人気のレビュー

ブクログで話題になっているレビューです。長文のレビュー、熱い感想を読んで好みの本に出会いましょう!

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[I Served the King of England: Featuring an Introduction by Adam Thirlwell] (By: Bohumil Hrabal) [published: August, 2009]

[I Served the King of England: Featuring an Introduction by Adam Thirlwell] (By: Bohumil Hrabal) [published: August, 2009]

Bohumil Hrabal 2009年8月6日 Amazon.comで見る Amazon.com

感想・レビュー

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世界の小説を読む第11冊目チェコ
一体どれだけの経験を積めばここまでの感性が得られるだろう。ただこの年で読みたくない本だったな。もっと老いてからでいい。山に籠って安寧を得るよりも私はまだ、窓から硬貨を投げ落として人を弄ぶ様な、浅ましくて青臭い人間で在りたい。悲しみと死をあまりに経験し過ぎて、身体的にも精神的にも老け込んでしまった人達をこの一年で嫌という程見たから、同様に世相に振り回される主人公の姿に読んでいて辛くなった。ただそれを決して悲壮感なく、面白おかしく書ける作者の寛仁さに敬服する。私にはそれがない。羨ましくて堪らない。

3
さよなら神様 (文春文庫)

さよなら神様 (文春文庫)

麻耶雄嵩 2017年7月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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前作の神様ゲームに衝撃を受けて、そのまま購読。まさか、あれを越える衝撃とは…

全六編からなる連作集ですが、本番は後半の「バレンタインの昔語り」から

前半の三編も短編としてしっかりしているので、前作の世界観・設定を引き継ぎ、今回は推理やトリックに重点をおいた本格ミステリーかなぁと思わせられますが、これが既に罠です。

後半は怒涛の展開・伏線の回収。

これらは人物一人一人の背景・思考・感情を丁寧に設定し
「この思想の人物が、こういった出来事に会うと、こう感じ、この様な行動に出る。」
といった具合に細かく理詰めで練られているからこそ成せる業なんだと思います。

そして、物語は終焉に向けて進み
最後の一文(二行)に終着します。

一行どころか記号一文字であんな得たいの知れない禍々しさを表現できるとは…
恐るべし麻耶雄嵩


ここからはネタバレ考察を

・最後の「残念でしたハート」の意味について
そのまま考えると、神様は神様を利用した市部の思惑を更に利用し、二人が結ばれたタイミングで壊しに来たけれど、淳の(人間の)感情が倫理や正義を越えて予想外の思考になり、神様を出し抜いたというラスト。
(予定調和を退屈とする神様にとってはこれも退屈しのぎとして成立している)
但し、神様は未来を見ないことも出来るが、全知全能であり、またあの性格上、まんまと出し抜かれるとも考えにくい。
何よりハートの禍々しい読後感。とてもハッピーエンドとは思えない。淳をあのように洗脳するのが目的だったのか?

・なぜ、桑町淳が神様に選ばれたのか。
淳本人は「反応が面白いのだろう」と分析し、神様は「好意」と答えている。
この「好意」という言葉をどう捉えるかが鍵になっていると思われる。「好意=興味」とするならば喜ぶ、笑うだけでなく悲しむ、苦しむ、泣くといった負の感情すら知りたいと思うのではないか。それならばあの仕打ちも筋が通る。
上記のハートは愛すらコントロールされたということか。
また、比土の「愛を知らないようね。だから絶対的な神にも近づけるのよ」発言から他の生徒は神様を崇拝したり、疑ったりして距離をおいているなかで一人ヅカヅカと近づいてくる淳に興味を持ったとも考えられる。(比土の発言の真意は分からないが…)

・「さよなら神様」の意味
まず浮かぶのがニーチェの「神は死んだ」である。最終章の冒頭の「犯人は君だよ」は神殺しの犯人ということだろう。

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ロッキングオン 2018年 10 月号 [雑誌]

ロッキングオン 2018年 10 月号 [雑誌]

雑誌 2018年9月5日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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ロックの絶対的王者、結成50周年!
1968年の結成直前の超貴重インタビュー、そしてジミー・ペイジが2016年にバンドの歴史を振り返ったロング・インタビューに加え、圧倒的な傑作の数々で構成された全アルバムのディスコグラフィーを掲載した全44ページ。アニバーサリー・イヤーである2018年、さらなる発表が注目される50周年記念プロジェクトに備えよ!!

フジロック‘18&サマーソニック 2018総特集
今年も大盛況のうちに閉幕!!  ボブ・ディラン、ケンドリック・ラマー、N. E. R. Dが降臨したフジロック、ノエル・ギャラガー、ベック、チャンス・ザ・ラッパーが沸かせたサマソニを、臨場感溢れるレビューと写真、そして全日程の魅力を語り尽くした座談会と共に徹底的に振り返る!

http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144658

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さよなら、田中さん

さよなら、田中さん

鈴木るりか 2017年10月16日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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筆者は14歳の女子中学生。
小4~小6まで、小学館の「12歳の文学賞」史上初3年連続大賞受賞。

フレッシュで、爽快感を感じる。
実際に読んでみて、「実力も十分。」と感嘆しました。

まず、文が生き生きしている。
志賀直哉好きというのもうなづけるような短文の積み重ねに好感が持てます。
そして構成がきちんとしている。
主題に対して伏線もあり、物語の最後に回収され、主題を際立たせる効果を発揮する。

主人公の花実は小6なのだけれど、筆者が同世代であるという強みをいかんなく発揮している。
小学生といえば親や先生など世界が狭いがその狭いながらに世界が広がっていること。「大人」が書く小学生と違い、子供目線の確かなリアリティが感じられる。

そして出てくる物語はすこし悲しく、基本的には明るい。ここからフレッシュなパワーをもらえる。
これはパンクロックを若い人がやってこそ、その疾走感をリアルに感じられるのと同様なのでは。

ねじれていない力、はち切れるパワーを感じる。
自分の小学生時代を思い出すような、メランコリック時代に突入する前の、春の時代のような。

ベースにあるのは、主人公を含めた登場人物たちの優しさ、そしてポジティブな気持ちだと思う。貧しい中にも、あっけらかんとおかしく生きていくお母さん。
それぞれの登場人物の背景やキャラクターが上手くまじりあっている。
そして、男の大人たちがすべて優しい。

そして、会話により主人公たちの関係が生き生きと描き出される。
大家さんの子供と、距離感が知事待っていく様子。これはこの会話をみただけで、信頼感が増していく様子が手に取るようにわかる。

文章自体も最後の、「さよなら田中さん」は、最後の方にかかれたのか、明らかに文章の流れがきれいになっている。視点も男子に変更されていて、一段スキルが上がっている印象。

「さよなら田中さん」の最後のシーン

ああ、かっこうの声がする。田中さんは、本物のかっこうの鳴き声を聞いたことがあるかな?とてもいい声だよ。森の奥から響いてくるみたいだ。

というセリフには感動した。

ただ、技術が増して、感動できるような話が書けるようにどんどんなると思うけれど、初期のような淡々と面白くあっけらかんとしたトーンの中に、ほの哀しいエピソードが少し混じるような、一歩引いたクールな部分をきちんと残しながら、成長していて欲しい。

きっと、すごい小説家になれると、思います。
次回作にも期待。

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新世界より (上)

新世界より (上)

貴志祐介 2008年1月24日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

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再読

1
墓石が語る江戸時代: 大名・庶民の墓事情 (歴史文化ライブラリー)

墓石が語る江戸時代: 大名・庶民の墓事情 (歴史文化ライブラリー)

関根達人 2018年3月16日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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何の気なしに手に取ったがこれはおもしろい。

1
植物知識 (講談社学術文庫)

植物知識 (講談社学術文庫)

牧野富太郎 1981年2月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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とてもおもしろいんですが、随所に子どもを生まない女の人みたいでもったいない、ってなことがかいてあって正直癇に障ります。

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旅の絵本8 (安野光雅の絵本)

旅の絵本8 (安野光雅の絵本)

安野光雅 2013年5月25日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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最後は日本。
薄ーく金太郎と小さい桃はみつけました。
『旅の絵本』シリーズ~とても楽しめました。
東日本大震災をうけてのあとがき
あって、使えて当たり前ではなく
限りがあるものを大切に安全についても考えて、
なくても生活できていた
古き良き日本の風景に触れられる絵本

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ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

大武政夫 マンガ 2011年7月15日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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主人に薦められるままに読んだだけのハズだったのに気付けばときめいていた。
新田さん可愛い……。少女に振り回されるオッサンが好きな私の性癖をズンズン抉ってくる。巻数が進むほどにヒナちゃんの超能力者設定を忘れてしまいそうになるけど、もうそれでも良い。この漫画は完結するまで読む。
最初の頃はあまり興味のなかった瞳ちゃんも今は好き。いいキャラしてる。

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わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

カズオ・イシグロ 2008年8月22日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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途中で挫折。盛り上がりどころがいまいち分からなかったので、今の自分には合っていないのだろう。また、落ち着いたら再読候補。

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AX アックス

AX アックス

伊坂幸太郎 2017年7月28日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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これは確かに!ありきたりだが、伊坂幸太郎の著書の中でも一二を争う面白さだった。前半のトロトロした感じから、謎解きが、過去と現在が交互にやってきて、あー面白かったヽ(´▽`)/

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贖い(下) (双葉文庫)

贖い(下) (双葉文庫)

五十嵐貴久 2018年8月7日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

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五十嵐貴久『贖い(下)』双葉文庫。

下巻に入るとストーリー展開が加速し、このまま一気に結末へと雪崩れ込むのかと思われたのだが……最後まで気を抜くことの出来ない読み応えのある警察小説だった。

真相が明らかになるにつれ、何ともいたたまれない気持ちになり、『贖い』の意味が解ると哀しく切ない気持ちになった。そういう意味では非常に残酷な物語である。

杉並の小学校の校門に小学生男児の切断された頭部が置かれる猟奇事件、和光の林で発見された中学生少女の刺殺死体、名古屋のスーパー駐車場から消え、コインロッカーで発見された幼児の死体……三つの事件が次第に1本の線で繋がり、驚愕の真相が明らかになる。

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贖い(上) (双葉文庫)

贖い(上) (双葉文庫)

五十嵐貴久 2018年8月7日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

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五十嵐貴久『贖い(上)』双葉文庫。

『誘拐』にも登場した一風変わった刑事の星野警部補が再び難事件に挑む警察小説。

一言で感想を述べるなら何も見えて来ないという面白さというのが妥当だろう。上巻に描かれる同時期に発生した三つの殺人事件。怪しい人物は冒頭から提示されているのに犯行動機が全く解らないので、犯人ではないのかもという思いも……事件の真相に一番近付いているのはやはり星野警部補なのだろう。

杉並の小学校の校門に小学生男児の切断された頭部が置かれる猟奇事件、和光の林で発見された中学生少女の刺殺死体、名古屋のスーパー駐車場から消え、コインロッカーで発見された幼児の死体……三つの事件が同時進行で描かれる。小学生男児の頭部切断事件を鶴田里奈と共に捜査する星野警部補……冒頭から登場する定年間近の会社員・稲葉秋雄がこれらの事件の鍵を握っているのだろうか。

タイトルの『贖い』の意味は……
下巻に急ぎたい!

3
贖い(上) (双葉文庫)

贖い(上) (双葉文庫)

五十嵐貴久 2018年8月7日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

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東京、埼玉、愛知で立て続けに殺人事件が起きる。
被害者は、それぞれ小六、中二、一歳の子供。
当初から、犯人らしき者が登場し、「WHAT」よりも「WHY」を主眼に置いた作品のようだ。
物語は、犯人を追及する警視庁や各県警の刑事たちの地道な捜査活動が、交互に詳述される(誰がどこの警察の所属なのかを確認するため、人物一覧表を作ってしまた)。
その刑事たちは、それぞれ何らかの過去を抱えており、行動に支障をきたす場面もあるが、捜査の過程でそれらが次第に明かされる。
星野警部が犯人を確信しているような行動を続けるが、動機が解明されるのは、次巻のようだ。

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ゲゲゲの女房 (実業之日本社文庫)

ゲゲゲの女房 (実業之日本社文庫)

武良布枝 2011年9月9日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

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多少脚色はされているもののドラマの出来事はほとんど実際にあったことだったのだなと驚いた。

忙しくなって目を合わせて話すこともなくなった頃の方が貧乏時代よりも辛かった、というお話にしんみりした。

第一次鬼太郎ブームの後、仕事がなくなり、「今の人は目に見えるものしか信じない。もしかしたら、妖怪なんていないのかも」と弱気になった水木さん。

後年は荒俣先生や京極さんなど理解ある妖怪仲間に恵まれて布枝さんもどんなにか嬉しかっただろうと思う。

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