読書状況 読み終わった [2011年3月28日]
カテゴリ ミステリー
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読書状況 読み終わった [2011年3月26日]
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カテゴリ ミステリー
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読書状況 読み終わった [2011年3月24日]
カテゴリ エッセイ
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読書状況 読み終わった [2011年3月22日]
カテゴリ ミステリー
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読書状況 読み終わった [2011年2月28日]
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読書状況 読み終わった [2011年2月28日]
カテゴリ ミステリー
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降りしきる雨の中とりあえず雨宿りしようとカフェに入った主人公。そこで、時間を潰していると大学で仲良くしている同級生が偶然入店する。主人公の心の中で煮えくり返らなかった数か月前の事件の真相について三人に問い詰める回想型ミステリー。

道尾さんの誘導っぷりが本作にも出てた。左の道に答えがあるよと先導しつつ、実は右にあるよ。と見せかけて、右の道の脇道に本当は答えがあるよ、という展開。

どうやら青春三部作の一つらしい。シャドウ、ソロモンの犬、ラットマンで青春の芽生え、謳歌、終焉を描いているらしい。どれも読んだけどシャドウが頭二つ抜けて面白かったかな

2011年2月11日

読書状況 読み終わった [2011年2月11日]
カテゴリ ミステリー
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日本文学史における文豪の作品をパロディー化した短編集。
短編集ということで個別にレビューを書かせて頂く。

「山月記」 ★4
現実に途方に暮れた腐れ大学生が天狗になって、孤高の一匹天狗しまう悲しいお話。
森見氏らしい安定の作品。なかなか。

「藪の中」 ★3
元彼と彼女の恋路を作品化しようと企てた現カレ。誰も得しないような映画を撮ろうとしたきっかけは!?その真相を関係者各位が自分の視点で語っていく。
森見さん独特の癖のある文章があまり見受けられなかった。腐れ大学生がでなかったからかしらん。

「走れメロス」 ★5
かの有名な冒頭「メロスは激怒した」を当然のごとくパロって始まる。
原作と決定的に違うのが約束を守らないために逃げ続けるという茶目っ気溢れる作品。
のちに引用で紹介する一言がかっこよすぎて★5。これぞモリミーって感じ。

「桜の森の満開の下」 ★4
腐れ大学生だった男が、彼女の的確なアドバイスにより、一転して、人気作家に。しかし、自分の書きたかったことを失い、今の自分に苦悩する。男の目指す道は――。
教科書にも載っていそうなとても純文学的な作品。登美彦さんはこんな作品も書けるのね。

「百物語」 ★2
関西で有名な劇団の企画する百物語に参加してみようという話。
世にも奇妙な物語にありそうな感じ。

2011年2月8日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2011年2月8日]
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父親が海外で遺跡の研究をしているということで、夏休みに一家総出で父の職場を見学に行くが、クーデターに巻き込まれ子供たちは親と離ればなれになる。そこから始まる冒険もの。

まず、いきなりどんな状況なのかわからないけど、一章後半からようやく呑み込める。
上巻から下巻にいくところで話が目まぐるしく展開する。違う話を読んでるのかこれはと錯覚するくらいに一挙に状況がぶっ飛ぶ。
上巻に関してはおっおっどきどっき!何か来るぞ来るぞ!ぐぬぬ!という感じ。さすが冒険もの。幼気だったあのころの僕を呼び起こすものに十分足るロマンを感じさせてくれた。
下巻に行くと超展開。まさに超自然的。スリルもインフレすると何とも感じなくなることを学習させてくれる。

ネバラン、夜ピクとは全然違うタッチでクリビツ。たまの隙間に出る哲学モードには感服いたしたでござる。

2011年2月6日

読書状況 読み終わった [2011年2月6日]
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読書状況 読み終わった [2011年2月6日]
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家で起きた災厄を機に、叔父が創業したお店で働くことに決めたおちか。
ひたすらに、女中として奉仕する予定であったが、いつのまにか店に訪れる客の不幸話を聞くという展開に。
不幸話を聞くごとに明るみに出るおちかの過去に驚愕必至な時代ホラー。

百物語というおどろおどろしい、いかにもなタイトルなだけに構えて読んだけれども怖くない。
表紙を見ても、この赤具合が読者を怖がらせようと雄弁に語っているようだけども、ほんとに怖くない。まさに拍子抜けである。
ぬ~べ~でトラウマを植えつけられて以来、怖い話にはなるべく触れないように努めてきたけれど、逆に耐性がついていたのか、どうなのか。

時代物といってもござる語とかはないから舞台が時代なだけで水戸黄門なみに一般大衆向け。

2011年2月4日

読書状況 読み終わった [2011年2月4日]
カテゴリ 歴史・時代物
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阪急電車での人との出会いを描いたもの。
恋愛小説というより、人との繋がり・出会いというものに重きを置いたものに感じられたけどうでしょうか。各駅ごとに章をまとめていて、本の中盤折り返しに、また、同じ各駅の話に戻る感じがお洒落だった。電車の進路をたどるようにとでも言いますか。日本語でおkな文だけど気にしない。

手持ちの有川浩これをもって消化。
この人の書く男はおもしろいな。ことあるごとに、「あっかわいい」とか「そういうところがかわいいんだよな、くそっ」とか心底かわいいものが好きなんだろうなと思う。

空の中>海の底>塩の街≧シアター>阪急電車>クジラの彼
こんな感じ。

2011年1月31日

読書状況 読み終わった [2011年1月31日]
カテゴリ 恋愛
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かつて、妻をある少年団に殺された桧山。少年法という法律を盾にされ、一切の怒りの矛を加害者に向けられない無念さに心を砕かれる。そんな苦悩を抱えつつ、1児の愛娘と暮らしてきたわけだが、とある事件をきっかけに加害者少年らは果たして更生したのか、という疑問を抱き、捜索に乗り出すが……。というミステリー。

「風紋」で被害者・加害者関係者の心理について考えさせられたばかりという状態で、この本を読むとは運命的なものを感じざるを得ません。
俺も昔は少年法を研究してみたいという志を抱えて、法学部の門を叩き、石橋を叩いて単位を着実に取得した頃には、そんな志を橋の遥か向こうに忘れて卒業したものです。

軽いレビューで語ることを許されないような重厚感溢れたテーマは読みごたえバッチリ。
その上、話の疾走感もあって面白かった。

2011年1月30日

読書状況 読み終わった [2011年1月30日]
カテゴリ ミステリー
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失恋した大学生が怒りとも哀愁とも言い難い感情を誰にぶつけるのでもなく、手記というような形で話を進めていく。こう書くと、とてもつまらない話に見えるが、癖のある文体はブルーチーズさながらに、ハマる人にはハマる。

例のごとく、森見さんは話の筋に力を入れるというより、枝分かれしたちょっとした小話に力を費やし、そこに僕はクスリと笑う。
傍から見ればこいつ薬やっているんじゃないか、と疑われるくらい、いやらしい笑みがプラズマテレビの黒光りしたパネルにぼんやりと映っている。そんな自分を見て、さらに、苦笑いを浮かべる。正の笑いと負の笑いで相殺されたこの表情に文学の先人たちはなんと名づけたのであろう。

話が前後するから、時折、これはいつの話をしているのかしら、と疑問符を打ちたくなるのが気がかりだった。

2011年1月28日

読書状況 読み終わった [2011年1月28日]
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高校教師とその学校に通う娘の父兄が進路相談の末、不倫関係に堕ち、諍いの挙句に殺人事件に発展してしまう。
被害者と加害者の遺族に課せられた不幸な運命を生々しく描く長編。
あまつさえ、その間柄は父兄と教師という危険な匂いを放つためマスコミの心を鷲掴みにする。

一つのテーマをこれでもか、というくらい語りつくしている。加害者・被害者の関係者となることで世間から浴びせらる罵詈雑言、または、他人事ゆえの野次馬根性、被害者家族に向けられる厚かましいまでの同情の目。
ほとぼりが冷めるまで平穏に暮らすことさえも許されない。判決が言い渡されて、マスコミの興味が失せたとしても、遺族の物語はそこで終わるわけでもなく、むしろ、そこからが自分について向き合える始まりであるということを思い立たせる。

まるでノンフィクションのように感じられる。正直、読んでて「ぐだぐだだな」とか「ここまで長く書く必要はあるのか」と感じていたが、よくよく考えると事件の当事者としては同じことを何度も考え、悩む。それはもう三途の川岸で石を積み重ねる子供のように延々とした作業と同義である。早く楽になりたい一心で――。
同じことを何度も書くことで、当事者の精神的不安定さがよく描かれている。結構気力のいる作品でした。

2011年1月27日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2011年1月27日]
カテゴリ ミステリー
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カテゴリ ミステリー
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読書状況 読み終わった [2011年2月28日]
カテゴリ ミステリー
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主要都市に空から巨大の塩の結晶が流星よろしく、地球に落ちてきて世界は塩まみれに。さんざめく万物の霊長。東京の人口はもはや1/3にまで減り、そんな世界恐慌を救うのは果たして何による力か――。有川浩のデビュー作。

自衛隊三部作の中で一番突飛な設定だなと期待を馳せていたけれど、三作の中では一番恋愛要素が多い。大恋愛が書きたいがために街を塩まみれにしかと言っても誇張表現ではないのでないか。街が塩化したことについて詳しく読んでみたかった。
のちのち知ったけれど、これがデビュー作なんだね。一番ライトで読みやすい。「塩の街、その後」の話が一番素敵やん。

「空の中」「海の底」で空自、海自がメインキャストと来てたから陸自が来るぞと思いきや空自の主人公でした。有川浩さんは季節を名前に入れるのが好きな方ですね。

2011年1月22日

読書状況 読み終わった [2011年1月22日]
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横須賀基地周辺に原因不明に現れた大量の巨大えび。海老蔵の体格を裕に超えるモノホンのえびちゃん。人間を軽くちょちょ斬る圧倒的惨殺力。
人間を餌と認識し、襲い掛かるエビから逃げ惑う人間の中、十数人の子供が逃げ遅れ、埠頭に停船していた?潜水艦に立てこもり、潜水艦に居残っていた自衛官二人と数日間生活を共にすることになる。
一方、簡単には自衛隊を現地に送り込めない日本の法の体制から災害がなかなか沈静化しないものの、警察が知識を振り絞り万事尽くしてエビに挑む。そんなエンターテイメント性溢れる作品。

「空の中」に次ぐ自衛隊三部作の一つ。女・子供と触れ合う機会が少ないため、物腰柔らかな対応ができない自衛官に注目。高倉健でも、もう少し器用に人と接していたのではないだろうかと突っ込みたくなる。

個人的には「空の中」のほうが話の組み立て方が好き。

2011年1月19日

読書状況 読み終わった [2011年1月19日]
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現代の東京のど真ん中においてここまでにも大きな屋敷があったのか。というほど巨大な屋敷で起きた怪奇な事件。果たして自殺か他殺か。
探偵事務所なのか鑑定団なのかよくわからないオフィスにお留守番役として通ってる美大生と、当該事務所に勤めて間もない元大手社長秘書が「兄を探してほしい」という依頼の元、怪奇事件に巻き込まれる。

理系の人が書いたとは思えないほど文学的表現が多い。他の作品はどうなんだろう。

表紙がなぜ車なのか。そこが僕にとっての一番のミステリー。

2011年1月15日

読書状況 読み終わった [2011年1月15日]
カテゴリ ミステリー
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衝動的に元夫を殺してしまったお隣の母娘を庇うために、自分が培ってきた論理的思考を駆使し、警察を欺こうとする石神。果たしてそのトリックとは――
ガリレオシリーズの一つだけれどシリーズを読んでいなくても楽しめるミステリー。

映画で見てしまっていたから内容は完全に把握していたけれど、我知らず落涙してしまう。
映画の印象が強かったのであろう。頭の中に「最愛」が上り框を越えて土足で踏み込んで来るものだから狼狽せずにはいられない。

程よく読者に想像させる隙間を与えてくれていると思う。読む作業を止めて、しばしば自分なりに解釈するのが面白かった。
すっきりしているから何度でも読み返すことができる作品だと思う。

2011年1月13日

読書状況 読み終わった [2011年1月13日]
カテゴリ ミステリー
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自衛隊の恋愛を描く短編小説。特に、目下遠距離恋愛中な人が共感できそうな話か満載。
ラブロマンス過ぎて、こちらの頬が紅くなる。あれ今日はチークを塗りすぎたのかしらん、と言いたくなるくらいに読んでて恥ずかしくなる。

男でこの手の話にハマるのはなかなかどうして難しい。いかんせん、背中がかゆくなる言葉の連続。いくら甘党な男でもこれは糖尿病になるレベルに糖濃度が濃いので注意して読んだほうがいい。

有川浩は恋愛+SF・ファンタジー・アクション要素がある作品がいいかな。

2011年1月11日

読書状況 読み終わった [2011年1月11日]
カテゴリ 恋愛
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