人気のレビュー

ブクログで話題になっているレビューです。長文のレビュー、熱い感想を読んで好みの本に出会いましょう!

人気のレビュー一覧

夏空 東京湾臨海署安積班

夏空 東京湾臨海署安積班

今野敏 2024年3月15日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

「私には夢がある。それは、いつの日か私の幼い子どもたちが、肌の色ではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である」

というキング牧師の有名なスピーチがあります


私にもあります!
“I have a dream”

「それは、いつの日か今野敏ファンクラブ名誉会長のひまわりめろんさんより先に今野さんの新刊レビューをあげるという夢である」


裏金、闇取引、不正入手…、どんな方法で手にしているか知りませんがとにかくひま師匠は今野作品の新刊を手にするのが早いのです

いつも私より先に新刊を読んでいるのです


いつからか、そんなひま師匠より先に新刊のレビューをあげることが私の夢であり目標となりました!


そして、ついに!ついに!ついにその日が
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

『東京湾臨海署安積班 夏空』読みました


キング牧師、やりました!
私は夢を叶えました!
。゚(゚´Д`゚)゚。


えっ!?
本のレビューが無いって…Σ(゚Д゚)

相変わらず安積班のメンバーは最高!!

その一言で十分ですw

2
みてみて おかあさん (MOEのえほん)

みてみて おかあさん (MOEのえほん)

LEE 2017年3月15日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

 私の好きな絵本作家の一人である、みやこしあきこさんの絵本は、既に全部読み終えてしまった上に、次回作も待ちきれず、せめて絵だけでもいいからと思い、見つけたのが、この絵本です(デザイン、名久井直子さん)。


 物語を書かれたLEEさんは、酒井駒子さんの絵による「ヨクネルとひな」でもお馴染みの、繊細な感情を優しく汲み取った視点が印象的な方で、本書に於いても、忙しない日常の中に、つい埋もれてしまいそうな大切なことだからこそ、もっとじっくりと考えてみようといった、弟や妹のいる子どもにとって、とても大きな救いとなってくれる作品だと思う。

 昨日も今日も雨降りの中、外へも行けずに退屈な女の子「みな」ちゃんは、遊ぶ相手がお母さんしかおらず、家事や赤ちゃんのお世話で忙しい中、つい「おえかき、いっしょにして!」とか、「わたしを みてったらぁ」と言っては、お母さんを困らせてしまったが、困っていたのは、みなちゃんも同じだったのである。

 そんな状況に於いても、お母さんが探しに来たときクローゼットの中に隠れて、「かくれんぼみたい…」と、つい笑ってしまいそうになったり、隠れたつもりでも、そのすき間からスカートの裾が少し顔を出していたりと、最初はどこか明るさを覗かせていた、みなちゃんであったが、クローゼットの中の暗闇をじっと見つめている内に、次第と彼女自身の心の中を見つめるようになり、そこで初めて、これまで溜め込んでいた思いを吐露する。


わたし おねえちゃんだから がんばったよ
はみがきだって。おきがえだって。
シャンプーだって、こわく なくなったよ。
でも いっつも ひとりぼっち みたいだったの。

なんで おねえちゃんに なったんだろう。


 そこで知らされた、彼女の本音の思いには、きっと共感される方もいらっしゃるのではと感じられた、思いもよらぬ切実さがあり、そこには、これまでの児童書でも何度かテーマとされた、下の子にかかりっきりになったときの、上の子の孤独感を如実に表しており、その極みが、猫のぬいぐるみのノンノンを抱きしめながら、みなちゃんが呟く、『わたし いつまで おねえちゃんなの?』であり、そのやり切れない悲しみを、お母さんにぶつけたくても言えず、いったい誰にぶつければいいのかといった、心の葛藤が、なんともやるせなく、私の胸に響き渡る。

 みやこしさんの女の子の絵は、久しぶりに見たが、どこか御本人の作品で描く、それと違う雰囲気を感じられたのは、みなちゃんの特徴的な瞳からも分かるように、そこは、LEEさんの物語に合わせた感じを抱かせながらも、他のお母さんやぬいぐるみに関しては、みやこしさんの作品と同じ雰囲気に思われた、そこに、みなちゃんの物語であることを殊更に強調するような、二人の作家の表現したいことが結実した表れだと、私は思う。

 また、みなちゃんの独特な雰囲気はあっても、みやこしさんの鉛筆を中心とした、優しい色合いと精密で温かいタッチは、本書でも変わらないものがあり、相も変わらず、美しく感じられたのが、光と闇の描き方であり、その物語の展開とも上手く融合させた、クローゼットの中に僅かに差し込む光をきっかけとして、少しずつ物語が好転していく流れと、おままごとの、最初は舞台劇を思わせる幻想的光景から、オープニングの元の背景に帰ってくることで、それは単なる遊びではない、実際のみなちゃんの人生にとって、とても大切なことが含まれていることを実感させられる流れが見事に絡み合うことで、LEEさんの考える、このテーマの答えとなるようなものを教えてくれる。


 同じようなテーマの絵本として、私が思い出したのが、ラッセル・ホーバン、リリアン・ホーバン夫妻の「フランシスのいえで」であり、そこでは両親が、長女フランシスの存在は、どれだけ自分たちにとって、とても大切で... 続きを読む

13
悪い夏 (角川文庫)

悪い夏 (角川文庫)

染井為人 2020年9月24日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

正体が好きすぎて、作者名で買ってしまった②。
この作家さんの文章が好きなのだろうなぁ。

私は悪い人は好きではない。
生き辛いほど、バカがつくほど真面目ーーーーに生きてきてるからか?ちょっと下ネタ言う人や、下品な人からは遠ざかってしまうところがある(⌒-⌒; )

だからか?多分この本に登場してくる人物は全て苦手。
全員苦手かもしれない。

この作品に出てくる人間は、何と言うかクズばかり(-。-;
誰1人好きになれない。
誰も尊敬できない。


なのに、何でこんなに読ませるんだろ?
誰にも感情移入できない。
好きじゃない世界。好きじゃない人間。好きじゃない結末。それでもここまで読ませる染井さん、凄いわぁ。

染井さんの作品を見かけたらまだまだ買っちゃうだろうなぁ。

ちょっとダークなことを書くと、莉華だけは本当に大嫌いだったから、死んでしまえ!と思ってしまった( ̄∇ ̄)

40
かばん屋の相続 (文春文庫 い 64-5)

かばん屋の相続 (文春文庫 い 64-5)

池井戸潤 2011年4月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

やっぱり面白いです。池井戸潤作品。前から読みたいリストに入れてはいたもののなかなか読む機会がなく。やっと買った。恥ずかしながら短編集とは知らなかったです。6本とも銀行員が主人公。銀行と言っても、メガ、地銀、信金、とさまざまな規模の金融機関ですが、相変わらずきちんと金融の裏側を細部にわたり書かれている。
短編集だから読んでいて心地よいスピード感の展開。面白かったのは「芥のごとく」の時代背景。昭和から平成に変わった時代の話がいきなり出てきた。小切手、手形、集金といった単語がいかにも昭和だ。
タイトルになっている「かばん屋の相続」は、読んでて一瞬でわかった、京都の「一澤帆布」をモチーフにしてるってことが。京都の大学に行ってた時代、みんなあそこのかばん持ってたなぁと懐かしくなった。もちろんあのころは「一澤帆布」があんなことになるとは予想もしてなかったけど。。ほんとに本書の登場人物個人や会社のように「一寸先は闇」だ、人生何があるかわからない。

2
授乳 (講談社文庫)

授乳 (講談社文庫)

村田沙耶香 2010年4月15日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

許されたかった すごく共感してしまってその後がずっと苦しかった。
他人の理想郷は気持ちの悪いものだ。

2
烏百花 蛍の章 八咫烏外伝

烏百花 蛍の章 八咫烏外伝

阿部智里 2018年5月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

八咫烏シリーズ外伝。
本編では明かされていなかった登場人物の過去、性格などもわかって、一気に理解が深まった気分。
一部を読み終えたタイミングというのが、ちょうどよかった。
真 赭の薄がやっぱりかっこいい!こんな女の人が好きだなぁ。

4
彼らは世界にはなればなれに立っている (角川文庫)

彼らは世界にはなればなれに立っている (角川文庫)

太田愛 2023年8月24日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

羽虫(移民)達がしいたげられる架空の街でおこったことを、4人の目線で語る。

『レーエンデ物語』の一章かと思うようなお話。
太田愛さんの鑓水シリーズとはガラリと違うものの、
現状を楽な方へ選択していくとこうなっていくのだ、という『天上の葦』でのテーマを彷彿とさせた。
最後は涙が出そうだった。

2
エレファントヘッド

エレファントヘッド

白井智之 2023年9月26日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

精神科医の象山は家族思いの優しいお父さん。
過去のトラウマから少しのキレメが家族を崩壊させると思い孤軍奮闘する物語。

と思ったら途中からハテナ?ビックリ!の連続で何がどうなってのか理解が追いつかなくなってきた。
まさに…"カオス"
良いか悪いかこの言葉が似合う小説でした。

10
無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記

無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記

山本文緒 2022年10月19日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

2021年に58歳ですい臓がんで亡くなった山本文緒さんの日記。抗がん剤治療がつらくて緩和ケアに変えてからの闘病記、ではなく逃病記。

今まで闘病記を読んだことがなかったので、本と向き合うのが怖くて、恐る恐る読み始めるといきなり髪の毛が抜けた日の様子が書かれていて、泣きそうになりました。
具体的に誰とどういったお別れの言葉を言ったかは書かれおらず、淡々した印象がありますが、行間からは、本当は痛くて悲しくて寂しい気持ちと先に逝ってしまう申し訳なさをひしひしと感じます。

この本を読んだら身内を亡くした友人や病気の同僚の気持ちがわかるのかな、と思って読んだけれど、人それぞれだ、と、思うことにしました。

読んで良かったです。

27
方舟

方舟

夕木春央 2022年9月8日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp


!?!?!?!?

ラストはこんな感じでした。

複数の人から「読んで!衝撃の結末だから!」と勧めていただき、そんなに面白いの??と思いながらイッキに読破。

今まで何冊も衝撃のラスト!と謳われた本を読んでいましたが、脳が白く塗られたような久しぶりの衝撃を味わえました。

勧めてくれた方に感想を言うのが楽しみ☆

21
いい人すぎるよ図鑑

いい人すぎるよ図鑑

明円卓 2023年12月21日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

生きづらそう

1
江戸の色町 遊女と吉原の歴史 ―江戸文化から見た吉原と遊女の生活―

江戸の色町 遊女と吉原の歴史 ―江戸文化から見た吉原と遊女の生活―

2016年6月17日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

大吉原展をみる前の予習で読んでみた。
吉原の成り立ちやどこにあったか、どんな人間が関わっていたか、遊女はどんな生活をしてきたか、など知りたかったことが分かりやすく書かれていた。いずれにせよ、あり得ない人権侵害が幕府のお墨付きのもと行われていたのだと思う。

4
かがみの孤城 下 (ポプラ文庫 つ 1-2)

かがみの孤城 下 (ポプラ文庫 つ 1-2)

辻村深月 2021年3月5日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

超感動した。
伏線回収の結果が美しい。
こころの周りの人達のような優しさを自分も持ち続けたい。
沢山の人に読んでほしい。

2
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

湊かなえ 2010年4月8日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

友達からの勧め

映画化もされ、なんとなく毛嫌いしてずっと読んでいなかった。
複数の視点からわかる心情や考え方、話し方全てが歪だったと思う。
大人と子供の差というのは年齢を重ねて生まれる考え方の差や余裕の差だけなのではないかと思う。
中には大人でも度々人生で何を学んできたんだと思う様な人もいるが、その人達はある意味ではすごく幸せなのではないかと思わせる作品でした。

俺も幸せになりてーなー

1
審判 〈新装版〉 (徳間文庫)

審判 〈新装版〉 (徳間文庫)

深谷忠記 2019年6月11日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

☆3.4

ヒネリのある内容でした。


そして罪を裁く難しさ、
償いの難しさ

答えはでるものではないです。

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