- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488406219
感想・レビュー・書評
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トリックは全く思いつかないようなもので、犯人の心情とかも、読んでいてとても面白かったけど、何回も読みたいかと言われるとそうでもない。なんでやろ…
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犯人が分からずどんどん止まらず読み進められた。
トリックがわかった際は驚いたが、思ったほどの展開ではなかった部分もある。
しかし全体として描写が細かく、物語にのめり込むことができ面白かった。 -
内容もしびれまいsたが、マリアと蓮のやり取りがいい!
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久しぶりの本格ミステリ物。満足度としては上々。
非常に面白いミステリではあるが、『第二の十角館』という前評判のせいか、きたいを上回るものではなかった気がする。叙述ミステリへの苦手意識もあって、本作のSF要素とミスディレクションを絡めた謎解きにあまりカタルシスを感じられなかったのかもしれない。 -
ほぼ一気読み!面白かったー!
元々綾辻行人の十角館の殺人が大好きなので、その作品に挑戦!ってことでなるほど、と。
パラレルワールドでとはいえ事件そのものも面白かったし、マリアと漣のコンビもいい。次作も絶対読みたい! -
この本は発売された頃から読みたかったのだけど、なかなか中古本屋で見つけることが出来なくて、ようやく今になった。
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。
その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人が、新型ジェリーフィッシュの最終確認試験に臨んでいたところ、閉鎖状況の艇内で教授が死体となって発見されて…、という発端。
ここから話は、警察の捜査と艇内の出来事が交互に語られ、間に犯人と思しき人物の独白が挟まるという構成。
これはなかなか面白く読めた。
革新的な飛行船を題材にしながら、携帯電話もDNA鑑定もない舞台設定がまず絶妙。
警察の捜査と艇内の出来事が少しずれた時制で語られるのも巧みな運び。
書き振りもフェアで、密室殺人の謎解きに色々な仮説が提示され、それらがことごとく否定されていくという繰り返しは、事件のあり得ない状況が際立つ仕組み。
明かされた真相はしっかり読まないと理解しがたい入り組み方で、図らずも犯人に語らせたように『多くの運と成り行き』ってところもあるけれど、それでも私は良しとするほう。
ひとしきり読み終えてから、犯人の回想に従い該当の頁を探して読み、一粒で二度おいしいといった感じ。 -
架空の航空機を題材にしているのは面白かった。
ただ、後半あそこまで傍点を多用されるとしらけてしまう。正直まったく意外な展開ではなかったし…。
地上パートのキャラ設定もちょっとあざとく感じた。嫌いではないけど。