2024年本屋大賞ノミネート作品発表!ノミネート10タイトルと著者情報を一挙紹介!

こんにちは、ブクログ通信です。

今年で21回目を迎える本屋大賞!2024年ノミネート作品が発表されました!

今回の本屋大賞は、2022年12月1日から2023年11月30日までの間に刊行された日本の小説(判型問わずオリジナルの小説)が対象作です。全国の書店員が実際に読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本の上位10作品が選ばれています。

現在、大賞を決める二次投票が始まっています。大賞の発表は4月10日(水)に行われます。
大賞発表前に、各作品この機会に手にとってみてはいかがでしょうか?

2024年本屋大賞ノミネート作

川上未映子『黄色い家』
小川哲『君が手にするはずだった黄金について』
津村記久子『水車小屋のネネ』
夏川草介『スピノザの診察室』
塩田武士『存在のすべてを』
宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』
知念実希人『放課後ミステリクラブ』
凪良ゆう『星を編む』
青山美智子『リカバリー・カバヒコ』
多崎礼『レーエンデ国物語』

川上未映子『黄色い家』

黄色い家 (単行本)
川上未映子『黄色い家 (単行本)
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内容紹介

17歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか?

著者:川上未映子(かわかみ・みえこ)さんについて

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回「早稲田大学坪内逍遥大賞」奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回「芥川賞」を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回「中原中也賞」受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度「芸術選奨文部科学大臣新人賞」、第20回「紫式部文学賞」受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回「高見順賞」受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回「谷崎潤一郎賞」受賞。2016年、『あこがれ』で「渡辺淳一文学賞」受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

川上未映子さんの作品一覧

小川哲『君が手にするはずだった黄金について』

君が手にするはずだった黄金について
小川哲『君が手にするはずだった黄金について
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内容紹介

著者自身を彷彿とさせる「僕」が、承認欲求に囚われた人々と遭遇する連作短編集。青山の占い師や、80億円を動かす金融トレーダー。彼らはどこまで嘘をついているのか?いや、嘘を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか?大注目の直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々を描き切る。

著者:小川哲(おがわ・さとし)さんについて

1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で 第3回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞しデビュー。『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『嘘と正典』がある。

小川哲さんの作品一覧

津村記久子『水車小屋のネネ』

水車小屋のネネ
津村記久子『水車小屋のネネ
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内容紹介

母親とその恋人から逃れ、姉妹二人で暮らすことを決めた18歳の理佐と8歳の律は、とある町にたどり着く。蕎麦屋で働くことになった二人は、蕎麦粉を引く水車小屋の番人・ネネと出会った。ネネは人としゃべることが得意な賢いヨウムだ。ネネと仲良くなり、蕎麦屋の店主夫婦に見守られ、律の担任の藤沢先生や画家の杉子さんら周囲の人との交流を経て、姉妹は成長してゆく……。

著者:津村記久子(つむら・きくこ)さんについて

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

津村記久子さんの作品一覧

夏川草介『スピノザの診察室』

スピノザの診察室
夏川草介『スピノザの診察室
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内容紹介

京都の町中の地域病院で働く内科医の雄町哲郎は、30代後半に差し掛かった時に最愛の妹を亡くし、一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得た。かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。

著者:夏川草介(なつかわ・そうすけ)さんについて

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

夏川草介さんの作品一覧

塩田武士『存在のすべてを』

存在のすべてを
塩田武士『存在のすべてを
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内容紹介

平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる——。

著者:塩田武士(しおた・たけし)さんについて

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年、『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞し、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に輝く。2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。

塩田武士さんの作品一覧

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』

成瀬は天下を取りにいく
宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく
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内容紹介

中二の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、200歳まで生きると宣言。今日も我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!

著者:宮島未奈(みやじま・みな)さんについて

1983年静岡県生まれ、滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2018年、宮島ムー名義の『二位の君』で、第196回「コバルト短編小説新人賞」を受賞する。2021年『ありがとう西武大津店』で第20回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、「読者賞」、「友近賞」をトリプル受賞。同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』がデビュー作。

宮島未奈さんの作品一覧

知念実希人『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』

放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(ライツ社)
知念実希人『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(ライツ社)
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内容紹介

夜の学校。プールにはなたれた金魚。だれが、なんのために?4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す!「ぼくは読者に挑戦する」。名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるか——?

著者:知念実希人(ちねん・みきと)さんについて

1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『天久鷹央の推理カルテ』などがある。

知念実希人さんの作品一覧

凪良ゆう『星を編む』

星を編む
凪良ゆう『星を編む
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内容紹介

「本屋大賞」受賞&40万部突破、本年度文芸書ランキング第1位『汝、星のごとく』の続編!花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった——。愛の果て、そして、その先を描く、新しい愛の物語。

著者:凪良ゆう(なぎら・ゆう)さんについて

京都市在住。2007年に初著書が刊行されデビュー。BLジャンルでの代表作に21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は22年5月に実写映画が公開された。20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。『汝、星のごとく』は、第168回直木賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位などに選ばれている。

凪良ゆうさんの作品一覧

青山美智子『リカバリー・カバヒコ』

リカバリー・カバヒコ (文芸書・小説)
青山美智子『リカバリー・カバヒコ (文芸書・小説)
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内容紹介

公園の古びたカバの遊具「カバヒコ」。彼に触れると、治したいところが回復するという——。「大丈夫。私たちはきっとリカバリーできる。」誰もが抱く小さな痛みにやさしく寄り添う、青山美智子さんワールドの真骨頂。

著者:青山美智子(あおやま・みちこ)さんについて

1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28 回パレットノベル大賞佳作受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1 回宮崎本大賞を受賞。『お探し物は図書室まで』が2021年本屋大賞2位に、『赤と青とエスキース』が2022年本屋大賞2位に選ばれる。他の著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』など。

青山美智子さんの作品一覧

多崎礼『レーエンデ国物語』

レーエンデ国物語
多崎礼『レーエンデ国物語
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内容紹介

母を失った領主の娘・ユリアは、親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。ユリアはレーエンデに魅了され、やがて帰るべき場所を得た。そんな時、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こし、レーエンデを守るためユリアは戦いの渦中へと足を踏み入れる。

著者:多崎礼(たさき・れい)さんについて

2006年、『煌夜祭』で第2回「C・NOVELS大賞」を受賞しデビュー。著書に、『<本の姫>は謳う』『血と霧』シリーズなど。

多崎礼さんの作品一覧


本屋大賞(ほんやたいしょう)とは

「本屋大賞」(ほんやたいしょう)とは2004年に設立された、書店員有志で組織するNPO法人「本屋大賞実行委員会」が運営する文学賞。キャッチコピーは「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」。一般の文学賞とは異なり作家・文学者は選考に加わらず、「新刊を扱う書店(オンライン書店を含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。過去一年の間、参加書店員が読み「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票。また「本屋大賞」は発掘部門も設け、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本を選ぶ。

https://www.hontai.or.jp/index.html