読書状況 読み終わった [2018年10月7日]
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読書状況 読み終わった [2018年9月24日]
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読書状況 読み終わった [2018年10月1日]
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読書状況 読み終わった [2016年6月7日]
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少女の秘密が、ぼくの世界を塗り替えた。

なかなか不思議なお話でした。
なんだってまきちらすコズエ。
大人になりたくないという慧。
集落のちょっと変わったお祭り。

みんな宇宙人、違うことがおかしいのではなく、みんなおかしい。
人はみんなコズエと同じで「死ぬ」ことを、「生きる」ことを学ぶためにここにいるのかもしれない。
たくさんの粒で偶然できた生命体。私が誰かだったかもしれないし、誰かが私だったかもしれないということ。
気づいた瞬間、慧の視る世界が変わった。類の、ドノの、ミライの本質に気づけた。

人を信じ、尊重すること。
与えること、受けいれること。
変わっていくこと。
西さんの願いが込められた小説だなと思いました。

2016年4月15日

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読書状況 読み終わった [2016年4月15日]
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とても優しい、じんわりとしみてくるお話でした。

死んでしまった一樹。遺された妻のテツコとギフ。テツコの恋人岩井さん、幼馴染など周囲の人物と関わりながら、それぞれが一樹の死を受け止め、生きていく。自分の時間を止めずに前に進もうとする登場人物たちに元気をもらいました。
「パワースポット」、「山ガール」、「夕子」が特にお気に入りです。
「一樹の死」という悲しさを纏いつつも、なぜか幸せな気持ちに満たされる不思議な一冊です。

岩井さん好きだなぁ。

2016年3月22日

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読書状況 読み終わった [2016年3月22日]
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すったもんだありつつも、文化祭での公演「三人吉三」は大盛況!
歌舞伎に馴染みのない人々にも楽しんでもらえたと手応えを感じたクロ。
3巻では文化祭の成功、阿久津と白銀屋との関係、蛯原の苦悩、クロの家族について、そして次なる舞台、新入生歓迎会へ向けて…と盛りだくさんな内容が描かれています。

誇りをもって黒衣の仕事をやっているクロ、かっこいいなぁ!改めて、一番大人なのはクロだなぁとか思ったり…

蛯原を知らないうちにがんじがらめにしているもの。
そんなことはおかまいなしに、持ち前の巻き込み力でクロは蛯原を「白浪五人男」の代役に引っ張り込みます!
蛯原がなんだかんだで真摯に、そして実は楽しそうに参加しちゃってるのではないかと…(笑)
クロと蛯原との会話のシーンもほほえましい一場面です。
蛯原のプロとしてのカブキブへの反感は理解できるけど、クロや阿久津たちと歌舞伎をやることで気付けることもあるのではないかなぁと思います。カブキブと蛯原、これからどう絡んでいくのだろう…

ともあれ、「白浪五人男」!戦隊モノのようでかっこいい演目だ…!(泥棒だけど…)
4巻は新入生、新しい風が入ってくるようで、楽しみなような不安なような…早く続きが読みたいです!

2015年10月27日

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読書状況 読み終わった [2015年10月27日]
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ーとざい、とぉーーーざぁーいーーー

カブキ同好会、初お披露目の舞台を前に熱中症で倒れてしまったクロ。そこに、まさかの飛び入りで代役をこなしたのが自称ロッカー、イオフィエルこと阿久津新!舞台は何とか無事終了。そして、ビデオを観たクロは、阿久津には才能があると見抜く…
さて、次なる舞台の文化祭に向けて、演劇部との場所取り合戦!

阿久津の「外郎売」がかっこいい!
中2病をこじらせたおバカのかまってちゃんとは思えない…

そして、初お披露目に来ていた高校生の放った「つまんない」。言葉の意味も話の筋もいまいちよくわからなかったという反応にクロはショックを受けつつも、さすがはクロ。すぐに立ち上がり、また前に進みます。
阿久津と母親とのごたごたがありつつも、本番はやってくる。
クロの新たな試みで挑む文化祭。

ーこいつぁ、春から、ちょうラッキィィィィ

観客の反応やいかに…!
芝居の場面は読みながら、本当にわくわくどきどきします!

2015年10月23日

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読書状況 読み終わった [2015年10月23日]
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―歌舞伎って、なんですか?

―知らざあ言って聞かせやしょう!

高校一年の来栖黒悟(クロ)は祖父の影響で歌舞伎が大好き。歌舞伎の楽しさをみんなに知ってもらいたい、みんなでいっしょに楽しみたい、という強い想いを抱き、「カブキブ」設立に向けて走り出す…!

うわぁーーーっ!すっごくおっもしろい!熱いです。

歌舞伎大好きの前向き男子クロ。
クロの親友、寡黙な眼鏡男子のとんぼ。(←ITボーイ)
自称ロッカー(音痴)で歌舞伎経験のある阿久津。
日本舞踊、藤若流師範の息子で名手、乙女の心を持つ花道先輩。
演劇部のスターで誰よりも二枚目の芳先輩。
コスプレイヤーには神と言われる衣装作りの達人、マルちゃん。
四苦八苦しながらも個性豊かなメンバーをかき集め、なんとか同好会を結成。老人ホームで「三人吉三」を初お披露目となりますが…。

クロの歌舞伎愛ったらない。笑
クロが必至の想いで教頭先生の前で演じた弁天小僧、しびれました…!
そして、阿久津の登場、美味しいところ持っていきやがる(笑)でも、憎めないし、なんといってもかっこいい!
文章でこのかっこよさが伝わるのは、やはり歌舞伎のセリフ回しがかっこいいからなのだろうなぁ。
七五調が心地よく、台詞の部分を声に出して読みたくなりました。
歌舞伎大好きなクロの口から語られる歌舞伎はとても魅力的で、今猛烈に歌舞伎に興味が湧いています。
無性に歌舞伎を観たくなりました。

カブキ同好会に反感を抱く同級生で梨園の名家・白銀屋の御曹司、蛯原仁の存在も気になります。

クロのわくわくに引きづられて、夢中で一気に3巻まで読みました。大好きなことに一生懸命なクロの、彼らの青春。これからのお話が楽しみです。

2015年10月17日

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なっかなかの衝撃作な気がする…
直治の遺書、からのかず子の手紙。ひゃーっ…!

最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも”恋と革命のため”に生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。
4人4様の滅びの姿を描く…。

「民衆の友」になりたくて、周りに馴染もうとしたものの、うまく生きることのできなかった直治。「僕は、貴族です」と言って死んだ直治がなんだか哀れで、不憫で…最後の遺書は少し泣けました。
貴族育ちがコンプレックスの直治と田舎育ちがコンプレックスの上原との対比…各々苦悩して生きているのにわかりあえないものだなぁ。

かず子の成長の物語とも読めますが、私はもうかず子が怖くて怖くてしょうがなかったです。
死に向かう直治に対してなんて生きる力にみなぎっている女性なんだろう。
どんどん強くなるかず子、そして貴族の強い時代の終わりを告げるかのようにどんどん弱っていく母。
母娘の共依存みたいな関係性もちょっと怖かった…

母、かず子、直治、上原、みんなどこか痛々しい。
それぞれの立場でこの時代の変容について考えるのもおもしろいのかも。
そういう風に難しく考えずとも、読んでいて普通におもしろかったです。
太宰治の文章って、嫌いじゃないかも。と思えた一冊です。
もう一度、じっくり読もうと思います。

2015年10月7日

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読書状況 読み終わった [2015年10月7日]
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最後がもう、大号泣です…!
今まで読んだ西さんの作品の中で一番好きです。

太っていて不細工で、底抜けに明るい肉子ちゃん。キクりんは最近そんなお母さんが少し恥ずかしい。キクりんの成長、漁港に生きる肉子ちゃん母娘とそこに生きる人々の息づかいを活き活きと描いた一冊。

焼肉屋のサッサンがかっこいい。キクりんとの病室でのシーンが最高にぐっときました。
キクりんのことが大好きな肉子ちゃん、家族のように思ってくれるサッサン。
ちゃんとした大人なんて一人もいない、肉子ちゃんを見ても、ほんとうのお母さんを思っても、憧れのマキさんだって、町の大人たちみんなだって、どこかしら歪で…、それでも生きている。生きてていいんだ。望まれて生まれたわけではないと、ずっと思ってきたキクりんは、サッサンから叱られ、肉子ちゃんの大きな愛に触れ、涙を流します。

うまく感想が書けませんが、本の帯に「ラスト100ページ、感じてください」と書かれてあるのがその通りだと思いました。
笑えて、泣けて、勇気をもらえました。

2015年8月4日

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読書状況 読み終わった [2015年8月4日]
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『人魚』として登録されていた女性の誘拐事件。妖人『人魚』と、とある島に伝わる人魚伝説を巡る、過去と現在の事件。それらが交錯したとき…

今回は脇坂が少し活躍していて嬉しかったです。なんだかんだ伊織にも認められているようでよかった(笑)
脇坂君、甲藤に負けるなー!

青目の伊織への執着が恐ろしいです…。
青目の手引きがなければこんなに悲しい、やるせない事件は起こらなかったのに…と怒りがふつふつと沸いてきます。
青目と伊織との関係が明かされ、これからどう展開していくのでしょうか。
強く見えて、もろく危うい伊織…不安です。

2015年7月7日

読書状況 読み終わった [2015年7月7日]
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シリーズ第2弾!

前作で妖人として生きることを決意をした伊織。今回頼まれた仕事は、≪件≫(くだん)を名乗る占い師の真贋を見分けること。その矢先に本物の≪件≫である占い師が殺される。
殺された≪件≫の丸山綾子、その娘の占いゴスロリ少女の咲耶、マメが出会った謎の少年テル、新しく妖琦庵の「家族」となったにゃあさん。
一つの事件をきっかけに、青目が最悪の事態への手引きをもくろむ…

やるせない気持ちになりました。

一見気難しい性格に見える伊織。実は想いやりが深く優しさに溢れているのだなぁと感じました。
相変わらず脇坂くんには手厳しいけれど(笑)

話の中心は憎しみと苦しさでつぶされそうになっているテルではあるのですが…
「家族」のように生活を営んでいる伊織、夷、マメの絆も描かれておりほっこりしました。

テルはマメに出会えて本当に良かったと思います。とても悲しく辛い思いを抱えていたけれど、これからは幸せに楽しく生きてほしいなと思います。
咲耶はこれからいろいろと反省するべき!ですが…

こどものような純粋な心を持ち、優しく気遣いのできる青年のマメは本当にオアシス!

そして洗足家で振舞われるごはんや和菓子、脇坂くんの手土産。すっごくおいしそう…!

今回明らかになった青目の妖人属性、≪悪鬼≫。
かなり不穏な存在で、これから伊織にどう絡んでいくのか、恐ろしく思うのですが早く次が読みたいです!

2015年6月8日

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突如発見された「妖怪」のDNA。それをもつ存在は「妖人」と呼ばれる。
お茶室「妖琦庵」の洗足伊織は頭脳明晰の美青年。口が悪くひねくれ気味なところがあるが、人間と妖人とを見分けることができる。
その力を頼られ、日々警察から捜査協力を求められる。今回の事件は妖怪「アブラトリ」が関わっているとされる女子大生殺人事件…

伊織の家令で≪管狐≫の夷芳彦。
手伝い人で≪小豆とぎ≫の弟子丸マメ。
警視庁妖人対策本部、Y対のベテラン刑事の鱗田と新人刑事の脇坂。
そして、人を惑わし、伊織に執着する、どこか危険な存在、青目…。
キャラクターがかなり個性的でおもしろい!
章によって語りの目線が変わるのも、違う角度でどんどん真相が明らかになっていく感じで楽しいです。
一気に読んでしまった。

ダイエットへの執着、女同士の醜い感情…妖怪が怖いというよりは…女性って怖い。
≪座敷童子≫が繭美のことを大事に想う気持ちに胸が締め付けられる思いでした。
幸せな最後だったらよいなと思います。
伊織と脇坂とのお茶室での場面もよかったです。
まだまだ頼りないけれど、素直で明るい脇坂の刑事としての成長が楽しみです。

マメくんがかわいくて癒される…!
そして表紙のイラストがかなりきれい。
読みやすいし、個人的に妖怪というモチーフも好きなので、これからシリーズを読み進めるのが楽しみです!

2015年6月3日

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読書状況 読み終わった [2015年6月3日]
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唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し、再オープンさせた。
メニューは日替わりのサンドウィッチとスープ、サラダ、フルーツのみ。
母の時代の常連客に文句を言われながらも、猫のタロを愛で、アルバイトのしまちゃんと働く日々。
謎の縁で知らされる母親の過去、自分の出生。

タロちゃんが急に亡くなってしまったときはとても悲しかったです。
アキコの食堂はとても雰囲気がよく、行ってみたいなぁと思いました。
ときどきアキコが自分の仕事やり方は傲慢なのではないか?と立ち止まることがあり、
長くお店を続けるというのは難しいなぁと改めて感じました。
自分本位にならず、それでいて信念は曲げないというアキコの仕事の仕方に尊敬です。

アキコの朝食風景を丁寧に描いている場面があり、とてもおいしそうでした…!

ほのぼのとした雰囲気ではあるのですが、そこそこ現実的なことが描かれている作品です。
アキコとタロとのやりとりはエッセイ『おかめな2人』を読んでいるようでした。

2015年6月18日

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読書状況 読み終わった [2015年6月18日]
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