ピアノの調律師さんが成長していく話。
調律師の世界の奥の深さに面白さを感じた。
ピアニストと調律師の関係の描写も知らない世界に触れられて面白かった。
また、家庭用ピアノの調律とコンサートホール用の調律の違いなど、感心することも多かった。
全体的に優しい文章で読みやすく、安心して読める一冊でした。
2017年1月28日
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君の名は。 (角川つばさ文庫)
- 新海誠
- KADOKAWA / 2016年8月15日発売
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出会うはずのないふたりの物語。
昔、こんな設定の話があったなぁと思いながら読み進める。
同じ高校生でも都会と田舎の違いを感じることができる表現が面白い。
アニメの監督が書いた本らしく、映画ではもっとわかりやすい描写なんだろうと思いながら読み終わった。
2016年9月26日
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北方謙三 文庫版 水滸伝 完結BOX 全19巻+読本 20冊セット (集英社文庫)
- 北方謙三
- 集英社 / 2008年4月1日発売
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人間として、何をなすべきか。
敵にも味方にも正義があり、人生がある。
それらを見事に表現されていて、本当に、面白かった。
感動するシーンや文章にも多く出会え、今後も何度か読み返したくなる19冊。
続編の楊令伝も早く読みたい。
2016年9月24日
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下町ロケット2 ガウディ計画
- 池井戸潤
- 小学館 / 2015年11月5日発売
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真っ直ぐな佃製作所の社長、開発部長。
その姿は熱くて素晴らしく、読んでて気持ちが高揚してくる。
それについていけない社員の気持ちもわかる。
また、あまりに周辺の大企業の連中のハートがズルすぎる。
権力者のハートもズルすぎる。
この構図が最後に逆転するのが爽快な読後感をうむ。
銀行シリーズも面白いが、こちらも熱くて面白い。
2016年9月15日
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本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
- 原田マハ
- 徳間書店 / 2013年6月7日発売
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スピーチライターという職業についた、元OLのハッピーストーリー。
軽やかな文章で読みやすく、内容も面白い。
ここまでうまくいくかという展開ですが、現実にもあった話なので、少し懐かしさも感じる。
こんな転職ができたらいいなと感じる一冊でした。
2016年9月1日
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世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉
- 佐藤美由紀
- 双葉社 / 2015年7月15日発売
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世界一貧しい大統領。
違和感のある表現と感じつつ読んでみると、すごい人生観を持った大統領がいることを知った。
あたりまえのように、人類の目標と思ってきたことを根本から考え直しましょうというメッセージ。
それらの目標は、政治が悪いと各国の首長がいる中で言えるのはすごいと思う。
まず、本人が実践されていることも共感できることだと思う。
2016年8月14日
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水滸伝 十 濁流の章 (集英社文庫)
- 北方謙三
- 集英社 / 2007年7月20日発売
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お互いを認め合いながら闘う。
負けて、勝った相手を味方に導く。
うーん、難しいが、理想の人間同士だと思う。
両者ともに正義があるがゆえの難しさだと思う。
2016年6月15日
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水滸伝 九 嵐翠の章 (集英社文庫)
- 北方謙三
- 集英社 / 2007年6月28日発売
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ここまであっという間に読んだ。
あと半分。
壮大なスケールで梁山泊と宋国との戦いが繰り広げられていく。
どちらにも正義があり、人物の描写がすごい。
2016年6月6日
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鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
- 上橋菜穂子
- KADOKAWA/角川書店 / 2014年9月24日発売
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本当に面白かった。
最後まで、誰が誰と戦っているのか、何のために戦っているのか。
その思考は、過去から続く事象の連続からきているのか、その時の感情なのか。
大きな国と小さな身体の内の戦いの話が見事にリンクされていて本当に読み応えがありました。
長編で少し疲れましたが、その分楽しめました。
2016年5月14日
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鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
- 上橋菜穂子
- KADOKAWA/角川書店 / 2014年9月24日発売
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スケールが大きい話戦争ものかと思えば、繊細な体内の病原に関する話もあり、非常に面白い。
戦争で、奪った土地を統治する難しさや、入植者と現地人との関係など感情的て繊細な部分まで見事に描かれている。
下巻が楽しみです。
2016年5月12日
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陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)
- 伊坂幸太郎
- 祥伝社 / 2015年10月8日発売
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陽気なギャングシリーズの3作目。
キャラの濃いメンバー達が、まったく上手く行かず、後手後手感がすごい。
大丈夫なのか?っと本当に考えてしまった。
久々にドキドキして、一気に読み終わりました。
痛快な読後感。
やっぱりこの作家さんは面白い。
2016年4月11日
ピース又吉さんの芥川賞受賞作。
お笑い芸人とその先輩の話。
人を笑わせるために、自分が面白いと思うことを全力でする先輩。
そこまで飛び出た考えについていけないが、尊敬している後輩。
二人の生活が淡々と進んでいく。
最後のオチも判らぬまま読み終わってしまった。
まだ自分には文学がわかってないと思った。
2016年4月10日
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影法師 (講談社文庫)
- 百田尚樹
- 講談社 / 2012年6月15日発売
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面白かった。
侍の時代の身分差や、その中での各々の若い侍の志。
自分が何をすべきか悩みながらも成長して、それぞれの人生を歩んでいく。
刎頚の友と呼べる者同士の絆の強さが本当に素晴らしいと感じる話でした。
2016年3月7日
アニメ業界で活躍する人達とその周辺の人達の話。
アニメを作るのに多くの人達が携わっていることや、スポンサーへの気遣いや、監督の意思と関係ない結末になったりと、かなりオトナの思惑溢れる業界だと知る。
有川浩さんの作品と間違えそうなくらい読みやすい文章と内容で面白かった。
2016年3月1日
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学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
- 坪田信貴
- KADOKAWA / 2013年12月27日発売
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軽い気持ちで読んでみたら、かなり面白かった。
題名のとおり、全然勉強せずに遊んでいた主人公が、勉強して慶應大学に合格した話なのだが。
主人公が勉強を進めるにつれて、周りの家族も変わっていく。
父親と母親の教育方針の違いが極端すぎる部分もあるが、最後は全員で主人公を応援する。
主人公の女の子は、本当に本当に本当に、がんばったんだなあと尊敬する。
途中、あまり必要と感じない心理学のテクニックの解説なども出てくるが、それを差し引いても面白かった。
2016年2月4日
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アイネクライネナハトムジーク
- 伊坂幸太郎
- 幻冬舎 / 2014年9月26日発売
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久々にこの作家さんの本を読んだ。
色んなストーリーが最後につながる得意の構成。
各章の時間軸も違うため、最後にならないと繋がりが分からないところが面白い。
相変わらず面白い発想と発言をするキャラクターがいるので、そのセリフを読むだけでも面白い。
また読みたい作家さんですね。
2016年1月24日
ドキドキの展開。
親友のために犯罪を計画し、実行する。
まったく許せない行為なのだが、被害者の人格やその家族の方が、悪い人に思えてしまうので恐ろしい。
暗い話は苦手だと感じた本でした。
2016年1月20日
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武士道ジェネレーション
- 誉田哲也
- 文藝春秋 / 2015年7月30日発売
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剣道に打ち込む武士道シリーズの高校卒業後の続編。
二人の主人公が大学を卒業してからの話。
周囲の人を巻き込みながら成長していく様子が読んでて本当に面白い。
一人称が変わりながら進むストーリーもわかりやすい。
武士道の考え方や捉え方が人それぞれで面白い。
読んでて暗い気分にならず、最後まで楽しく読めました。
この続編はないのかなぁ。
2016年1月14日
同期入団のプロ野球選手の話。
入団時の評価と逆転した生涯成績。
さらに選手時代の成績と逆転する、引退後の球団幹部への期待。
そんな中、優勝争いする中での試合中の投球組立の描写が面白い。
プロ野球とは縁がない生活だが、色んな要素が入って面白い読後感でした。
2015年10月1日
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和菓子のアン (光文社文庫 さ 24-3)
- 坂木司
- 光文社 / 2012年10月11日発売
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和菓子の魅力をふんだんに盛り込んだミステリー。
主人公はデパ地下の和菓子屋さんで働く女の子。
自分に自信が持ててないが、周りの人は主人公の魅力を十分にわかっている非対称な感じが面白い。
店員、お客さん、家族などなど周りの人達のキャラも素晴らしい。
和菓子の奥の深さに感心しながら読めるのもこの本の魅力だと思います。
よい読後感でした。
2015年9月21日
題名のとおり、ひろったものではじまる短編集。
ひろった人が、そのものにより人生が良い方向に変わっていく。
あまり良い生活を送ってなかった人が、ひろいものをキッカケに考え方や行動が変わり、人生が変わっていく。
読みやすい文章とあたたかい話で読みやすく、ホッとする読後感。
人間は自分自身の覚悟で、変わることができるということを感じる良い本でした。
2015年9月11日
女子高校生二人が剣道に打ち込む話の続編。
これまで二人の語り口で進んでいたが、その周囲の人達の語りも入り、厚みを持たせた感じがする。
剣道への色々な考え方や、取り組み方にふれ、知らない世界だが、熱中する理由がわかる気がする。
主人公二人も高校剣道を通じ、自分の進むべき道を決め、歩みだすところは自分のムスメもこんな風に成長してほしいと思ってしまう。
続編が出たようなので読むのが楽しみです。
2015年9月8日
半沢直樹シリーズの続編。
航空会社の再生と、それにまつわる政治資金、政治家と官僚、政権の与党と野党など色々な事情が盛り込まれたストーリー。
いつも通り、銀行員の主人公が銀行内外の敵を倒す話だが、今回は大臣を相手に戦う部分も多く、スケールが大きい。
そのためか、何か現実離れしている感じが残った。
ただし、どんな相手にも最後は主人公が勝つので安心して読める。
それにしても、この同期は本当に仲良くやっているので羨ましい。
2015年8月26日
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武士道セブンティーン
- 誉田哲也
- 文藝春秋 / 2008年7月14日発売
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武士道シックスティーンの続編
二人の主人公が別々の場所で剣道と集団生活を通じ成長していっている。
主人公を取り巻く大人達も素晴らしく、子供達を成長させるために色々工夫する様子が伝わってくる。
武士と武者の違い。武道とスポーツの違い。
剣道を知らない自分は、この本から色々なことを学んだ。
面白い中に、納得できることも多い本でした。続編も読みます。
剣道、教育の難しさ
2015年8月24日