- ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)
- 畠中恵
- 新潮社 / 2012年11月28日発売
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腹違いの兄、松之助の家へ向かう途中の分かれ道、若だんな一太郎はゆんで(弓手)の左の道へ行くはずだった。しかし、ちょっとした好奇心からめて(馬手)右の道へ駆けて行ってしまった……
「ゆんでめて」
火事から4年。屏風のぞきを失ったことをまだ気に病んでいる一太郎は街で噂になっていた鹿島の事触れに屏風のぞき探しを頼む。そんな事触れは亡くなった兄が憑いている娘に関する依頼を頼まれていた。
「こいやこい」
火事から3年。小乃家の若旦那七之助が訪れていた。彼は今度上方から嫁をもらうことになったのだが、なんとその嫁が江戸へ来る際4人の娘と共に来、その中から本当の嫁千里さんをみつけなくてはならないという。そして七之助は千里の顔を知らないという……
「花の下にて合戦したる」
火事から2年。季節は春、長崎屋の庭先にある古木の桜にも花が咲いた。その桜の花びらの精達は花が咲いている短い間しかいられず、花見をしたことがないという。そんな花びらの精達のために、飛鳥山に花見をしに行くことになった一太郎達であったが、いつのまにやら花見のメンバーが増え、宴の場はえんやわんやの大騒ぎに。
「雨の日の客」
火事から1年。江戸は天の底が抜けたような大雨。屏風のぞきを失って寝込んでいる一太郎のために百度参りに来ていた鈴彦姫を男たちの手からから救った大柄な女。自分の名すら危うい、その女が持っていたのは、内側の細い筋が動いているように見える美しい珠だった。
「始まりの日」
運命の分かれ道にて、話す生目神と市寸島比売命。
2014年11月29日
- Dr.ヘリオットのおかしな体験 (集英社文庫)
- ジェイムズ・ヘリオット
- 集英社 / 1981年5月20日発売
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兵役についたDr.ヘリオット氏は苦しい訓練の中、兵役につく前の獣医生活に思いを馳せる。そこで出会った様々な奇妙な動物たちとヨークシャーの人々との日々を。
第二次大戦での従軍体験と平行して、描かれる獣医としての生活はとても面白くヘリオット氏の優しさが感じられるお話だった。
当時のイギリスの農村地帯の様子、人々やその自然の豊かさを感じられ、私も丘に寝転んでその風を受けてみたいと思った。またイギリスに行きたいものだなぁ。
犬を飼っていた私もよく愛犬の行動に驚かされたが、ヘリオット氏が出会う動物たちもなかなか個性的。最後の毎日夜遊びとして様々な人の集会に参加する猫の話なんかはとても面白かった。
個人的にはヘリオット氏と同僚のシーグフリードやトリスタンとの掛け合いがお気に入り。
2014年8月3日
- ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)
- 畠中恵
- 新潮社 / 2011年11月28日発売
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2014年8月2日
- 暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)
- サイモン・シン
- 新潮社 / 2007年6月28日発売
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2014年7月27日
- 暗号解読(上) (新潮文庫)
- サイモン・シン
- 新潮社 / 2007年6月28日発売
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2014年7月20日
- 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫 SF ク 1-19)
- アーサー・C.クラーク
- 早川書房 / 1993年2月1日発売
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2014年3月9日
- 16品の殺人メニュー (新潮文庫 ア 6-9)
- 東理夫
- 新潮社 / 1996年12月1日発売
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スープからコースに沿ってデザートまで料理に関する殺人事件のミステリー集.
アシモフの作品が入っているということで買ったけれど,まさかの読んだことのある物語でショック……
だけれど,私の好きなネロウルフシリーズ(毒薬ア・ラ・カルト レックス・スタウト)も掲載されていたので,良し!
凶悪な庭(キャロル・カイル),特別料理(スタンリー・エリン),幸せな結婚へのレシピ(ネドラ・タイアー)などなど,けっこう気持ちの悪い物語も多かったです.
2014年2月18日
- ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6 (新潮文庫)
- 畠中恵
- 新潮社 / 2009年11月28日発売
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2014年2月10日
- 日本人はいつ日本が好きになったのか (PHP新書)
- 竹田恒泰
- PHP研究所 / 2013年9月14日発売
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2014年2月10日
- 日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)
- 竹田恒泰
- PHP研究所 / 2011年9月15日発売
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世界中の人は自国の建国の歴史を知っている.しかし日本人は自国の建国の歴史を知っているだろうか?
日本の建国記念日はなぜ2月11日なのか,日本はいつどのようにできたのか.そしてそれらをどうして日本の教育現場では教えていないのか.
私たち日本人が日本を愛せるように,日本の建国の歴史を紐解く……
前半は日本の建国の歴史を,後半は筆者が教えたい中学校での「国史」の教科書を紹介している.
私自身もヤマト朝廷から飛鳥時代までの流れは不自然だなぁと思っていたけれど,なるほどねと思わせる説明でした.
主に古事記と日本書紀に沿って説明がなされていて,たとえ科学的に否定されうるとしても物語として面白いと思いました.
聖書と同じようなものだと思うと,納得できます.
中国と日本に関係,「朝貢すれども冊封せず」というのはとても興味深かったです.
やっぱりまだ日本は占領から抜け出ていないのだなぁと思わされました.
2014年2月1日
- 日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
- 竹田恒泰
- PHP研究所 / 2010年12月15日発売
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2014年1月24日
- 脱走サイボーグを追え (角川文庫 赤 ン 1-3 電脳惑星 3)
- W.F.ウー
- KADOKAWA / 1990年2月1日発売
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2014年1月18日
- 疑惑のロボット・シティ (角川文庫 赤 ン 1-2 電脳惑星 2)
- M.マッケイ
- KADOKAWA / 1989年12月1日発売
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2014年1月11日
- ロボット・シティを捜せ (角川文庫 赤 ン 1-1 電脳惑星 1)
- M.P.キュービマクダウェル
- KADOKAWA / 1989年11月1日発売
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2014年1月7日
- まんまこと (文春文庫) まんまことシリーズ 1 (文春文庫 は 37-1)
- 畠中恵
- 文藝春秋 / 2010年3月10日発売
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江戸の神田,玄関で揉め事を裁定する町名主の跡取り,麻之助.生真面目で勤勉な性格だったはずが,16歳から突然お気楽ものに変わってしまい,今では両親からは呆れられている.そんな麻之助の元に幼なじみの女たらし清十郎が「念者(男色)のふりをしてくれ」と頼み込んでくるのだが……
婚礼前の女に子供ができてその父親探しをする「まんまこと」,麻之助が柿を拝借して捕まりそうになったところから恋わずらいの相談を聞くことになる「柿の実を半分」,麻之助に縁談が来る「万年,青いやつ」,親友清十郎の腹違いの弟,幸太の父親騒動「吾が子か,他の子か,誰の子か」,狆と娘を拾って持ち主・親を探す「こけ未練」,幸太が攫われる「静心なく」.
基本は麻之助の元に持ち込まれる騒動を解決する物語ではありますが,麻之助と幼なじみで後に清十郎の父に後妻として嫁いだお由有との微妙な恋模様からなんとも言えない味が出ている作品でした.
麻之助とお由有,縁談相手のお寿ずとの今後の関係が気になります.
2014年2月21日
- うそうそ しゃばけシリーズ 5
- 畠中恵
- 新潮社 / 2008年11月27日発売
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2013年12月13日
- つくもがみ貸します (角川文庫 は 37-2)
- 畠中恵
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2010年6月23日発売
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2013年12月9日
休日は日がな一日寝ていたいというような怠け者たる小和田くんの前に現れた、ポンポコ仮面!京都で困った人がいたならば、駆けつけ助けてくれる正義のヒーロー。怪しい風貌ゆえ何度も通報された下積み時代は過ぎ、今では街の人気者。
そのポンポコ仮面がなんと小和田くんに二代目ぽんぽこ仮面として後を継いで欲しいとつきまとうのだが……
もともとは朝日新聞で連載されていた物語ですが、出版にあたり物語は大幅に改変されています。
相変わらずの森見ワールド満載。ハチャメチャむちゃくちゃどんがらがっちゃんな物語でした。
小和田くんの怠けっぷりが半端ない。そして、恩田先輩・桃木さんカップルが良い味でてる。
ポンポコ仮面のグッズがあったら、欲しいなぁ~
2013年11月24日
- オレたちバブル入行組 (文春文庫)
- 池井戸潤
- 文藝春秋 / 2007年12月6日発売
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2013年11月14日
- 沈黙の王 (文春文庫 み 19-5)
- 宮城谷昌光
- 文藝春秋 / 1995年12月8日発売
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2013年11月14日
- ゆめつげ (角川文庫)
- 畠中恵
- KADOKAWA / 2008年4月25日発売
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2013年11月7日
- こころげそう (光文社文庫 は 29-1 光文社時代小説文庫)
- 畠中恵
- 光文社 / 2010年8月10日発売
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2013年11月7日
- 火星人の方法 (ハヤカワ文庫 SF 492)
- アイザック・アシモフ
- 早川書房 / 1982年10月1日発売
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火星植民地は多くの部分において自給自足が可能になったが、水と食糧のみは地球からの輸入に頼っていた。特に水は必需品。ところが地球は海という何トンもの水を抱えているにもかかわらず、余分な水はないと主張し、その供給を制限し始めた。その時、火星植民者達はどうするか……
表題の「火星人の方法」と3つの作品、合計4つの作品が盛り込まれたSF短編集です。
多段式ロケットだとか、地球人以外の異星人の様子、新たな星への植民における困難さなどなど興味深い内容でした。
そして、相変わらず登場人物が表情豊かで人間味あふれています。
火星人の方法で語られる宇宙遊泳の楽しさなどを読むと、一度宇宙に行ってみたい思いに駆られます。
2013年11月5日
- 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)
- 森見登美彦
- 新潮社 / 2013年6月26日発売
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四畳半王国の王様の独白から始まり、四畳半で暮らす学生達や阿呆神のよくわからない生活ぶりが描かれる、森見さんワールド満載の作品です。
相も変わらず無駄な言葉が多く、その無駄を楽しむのが森見さん作品を読むものの勤めと思うものの、最初の独白では少し無駄が過ぎるように思いました。読んでて挫けそうになりました。
その後の短編達はいつも通り面白い。
どうしてこうカオスな登場人物をポンポンと生み出すことができるのか不思議で仕方がない。
水玉のブリーフ一丁で踊るおっさんとか!
個人的には数学氏が好みかな。
2013年10月28日