- Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882933441
感想・レビュー・書評
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読了:豊田有恒「両面宿儺」
呪術廻戦つながりで。
和風SF?って初めて読んだ気がするけど、思いのほか面白かった。書かれた当時の世の中への批評的な視点も面白い。
伝承の妖怪や怪物についてその元となる出来事や人物を考えるって視点もあまり持ってなかったから、
これも面白かった。SFって単なる空想ではなく、リアリティや科学に基づくフィクションなんだよなと改めて実感する。
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ガイドとしてもありがたい1冊。いろんなタイプの話があって楽しめた。今ではなかなか手に入らない作品もけっこうあってちょっと得した気分。個人的には『さまよえる騎士団の伝説』が好み。星さんや眉村さんはもさすがにおもしろい。…ところで、この中でも話に出てる『海王星市から来た男』はいつになったら読めるんだろう。
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<閲覧スタッフより>
【SF文学諸作品】
国内外のSF小説黎明期から現代まで、定番を中心に様々な作品を集めました。中には映画化されたものもあります!お気に入りの一冊を探してみてください。
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所在記号:913.68||ニホ||1
資料番号:10205204
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星新一「処刑」
小松左京「時の顔」
光瀬龍「決闘」
眉村卓「通りすぎた奴」
筒井康隆「カメロイド文部省」
平井和正「虎は目覚める」
豊田有恒「両面宿儺」
福島正実「過去をして過去をーー」
矢野徹「さまよえる騎士団の伝説」
今日泊亜蘭「カシオペヤの女」
石原藤夫「イリュージョン惑星」
半村良「赤い酒場を訪れたまえ」
山野浩一「X電車で行こう」
石川僑司「五月の幽霊」
都筑道夫「わからないaとわからないb」
星新一「処刑」、眉村卓「通りすぎた奴」、石川喬司「五月の幽霊」あたりがお気に。
豊田有恒「両面宿儺」は気になってた作品だけど、作中で繰り出されるやたら長く思想を語ってる部分に辟易してしまった。不要必要うんぬんではなく、物語自体がその思想そのものでそこは分離不可能な部分だとは思うので、これは根本から苦手なのか。 -
楽しみなシリーズ第一巻
まずは、だれもが通る星作品から。「処刑(星新一)」は読んだ記憶がない。重いテーマだからだろうか? 今回も重いと感じるものの、あまり印象には残らない。なぜかなぁ?
そして日本 SF の第一人者による「時の顔(小松左京)」。『輪廻の蛇』ばりのすばらしいタイムパラドックス作品。すごいなぁと思うが、苦手な江戸時代が背景なのでイマイチ乗れない。修行僧とか出さなくても書けるのになぁ。
SF というか、あまりピンとこない「決闘(光瀬竜)」はなにを書きたかったのかよくわからなかった。残念。
「通りすぎた奴(眉村卓)」はSF というより哲学的、いやむしろ現実的。なかなかおもしろかった。
スラップスティックの「カメロイド文部省(筒井康隆)」はやはり妻の描写が楽しい。論理の飛躍はまさに王道。
ハードボイルド「虎は目覚める(平井和正)」もいい短篇。虎は誰なのかというラストが決まる。
逆に「両面宿儺(豊田有恒)」は漢字が多く、乗りきれず。
ミスター SF による「過去をして過去を-(福島正実)」はあまりすっきりしないショートショート。残念。
さらに「さまよえる騎士団の伝説(矢野徹)」はオカルトチックなファンタジー。好きじゃないな。
けっこう大風呂敷な「カシオペヤの女(今日泊亜蘭)」はエンディングの切れがない。
「イリュージョン惑星(石原藤夫)」 「赤い酒場を訪れたまえ(半村良)」 は申し訳ありませんが、斜め読みし、「X電車で行こう(山野浩一)」は既読。
「五月の幽霊(石川喬司)」 はまじめな筋だがおもしろくないし、「わからないaとわからないb(都筑道夫)」は不真面目な筋だがおもしろくない。
ってことで、後半は雑だったなぁ。 -
解説だけ先に本になっていた「日本SF全集」がとうとう、発刊!!
本当ならやっぱり、1人1冊の全集が読みたかったところですが、それだとお値段的にも、場所的にも、購入すら怪しくなるので、これでいいのかな。
やっぱり、星 新一、平井 和正、光瀬 龍、半村 良、眉村 卓あたりは、文句なしに面白い。というか性に合います。
まあ、この辺の小説が、今の私の好みを作ったので、当たり前といえば当たり前なのですが。
この本を読まなければ、読めなかったいろんな人の物語が読める。全集とかの良さは、そういう思わぬ出会いにあります。
今回は、今日泊 亜蘭の作品が、そんな感じで出会えて良かったです。 -
1F書庫
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男子が多分好みそうなお話が多いかな〜
昔の未来像がいっぱいの一冊。
こんな未来が来るんだろうか -
日本のSFはあまり面白いと思ったことがなかった。そもそも最初からハインラインやブラッドベリと比べてたんだから無理もないが。その後もル・グウィンやティプトリーなどを読み、コニー・ウィリス、ダン・シモンズを経てイーガンという決定打に出会い、どうにも国内作家には手が出なかった。それが去年、飛浩隆を読んでおおーっと思い、こんなのもあるんだと認識を新たにして、タイミングよく出たこの全集も読んでみる気になったのだけれど…。やっぱり苦手です。どうにもダメでした。愛するジャンルなので悪口はやめときます。ひとつだけ。筒井康隆は「カメロイド文部省」が採られてるんだけど、なんでこれなの?ご本人も前文でとっても不服そうだった。他にもっとあるだろうに。