いい話。帯の「東野作品史上もっとも泣ける感動作」というキャッチコピーが期待値を明らかにあげていたので、泣きはしなかったけれど、最後の手紙にぐっときました。
2012年7月15日
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東京物語 (集英社文庫)
- 奥田英朗
- 集英社 / 2004年9月17日発売
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これは自伝に近いものなのかな。主人公の久雄以外にもとてもリアルというか「こういう人いるよな」といった登場人物たちが出てくる。楽しいだけではない上京、現実、仕事。でもそこには希望や夢も混在していて、頷いたり、自分はどうだったかなと思い返したり、なんか反省したり。バブル期が青春時代だった方はより面白く読める一冊なのでは。
2012年6月19日
挿絵が素敵だな~また新しい試みだなと思ったら、ドイツ発の企画ものだったと知ってなんとなく納得。
昔の短編「眠り」に自身が手を加えたものとのこと。
幸せだと思えれば思えれる日常の中に潜む闇。眠れなくなったことは何を意味しているのか・・・。面白くもあり、難しくもある作品です。
2012年5月30日
平凡な遊んでばかり大学生が、親の事情で学費未納になり、部屋も追い出され、その日その日をどうにかして生きていく様子が描かれている。後半に入るにつれて、どんどんハードになるが、生きていくための必死さの中での主人公の甘さや素直さ、悪になりきれない感じがもともと「普通の」大学生だったことを感じさせる。
「何も助けてくれない社会も悪いが、自分たちにも責任がある」というフレーズが印象的だった。
2012年5月31日
最後が切ない。そして一旦読み始めると止まらなくなる作品でした。映像化されたものも見てみたいです。
2012年4月27日
さくっと読める短編集。すべて父親の目線で話が進んでいくので、男性の方が面白いと思うかも。印象的だったのはいじめのお話と、強いお父さんの優秀な娘が突然ふさぎこんでしまうお話。強さと弱さは隣り合わせだけれど、弱さを見せることも強さだなと感じる作品でした。
2012年4月26日
男性と女性の物語。引っ越し前夜の何もなくなった部屋で2人が話をしながら過去を解き明かしていくのですが、舞台にしたらとても面白そう。
女性の強さ、男性の弱さがすごくうまく描写されているなと思いました。
2012年4月19日
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将棋の子 (講談社文庫)
- 大崎善生
- 講談社 / 2003年5月15日発売
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3月のライオンを読んで将棋のプロの厳しい世界を知る。そんなときにたまたま出会った本。面白そうだなと借りたのですが、プロになってからでなく、プロになるまでもこんなに厳しいのかと絶句。将棋にすべてをかけてきた若者たちが淘汰されていく過程があまりに切ない。けれど同時にそこから新たな望をも抱かせてくれる作品。作者が将棋という世界に携わってきた方だけあって、とても愛情を感じました。しかし棋士さんって本当にすごいですね。。
2012年4月21日
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放課後 (講談社文庫)
- 東野圭吾
- 講談社 / 1988年7月7日発売
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初期の作品。物語としては面白かったけど、何かがしっくりこない感じもしたりして。
2012年4月19日
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3月のライオン 7 (ヤングアニマルコミックス)
- 羽海野チカ
- 白泉社 / 2012年3月23日発売
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泣。
2012年4月8日
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「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)
- 藤沢数希
- 新潮社 / 2012年2月17日発売
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先日原発反対派の本を読んだばかり。偏りすぎてもいかんとおもい、手にとった本。臭いものにふたをするのではなくて、これからどうすべきかと考えるにあたって、一読の価値はある本だと思います。原発を止めて、火力をフル稼働するリスク、地熱や風力などの自然エネルギーの可能性。「こうすればいいやん」と言うのは簡単。今までやってきてないことには理由があり、これから活用すべきこと、見直すべきことが分かりやすく書かれていたなという印象。とりあえず、視野は広がった気がする。
2012年4月17日
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政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書
- 堤未果
- 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) / 2012年2月10日発売
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色んな意味で情報に惑わされないことは本当に大事。
取捨選択できるようにいろんなものを見て、感覚を磨くべきだと再確認。
2012年3月25日
3つのお話があり、どれも内容は手紙のやりとりだけですが、それがまた面白い。
彼女特有の闇が苦手なのですが、どれも後味の悪い話ではないので、彼女の作品の中では今のところこれが一番お気に入りです。手紙よく書いてたのに、すっかり書かなくなったなあなんて、思い出したりも。手紙には手紙のよさが本当にあるなあと感じさせられる一冊。
2012年3月2日
ドラマを見て内容は知っているものの、エッセイを読むとまた違った感動がありました。素敵な夫婦。でもそれは努力の賜物。しっかりと築きあげられた信頼関係は一日してならずですね。日々一生懸命生きて、人には「いい加減くらいがちょうどいいわい」と言えるような余裕のある人間になりたいものです。
2012年2月28日
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魂の本 ~中村全録~
- 中村一義
- 太田出版 / 2011年3月23日発売
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対談形式で、壮絶な幼少時代からデビューに至るまで、デビューしてから今に至るまでが彼の言葉でつづられています。この人の音楽に私はずっと癒され励まされてきたけれど、その理由が分かった気がしました。読みながら「これでいいんだよ」と励まされる感覚も初めてでした。最初は高っ!と思ったけど個人的には納得です。アルバムも楽しみだなあ。
2012年2月26日
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外国人力士はなぜ日本語がうまいのか 新装版: あなたに役立つ「ことば習得」のコツ
- 宮崎里司
- 明治書院 / 2006年1月1日発売
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常日頃からインタビューなどを見て、外国人力士の日本語能力の高さに唸っていた。図書館でたまたま目に留まり、読んでみました。
書かれている彼らの「日本語習得法」は予想していたものと大差はなかったかなというのが正直な感想。どちらかというと語学よりも力士たちの生活やほんわかエピソードが多かったような。要は日本に想像以上にどっぷりつかっていることが上達の近道っていうことなんだと思います。
一番面白かったのは、インタビューした力士の中に幕内に上がる前の朝青龍がいたこと。若いです。
2012年2月23日
図書館で借りた本。すっかり焼けてしまって年季が入ってたけれど、内容は全然色褪せてない感じでした。初期のエッセイを読んで、昔の作品が読みたくなって手にとったのだけれど、相変わらず不思議なお話。
2012年3月11日
ひとつの殺人事件には加害者と被害者がいるだけでなく、それぞれに生活においてかかわった普通の人が沢山いて、そこにもさまざまな事情があるということを改めて認識。優しさを感じる作品でした。
2012年3月21日
事件が絡むお話だから推理系かと思いきや、人と人、家族のつながり、人間の弱さと強さが大いに入り混じっていた。映画にしたら面白そうだなと思っていたら、もうなってたんですね。久々に小説読んだからか、余計に面白くあっという間に読了。人生、ごまかし癖はつけたらいかんなと改めて痛感。
2012年2月19日
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オリンピックの身代金
- 奥田英朗
- 角川グループパブリッシング / 2008年11月28日発売
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前半ちょっと進まなくてしんどかったけど、最後は早くページをめくりたかった。とても面白かったです。
東京オリンピック当時の浮かれ感や、私の知らない東京の様子が描写されているのも興味深かったけれど、その裏に潜んだ影がたまらなくやるせれなかった。提起されている問題が今現在も残っていることも感じました。短編系の作品とは違った面白さですが、この方は本当色々書けてすごいなあ。
2012年2月21日
後味の悪くないことを友人に確認して読んだ。
ゆがんだ愛。依存は怖い。
2012年2月23日
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アメリカから<自由>が消える (扶桑社新書) (扶桑社新書 71)
- 堤未果
- 扶桑社 / 2010年3月30日発売
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思いだし登録。
戦争がもっともらしい理由になって、当たり前の自由が失われていく怖さ。日本も他人事でないと毎回この方の著書を読むたびに感じます。
2011年1月25日