辻邦生のおすすめランキング

プロフィール

作家。1925年、東京生まれ。57年から61年までフランスに留学。63年、『廻廊にて』で近代文学賞を受賞。こののち、『安土往還記』『天草の雅歌』『背教者ユリアヌス』など、歴史小説をつぎつぎと発表。95年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞を受賞。人物の心情を清明な文体で描く長編を数多く著す一方で、『ある生涯の七つの場所』『楽興の時十二章』『十二の肖像画による十二の物語』など連作短編も得意とした。1999年没。

「2014年 『DVD&BOOK 愛蔵版 花のレクイエム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻邦生のおすすめランキングのアイテム一覧

辻邦生のおすすめ作品のランキングです。ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。
『西行花伝 (新潮文庫)』や『安土往還記 (新潮文庫)』や『背教者ユリアヌス 上 (中公文庫 A 48)』など辻邦生の全415作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

西行花伝 (新潮文庫)

549
3.95
辻邦生 1999年6月30日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

時は平安末期、動乱の時代。権力が貴族から武家に奪い取られるという単純なものではなかったのが、語り手・藤原秋実も後の西行・佐藤義清も抱えていた地方の小領主た... もっと読む

安土往還記 (新潮文庫)

479
3.82
辻邦生 1972年4月27日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

宣教師とともに来日したジェノバ出身の船乗りの目を通して描く織田信長. 感情に惑わされず「理にかなうことを唯一の武器に」孤独に生きる禁欲的な織田信長像が新... もっと読む

背教者ユリアヌス 上 (中公文庫 A 48)

479
4.16
辻邦生 1974年12月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

歴史年表で一行しか載っていなかった、ユリアヌス帝にあれだけのロマンがあったなんて、感動しました。古代ギリシャ教への憧れから出てきた、信念を持って、運命に立... もっと読む

背教者ユリアヌス 下 (中公文庫 A 48-3)

306
4.17
辻邦生 1975年2月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

怒涛のガリア・ペルシア討伐編。緊張感のある戦闘シーンも良いが、タイトルにもなっている宗教論が面白い。死後の世界での救いに傾倒する来世思想のキリスト教に対し... もっと読む

背教者ユリアヌス 中 (中公文庫 A 48-2)

302
4.21
辻邦生 1975年1月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ガルスの死後、ユリアヌスは皇帝コンスタンティウスの妃であるエウセビアと出会い、たがいに魅かれあいます。しかし宮廷では、侍従長のエウビウスを中心とするキリス... もっと読む

嵯峨野明月記 (中公文庫 つ 3-8)

191
4.22
辻邦生 1990年8月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

信長の死から豊臣の滅亡まで戦国末期。本阿弥光悦、俵屋宗達、角倉素庵の視点からそれぞれの家業への取組みと押さえ難い芸術への衝動が語られます。3人の人生が奇跡... もっと読む

夏の砦 (文春文庫 つ 7-4)

187
3.60
辻邦生 1996年11月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

一枚のタピスリの魅力に引き寄せられ、ヨーロッパに留学したものの、突如として失踪した支倉冬子という女性の日記などを手がかりに、彼女の幼少期にまでさかのぼって... もっと読む

春の戴冠 1 (中公文庫 つ 3-20)

157
4.39
辻邦生 2008年4月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

15世紀フィレンツェの社会状況を、ボッティチェリの親友で古典学者が70代になってから、昔を振り返る形で描いた歴史小説。 全4巻の長編で、心情や社会状況が... もっと読む

背教者ユリアヌス(一) (中公文庫 つ 3-25)

153
4.21
辻邦生 2017年12月22日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

塩野七生<ローマ人の物語>全巻を読破した後に、再読。 ローマ帝国を持続させるための最後の努力を行ったのが皇帝ユリアヌスだ。 しかし、内(キリスト教)と外(... もっと読む

花のレクイエム (新潮文庫 つ 3-11)

122
3.78
辻邦生 2002年12月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

こよなく魂が憩う本でした。 小説家辻邦生氏と銅版画家山本容子さんとのコラボレーション。 山茶花、アネモネ、すみれ、 ライラック、クレマチス、... もっと読む

手紙、栞を添えて (ちくま文庫 み 25-3)

120
3.93
辻邦生 2009年12月9日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

この往復書簡集、いい本でした。 辻邦生氏のお著書を私が読んでいなかっただけ。知らなかっただけ。 次から次へと、繰り出される文学の数々、ああそれも愛... もっと読む

石川淳/辻邦生/丸谷才一 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 19)

100
4.30
石川淳 2016年3月11日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

〈日本大学歯学部OPACへのリンク〉 https://dentlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=... もっと読む

若き日の友情: 辻邦生・北杜夫往復書簡

81
4.10
辻邦生 2010年7月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

辻邦生と北杜夫の往復書簡集。出だしが「僕のリーベ」で始まる書簡集。 互いに相手の才能を本人以上に信じ、敬愛しあった様子がみてとれる。 一足早く作家とし... もっと読む

言葉の箱: 小説を書くということ (中公文庫 つ 3-19)

79
4.00
辻邦生 2004年8月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

これはぼくだけしか見られない、ぼくだけが見ている、ぼくの世界で、ぼくが死んでしまうと、だれもそのなかに入って知ることはできない。だから、この世界をだれかほ... もっと読む

美しい夏の行方: イタリア、シチリアの旅 (中公文庫 つ 3-16)

78
3.29
辻邦生 1999年7月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

辻邦生氏の深い幸福と興奮に満ちたイタリア旅行の記録。 真夏の光に照らされたイタリアは、若々しい活気が漂っていて、固定観念から脱して自由に愉快に生きる活力... もっと読む

夏の砦 (P+D BOOKS)

78
4.25
辻邦生 2016年5月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

著者初の長編という、ういういしい作品。 物語性があり、文章も精緻を究め、なおかつ淡麗。芸術の芸術たるところを高めて語っている。 構成がちょっと... もっと読む

廻廊にて (新潮文庫 つ 3-2)

75
4.00
辻邦生 1973年5月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ロシア人の母をもつ女性画家マーシャの日記などをもとに、彼女の生涯と芸術を明らかにするという形式で書かれた作品です。 寄宿学校時代のマーシャは、アンド... もっと読む

春の戴冠 2 (中公文庫 つ 3-21)

74
4.17
辻邦生 2008年6月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

(「BOOK」データベースより) 限りある生を惜しみ、その“永遠の姿”を地上にとどめようと描き続けるボッティチェルリだが、あるがままに描くという時代の流... もっと読む

背教者ユリアヌス(二) (中公文庫 つ 3-26)

73
4.08
辻邦生 2018年1月23日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ユリアヌスがついに表舞台に。学問の道で生きるはずが、戦いの場に引き摺り出され、それでも自らの運命を受け入れて「単なる哲学者から、哲学の理想を実現する統治者... もっと読む

背教者ユリアヌス(三) (中公文庫 つ 3-27)

73
4.00
辻邦生 2018年2月23日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ついに皇帝に反旗を翻すユリアヌス。あんな性格な彼がどうしてそんなことをすることになってしまったのかが、丁寧に書かれている。 もっと読む
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