹してそれを愛でつつ、広小路へと続く通りまで辿り着く。」なんていう江戸情緒感じさせる描写の本シリーズの世界は、時折り浸りたくなるものがあるなぁ。

  • 久しぶりのホッコリした終わり方
    最後、富五郎さんから智ぼんさんの名前が出てくるのも良かった

  • いよいよ、江戸で本格的に商いを開始する幸。

    大阪とは人々のものの好みや考え方がまったく違う新たな土地で、五鈴屋の信念とも言える「売っての幸い、買っての幸せ」を実現するために日々工夫をこらします。

    この7巻は正直、前半はあんまり動きがないな…とページを捲る手が滞りがちでした。

    もちろん、無料の帯の結び方指南所を開いたりと様々な試みは行い、お店も少しずつ育ってくるのですが、前巻までは随所にあった心揺さぶられるようなシーンが少ないというか。

    そしたら、最後にどかーんと!ありましたよ〜ビッグウェーブが。
    あの方の過去の暮らしが、頑張りが、まさかここでこういう風につながってくるとは…ぐっと来ました。

    かつて彼が一緒に夢を見て過ごした友人の強力な後押しを得て、小紋染めは五鈴屋の新たな看板商品となるのでしょう。

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著者プロフィール

髙田 郁(たかだ かおる)
1959年生まれ、兵庫県宝塚市出身。日本の小説家、時代小説作家。元々は漫画原作者で、その時のペンネームは川富士立夏(かわふじ りっか)。
中央大学法学部卒業後、1993年集英社の女性向け漫画雑誌『YOU』で漫画原作者としてデビュー。その後山本周五郎の「なんの花か薫る」に衝撃を受けて、時代小説の執筆に至る。2006年「志乃の桜」で第4回北区内田康夫ミステリー文学賞区長賞(特別賞)を受賞。2007年「出世花」で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞。そして2008年に同作を含む短編集『出世花』で小説家デビューを果たした。
代表作に、全10巻で300万部を超える大ヒット『みをつくし料理帖』シリーズ。同作は2012年にテレビドラマ化。2013年に『銀二貫』が大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から「ほんまに読んでほしい」本を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回受賞作品に選出、2014年にNHK木曜時代劇にて林遣都主演によりテレビドラマ化された。

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