FALSE HOPE臨時本棚

ホラーというより、最終的な感触は怪談だなぁと。
解決部で書かれてた台詞と逆になるけど、怖いものがある、より、怖いものになる、の方がしっくり。
何が怖いって、多分、渦中なら自分もこうなる、を見ているのが怖かった。

成程、中に入っての知見とはという感じで非常に面白かった。見えてくるのは都市部の路上にいる物売りに対するこちらのステレオタイプな見方以上に内部は多層であるのと同様、ステレオタイプな見方を衣装化してる現実。著者が書いている通り観測による変質があるし再現性の面で限界があるけれど、時事面の点も含めて興味深い。
個人的な感想。各人のエピソード読むと何故か巷説百物語思い出した。
ところでアフリカだとウサギが狡知の象徴なのに、ビックリ。

とりあえず読了後にマジックアワーの画像を検索。
コロナ禍での諸々がトリック上あれこれ入ってくるなーと思ったものの、試行錯誤上のものとはいえ、運休諸々入ってこないのに少しだけ違和感。
でも舞台はまだ2019年だし、その頃ならまだ様子見だったかな？
割の年によってできる時刻表トリックに差がありそうだな、と。

葉崎市のシリーズ。
メインが高校生なせいか、後味そんなに悪くないのでさくさく。
色々めちゃな分もあるけどコージーとして楽しめたかなと。

舞台と現実の写しで謎が解けるのが楽しい。主人公のキャラがこう、若干もやるけど、逆に新鮮に演目に向き合ってるから、ありかなーと。
そしてやっぱり桟敷席は一度体験してみたいなぁ。

似たパターンが多いのは合わせたからなのか。でも繰り返されると飽きるというか。
ついでに割と恋愛脳な話が多くて食傷。
少なくとも離婚調停中の恋愛とか不倫とかは本とセットにされてもなーと。