- Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754309
作品紹介・あらすじ
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が"科学・絵画・料理・占術・工学"、五人の「天才」女性を招待した瞬間、"孤島×密室×首なし死体"の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を"証明終了"できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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絶海の孤島で起こる首斬り殺人事件。西尾維新さんにかかったら、ただのクローズドサークルものであるはずがない! 登場人物は「天才」たち、島の主である令嬢とメイドたちも謎と嘘が交錯していて、事件は混迷…そんな中で、やっぱり玖渚ちゃんのスゴ腕と天衣無縫ぶりが可愛くてたまりませんでした。
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久々に再読。西尾維新デビュー作でメフィスト賞受賞。
2002年刊行だからもうずいぶん経っている。
財閥令嬢が住む絶海の孤島に呼び集められた天才たち、そこで起こる首切り殺人。
キャラが華やかだが、今読むとミステリとしてはわりとシンプル。
戯言シリーズを最初から読み直してみようと思ったのだが、こちらが年をとったせいか、初読時よりいーちゃんの語り口がくどく感じた。 -
恥ずかしながら初維新。たしか井上真偽があとがきで本書に触れていたのが手にとったきっかけ(初といってもアニメ『化物語』は大好きだ)。
超絶金持ちお嬢様が離島に多様なジャンルの天才たちを招待するサロン。そこで起こった連続殺人事件に「自称凡人」の主人公が挑む(十分、経歴も能力も天才なんだけれども)。
意味深なタイトルと明快なトリックはスッと理解しやすいが、問題は本書(作者?)独特の「リアリティライン」であり、これが合うか合わないかは大きく分かれそうではある(ぼくは好きです)。 -
戯言シリーズの新刊発表にびっくりしたので懐かしく再読。初めて読んだのは中学生の頃で、すっかりオチを忘れてしまっていたのでちゃっかり謎解きも楽しめた。
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戯言シリーズの最初の一冊。
昔読んだはずだけど、完全に忘れてたや。
続きも読んでいく予定です。 -
過去にアニメ物語シリーズを観ており、西尾維新先生の小説を今回初めて読んだ。ミステリー強めで、あの独特の雰囲気、世界観言葉のいいまわしかなり面白かった。この作品がデビュー作なのが驚き、この後も戯言シリーズ楽しめそう。
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「戯言」シリーズ第一弾。
天才的な工学の技術をもつ少女の玖渚友(くなぎさ・とも)が赤神(あかがみ)イリヤに招かれて、烏の濡れ羽島という孤島に滞在をすることになり、「いーちゃん」と呼ばれる語り手の大学生も彼女とともにこの島での生活をはじめます。ところが、友とおなじく島に招かれた天才画家の伊吹(いぶき)かなみがなに者かによって殺害されるという事件が起こります。
登場人物のキャラクター性が強く、ライトノベル的なミステリとなっていますが、トリックが作品のメインではなく、いずれも個性的な天才たちのキャラクター、そしてなによりも語り手であるいーちゃんの自己意識に言及するポーズをくり返していく独特の語り口が読みどころなのでしょう。とりわけ本巻では、彼のポーズを見抜いているがゆえに、なにかと彼に絡んでくる占術師の姫菜真姫(ひめな・まき)を配することで、彼の自己言及的なポーズがますます亢進していくところなどは、「セカイ系」と呼ばれる作品群に対する批評性を見ることができるように思います。 -
えーと、この本「クビキリサイクル」はどんな本かというとメフィスト賞という賞をもらっててどういう賞かというと雑誌メフィストていう雑誌が作った賞でどんな人が受賞しているかというと代表的なのは「すべてがFになる」の森博嗣とかですわ。で、何が言いたいかというと!メフィスト賞をもらう本は1つの共通点があるんすよその「1つの共通点」とは『わけがわからない』事なんです。「は?お前何言ってんのww」と、思った貴方、読んでみてください!
真面目に凄いから、凄すぎて「わけがわからない」のかもしれんけど。
まぁつまり言いたいのは「メフィスト賞」の本は「すべて当たり」ということ。
だからメフィスト賞の本見つけたら「とりま」読んでみてください。まずその点で確実にこの本は「読み」。
で、次の点「クビキリサイクル」はジャンルはミステリーなんすよ。
でもね、僕はこの本をミステリーだと思えないんですよ、どういうことか説明していきます。
理由❶
語彙力で論破
ミステリーってことは当然トリックがあるわけで、そのトリックに対する裏付けもあるはずじゃないですか、でも、この本「クビキリサイクル」は、トリックがあって、まさかの裏付けがないです‼︎‼︎‼︎‼︎「裏付け?何それ美味しいの? -
戯言シリーズの一作目。
なお私は、西尾維新は〈物語〉シリーズは一通り読んでいるが、他は全く読んでいない。
密室殺人のミステリ。
超現実的といえる能力者がぽこじゃか出てくるので、特にミステリ脳を持ち出さずに読んでいたが、どうやら割と真面目なミステリだった様だ。
メタな読み方をしすぎた気もする。
登場人物、というかヒロイン?の魅力がイマイチだったかなぁ。
もう数冊は読んでみる、かも。 -
「読め読め」と言われて読んだ1冊。西尾維新のデビュー作。
一言でいうと「森博嗣+中二病」。
推理小説なんだけどキャラが立ちすぎてて、私はイマイチ推理の方に集中できず。でもラストまで二転三転するところはとても楽しかった。
とりあえず「20歳でこの作品を書いた」ということは素直にすごいと思います。 -
戯言使いこと「ぼく」が様々な事件や戦いに巻き込まれていく推理&バトル小説!
試しに1巻“クビキリサイクル”を読んでみて
【長崎大学】ペンネーム:joyride-
死んだ魚のような目をした主人公「ぼく」。彼の周りには、どうしてかその分野のトップである天才が集まる。そんな中で一人の天才の首が無くなる殺人事...死んだ魚のような目をした主人公「ぼく」。彼の周りには、どうしてかその分野のトップである天才が集まる。そんな中で一人の天才の首が無くなる殺人事件が起きる。場所は密室。トンデモない結末を迎えるのだが、その過程がとてつもなくおもしろい。個性あふれるキャラクターとぶち壊れた世界観がちょうど良くマッチする。シリーズ完結しており、一気に読めるので、是非おためしを。
【九州ルーテル学院大学】ペンネーム:天然2011/11/15
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一時(いまも?)一世を風靡した作家の作品、とくにメフィスト賞も受賞したこの作品をたまたま見かけ、一応触れておこうと思い購入。
日本中から集められた天才が集められた島という、いったいどう納得したら良いのか、リアリティラインがどの辺りなのかさっぱりわからない設定で、序盤はかなりとっつきづらい感じがありました。というか、書いてて気づいたんですが、集められた天才が全員日本人なのはそういう日本限定で探してたからでしたっけ?日本だけであんなに人材が集まるんですかね?海外で活動している人もいたんで、その辺はあまり関係ない気もするんですが、たまたま?
ただ、そこはミステリー作品なので、一度謎が生まれれば、これがどう解決されるのか気になって、スキマ時間を費やしてぐいぐいと読んでしまいました。
トリックとしてはあっけらかんとしたものでしたが、その後の一展開、二展開も面白く、メインの後のデザートが延々と続くような感じでした笑
あとまあまあ分厚い量なのですが、やたら改行が多く、詰めたら実際400ページくらいになるんじゃないの?笑と思ってしまいました。
あと探偵小説について、そこまで深くはないのですが、なんとなく最後の展開は探偵小説の探偵さえもただ作家に操られているだけという俯瞰的視点を持ち込んでいるという感じで、その真逆であるあのキャラを最後に登場させることで、対比させているのかなと思いました、が、まあその辺も考えすぎかなーとは思います笑 -
本の雑誌2024年3月号の特集、メフィスト賞を探検せよを読んで、本書を手に取る。
Kalafinaが「メルヒェン」を発表した際、このOVAアニメの主題歌として予告編はyuutubeで見ていた。だから今作の登場人物や世界観は何となく知っていた。
まあ、正直手を出さなくていいかなとも思っていた。
主人公を「いーちゃん」と呼び、青い髪の玖渚(くさなぎ)友。「戯言だよな」が口癖の主人公。絶海の孤島に集まられた癖のある天才女性達。この雰囲気は読む人を選ぶだろうな。
事件が一旦の解決を見た後のエピローグは、ダラダラしている。へえ、と更に裏があったのかと感心したけど、もっと短くまとめたほうが印象が強かったんじゃないかな。
島で過去にあったこと、主人公の過去は思わせ振り。正直、キッチリ語って欲しい。
どうでもいいけど、本の画像が裏表紙だ。 -
西尾維新の原点にして、最難関門。
初心者向けではない。
西尾中毒者には堪らない物語。 -
ずっと読みたいと思ってて、でもなかなか本屋さんで見つけれなかった戯言シリーズ1作目!読みすすめながら「ふむふむ、思ったとおり
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オタクなのに西尾維新を初めて読んだ
各キャラクターのめんどくさい感じは好き嫌いが別れるとして
トリックがメチャクチャ ちゃんとしてて驚いた -
アニメ化物語シリーズは好きだが、筆者の原作はこちらも含め、あまり好きになれない。
キャラの濃さがアニメだからこそイキルと感じた -
第23回メフィスト賞受賞作。発刊当時に読んでいたがaudibleで改めて聴了。ナレーターの力が大きいのだと思うが、audibleが非常に合う作品だと感じた。本格ミステリとしてはオーソドックスかもしれないが、魅力的なキャラクターと物語設計で、その面白さは何十倍にもなっている。
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謎が謎を呼ぶって感じの小説。
単体で終わらせるのはもったいないのでシリーズ通してもっとくわしく読んでみようと思う。
全てを語るってわけではない書き方が西尾維新さんで良い。不思議な人を書くのが上手い。 -
オーディブルで聴きました。
事件→入れ替わり✖️2→動機→結末
頭良すぎて、これこれこうか、こうじゃないかのような文章展開が多く、少しついていけないところあり。
でも他のものも読んでみたいと思いました。 -
●あらすじ
自分ではない他人を愛するというのは一種の才能だ。他のあらゆる才能と同様、なければそれまでの話だし、たとえあっても使わなければ話にならない。嘘や偽り、そういった言葉の示す意味が皆目見当つかないほどの誠実な正直者、つまりこのぼくは、4月、友人玖渚友に付き添う形で、財閥令嬢が住まう絶海の孤島を訪れた。けれど、あろうことかその島に招かれていたのは、ぼくなど足下どころか靴の裏にさえ及ばないほど、それぞれの専門分野に突出した天才ばかりで、ぼくはそして、やがて起きた殺人事件を通じ、才能なる概念の重量を思い知ることになる。まあ、これも言ってみただけの戯言なんだけれど――第23回メフィスト賞受賞作
(講談社BOOK倶楽部より引用)
うーん。この作家さんは初めて読んだんだけど、目がまわる…。
主人公が平凡なのは良いのだけれど俯瞰して主体性がない割には熱血で、殺しが駄目だと断じるパーソナリティの割には暴力には寛容で…と一貫性がないのでこちらも取っ掛かりがなく、彼の感情に入り込めないというか、共感できる人が誰もいないので感情が一つも動かないというか…。いやもうシンプルに合わないんだろうな。
とはいえ語り口は軽妙ですらすら読めるし、どんでん返しは素晴らしい。知識や語彙の豊富さは言うまでもない。たくさんファンがいるのもよく分かる。
自分は、この方はアニメ原作や漫画原作で活躍されている方が好きだな。 -
遂に手を出したよ、西尾維新作品!!!
噂だけは聞いていたけれどしっかり読んだのはこれが初めてで、沢山並んだ本屋のコーナーを眺めながら「どうせ初めて手を出すなら正しくデビュー作から読み始めるべきだろう」と思ってこれを選んだのだけど。
凄かった。
この読後の余韻は何なんだ。
ノベルゲームをプレイしてるようでもあり、でも正しく小説だったし「きっとオチはこうだなー」と思っていたら笑いながら遥かに飛び越えていかれてしまった感。
あのラストが正しいのか、僕の考えが正しいのか。
そもそも誰が本当のことを言っていて誰が嘘をついているのか。
読み終わった今もとにかく「?」がぐるぐるしている感じで、でもとにかく面白かった、ページを捲る手が止まらなかった。
この作品に今出会えた私はある意味幸せなのかもしれない。
いやでも本当に、正直者は一体誰だったのか???
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全て嘘