文豪、漫画家、作家などのお金にまつわる(たいてい苦労話)エピソードを集めている。
最初に、お金自身が善悪というのではなく、持つ人によって善にも悪にもなるという澁澤栄一の言葉を持ってきたことで面白そうだと感じたのだが、読み進めると、文豪や著名人も昔は、お金で苦労したんだねと、しみじみするよりも、金が無い無い話ばかり・・気持ちが滅入ってきて、何度か読むのをやめようと思ったほどである。
直木三十五の「労働しないものは食うべからず」というような考えは下らない。働かなくても食えるのが本当だという社会にならなければ嘘だと思うという主張と、芥川龍之介のラブレターの微笑ましさが印象に残った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月15日
- 読了日 : 2024年1月15日
- 本棚登録日 : 2024年1月15日
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