女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.50
  • (52)
  • (169)
  • (203)
  • (35)
  • (4)
本棚登録 : 1352
感想 : 201
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800235473

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 田舎の小学校と言う、狭いコミュニティーの中で自分の地位を確立する小学生。都会からの転校生の登場によって、それまでの女王の地位が、揺がされていく。
    死因だけでも充分なのに、思ってた性別と違ったり、実は大人になってからの話で名前だけ同じだったり、伏線が本線とあまり関係なく、その驚きいる?と本線への衝撃が薄まってしまった。

  • 「このミステリーがすごい!」大賞を受賞したデビュー作。

    小学生女子のスクールカーストによるいじめをきっかけにして、起こる事件の顛末を描いた物語です。

    ミステリを読み慣れた方なら、ある程度はトリックの見当がつけられるかもしれませんが、最後に明らかになる真相は、残酷で衝撃的なものでした。

    幼稚さと陰湿さが合わさったいじめの描写もリアルで、読み進めるたびに息苦しさを覚えます。
    その歪んだ作品世界は、イヤミスと呼ぶに相応しいものがありました。

  • 三部構成。第1章では、美しい転校生・エリカが現れたことから小学4年生のスクールカーストのバランスが崩れていく。女子ならではのいじめ方が、どいつもこいつもといった感じになります。第2章のどんでん返しは何となく想像つきました。が、第3章になって本気のどんでん返しがあり、あまりにもミスリード過ぎるでしょ!と思いましたが楽しく読みました。

  • このミステリーがすごい大賞に輝いた作品だが、いまいちだった。
    正直ネタバラシ、伏線回収される所で興醒めした。

  • 子供だからの残酷さがとてもよく見える作品。
    ラストの切ない終わり方がとても好きです。

  • 針山小学校を舞台に奇妙な物語が展開するが、最初はマキとエリカの主導権争いの形で進むが、第二部でエリカこと鈴木絵梨佳が失踪する事件発生でストーリーが大きく動く.クラス担当の真琴と生徒たちにやり取りがやや間延びした感じだったが楽しめた.多くの登場人物がそれぞれ役割を果たしており、第三部での同窓会はうまい落ちだと感じた.ミステリーぼくないミステリーだ.

  • 賞レースに応募された作品、ってかんじの作品でした。
    実際、「このミス」大賞受賞作ですし。

    小学生なのに、いや、だからこそなのかの苛烈なスクールカースト。

  • 「このミス」大賞作品ということで、期待をもって読み始めたが納得。面白くて一気に読むことができた。
    自分の小学生時代を思い出した。パッチン留めとか、スクールカースト(何軍に属しているか)とかあったな‥と。
    幼さは残酷で、強くもあり脆くもある。大人になってしまった私、小学生に戻ったらやっていけないかも。

  • 思ってたよりいやミスだった。
    人って残酷。

    そして、名前で勝手に性別意味づけてた。
    最初にお姉ちゃん3人もいれば女社会の〜ってメグのヒントがあったのに、、、

  • 騙されてたー。自分の固定観念?バイアス?割と一方的な見方しかできてないのな…と反省しました笑

    終始登場人物の名前に踊らされてました。メグってあだ名、まぁ、女の子だよなぁ、とか、そのあだ名は名字からとってたのねとか、、。主人公(女の子)がぼくと言ってたのはずるいなぁと( ˊᵕˋ ;)

    ここまでキツい階級制度とか勢力関係はなかったけど、ワンポイントが入ったハイソックスは上級生の特権とか、下級生はスクールバッグにぬいぐるみストラップはつけない方がいいとか、、緩いけどなんかあったなあそういうの、と、自分の小学中学時代の時を思い返しながら読んでました笑

全201件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

(ふるた・てん)プロット担当の萩野瑛(はぎの・えい)と執筆担当の鮎川颯(あゆかわ・そう)による作家ユニット。少女小説作家として活躍後、「女王はかえらない」で第13回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、同名義でのデビューを果たす。「小説 野性時代」掲載の「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。同作を収録した短編集『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』を2019年に刊行した。他の著書に『匿名交叉』(文庫化に際して『彼女は戻らない』に改題)『すみれ屋敷の罪人』がある。

「2021年 『朝と夕の犯罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

降田天の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×