【2023年下半期】ブクログ月間ハイライト作品をご紹介!

こんにちは、ブクログ通信です。

2023年もあっという間に過ぎ、新しい年を迎えましたね。ブクログユーザーのみなさんは、2023年下半期どのような読書ライフを楽しまれましたか?

ブクログでは、2023年下半期の月間「登録者数」上位となった作品をご紹介いたします!
気になる作品は、ぜひ本棚登録してみてくださいね。

7月:伊坂幸太郎『逆ソクラテス』(集英社文庫)

逆ソクラテス (集英社文庫)
伊坂幸太郎『逆ソクラテス (集英社文庫)
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あらすじ

逆転劇なるか!?カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える——(『逆ソクラテス』)。敵は、先入観。世界をひっくり返せ!伊坂幸太郎さん史上、最高の読後感!

おすすめのポイント!

全5編すべて主人公が小学生という、伊坂幸太郎さん初の試みで贈る短編集です。伊坂さんのデビュー20周年を飾った新たな傑作集となっています。古代ギリシャの哲学者・ソクラテスといえば「無知の知」という言葉。してその“逆”とは?無知ゆえに先入観で物事を見る周囲に対し、彼らがどのように立ち向かってゆくのか。ぜひ、自身の幼少時代と重ね合わせながら読んでみてください。巻末掲載の文庫化記念インタビューも要チェックです。

伊坂幸太郎さんの作品一覧

あっという間に読み終わりました。個人的にはバスケの話が一番よかったけど、その他も印象深いシーンが多い本でした。小学生が主人公の短編小説ですが、子を持つ親世代にも刺さる一冊だと思います。ぜひお子さんと読みあってみてください。

MARiMO@さんのレビュー

8月:夕木春央『十戒』

十戒
夕木春央『十戒
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あらすじ

叔父が生前所有していた「青島」にリゾートを開業することとなり、その視察に訪れた里英。だが初日の夜明け、参加者九人の内一人が殺された。犯人はこの中にいるが、警察には通報できない。何故なら、「この島にいる3日の間、決して殺人犯を見つけてはならない」という戒律が——。

おすすめのポイント!

話題作『方舟』に続く、夕木春央さんの新たなクローズド・サークルミステリーです。とある無人島に集まった主人公たちを襲う殺人事件。「殺人犯を探してはならない」という謎の犯人から定められた十個の戒律により、主人公たちの行動は限られてゆくのだ。犯人を見つけたくてもできない、殺人事件を食い止めたくてもできない。理不尽をはらんだ特殊な世界観で織りなす謎解き、そしてラストに明かされる衝撃の真実に驚かされます。

夕木春央さんの作品一覧

方舟がドンピシャでハマったので期待してましたが、その期待を超えてきた感じです。まさかのラストに言葉が出ませんでした。

hillislandさんのレビュー

9月:東野圭吾『あなたが誰かを殺した』

あなたが誰かを殺した
東野圭吾『あなたが誰かを殺した
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あらすじ

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。遺された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこへ現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎だった。愛する家族が奪われたのは偶然か、それとも必然か——。

おすすめのポイント!

国内累計1億部を突破(2023年4月時点)した東野圭吾さんの長編にして、「加賀恭一郎シリーズ」最新作です。リゾート地を舞台に、悲惨な事件に巻き込まれた被害者家族たちの「検証会」に加賀恭一郎が参加し、謎解きをしてゆく本作。検証会で語られる証言の真偽を、論理的思考を駆使した加賀がいかに精査してゆくのか刮目です。すべてが繋がる時、どんな衝撃が待ち受けるのか?一気読み必至のエンターテイメントミステリーです。

東野圭吾さんの作品一覧

ミステリーは読み始めたら止まらない…深夜に3時間読み続けてしまいました。最初に地図が付いているのもあって頭の中で整理して読みやすく、それぞれの人物像も想像しやすかったです。真犯人が捕まって終わる、だけでないところが流石です。今思えば冒頭からそういうことだったんだな…という感じです。

rietaaamさんのレビュー

10月:伊坂幸太郎『777 トリプルセブン』

777 トリプルセブン
伊坂幸太郎『777 トリプルセブン
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あらすじ

『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!?世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる!伊坂幸太郎さん、2年ぶりの完全書き下ろし!

おすすめのポイント!

累計300万部突破(2023年9月時点)の「殺し屋シリーズ」最新作です。通称「天道虫」と呼ばれる殺し屋・七尾が、“安全で簡単な仕事”として向かった都内高級ホテル。ところが不運な彼はトラブルに遭遇し、ホテルを出られなくなり!?ある女性を巡って、裏社会に生きる個性的な業者たちと繰り広げる攻防戦にハラハラドキドキが止まらない!シリアスとユーモアが融合し、ジェットコースターのような怒涛の展開に思わず目を見張ります。

展開の妙と、そのスピード感たるや。楽しみにしていたので、味わって読むぞと思っていたのに、途中から止められなくなって一気に読み切ってしまった。殺し屋の話だけあって、ある種の小気味よさはあるものの、いわゆる勧善懲悪ではない。強さに絶対はない、といったところでしょうか。

はなむぐりんさんのレビュー

11月:凪良ゆう『星を編む』

星を編む
凪良ゆう『星を編む
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あらすじ

40万部突破のベストセラー『汝、星のごとく』の続編!燃え尽きるような愛を経て、北原とともに過ごす暁海の心に去来する感情は……?

おすすめのポイント!

2023年本屋大賞」を受賞した『汝、星のごとく』(以下:『汝星』)の続編です。本作では主に、『汝星』のその後の世界が描かれます。北原先生の過去、暁海と北原先生の生涯、櫂の担当編集たちによるエピソードなど、『汝星』の内容を補完するようなエピソードが詰まっています。側から見れば普通ではないかもしれない、それでも自分の人生を自ら選択してゆく彼ら。読む人にそっと寄り添うような緻密な心理描写に心温まる一作です。

凪良ゆうさんの作品一覧

本当に、読んで良かった。若かった私に与えられた言葉が、手の優しさが、今の私の思考として蘇る。血縁でなくとも家族でなくとも、私にとって「繋がる」とはそういうことだ。とっても好きな言葉です。

もよさんのレビュー

12月:湊かなえ『人間標本』

人間標本
湊かなえ『人間標本
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あらすじ

蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。

おすすめのポイント!

湊かなえさんデビュー15周年記念の書き下ろし小説です。「イヤミスの女王、さらなる覚醒。」とする本作のテーマは、湊さんがこれまで封印してきたという「親の子殺し」。美少年たちが蝶のように標本にされるという、おぞましくもどこか引き込まれる本格ミステリーが描かれます。人間の狂気、歪んだ親子愛をありありと描写しながら、二転三転するストーリー構成、待ち受ける圧巻のラスト。湊さんの15周年の集大成を感じられる一作です。

湊かなえさんの作品一覧

最初の感想は「狂気」の一言で発想に舌をまきつつも理解できず読むのをやめようかと思いましたが、後半の怒涛の展開が面白く一気読みしました。

睦月さんのレビュー


ブクログユーザーさんが注目した2023年下半期のハイライト作品をご紹介しました!
気になる作品には出会えましたか?2023年上半期ハイライトも併せてチェックしてみてくださいね。