中上健次のおすすめランキング

プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中上健次のおすすめランキングのアイテム一覧

中上健次のおすすめ作品のランキングです。ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。
『岬 (文春文庫)』や『枯木灘 (河出文庫)』や『千年の愉楽 (河出文庫)』など中上健次の全373作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

岬 (文春文庫)

1788
3.60
中上健次 1978年12月9日 本で見る

感想・レビュー

 とても複雑な血縁関係。どれも中上さん自身をモデルにされているらしく、母親が複数回結婚している人で、母親と初めの夫との間に出来た姉、兄、母親の今の夫の連れ... もっと読む

枯木灘 (河出文庫)

1239
3.77
中上健次 1980年1月1日 本で見る

感想・レビュー

この作品の読後感は「カラマーゾフの兄弟」と同じ大きさであった。「七人の侍」を観終わった後と同じ大きさとも言えるだろうか。そういう比較がナンセンスなのはわか... もっと読む

千年の愉楽 (河出文庫)

953
3.84
中上健次 2010年8月3日 本で見る

感想・レビュー

秋幸3部作よりも、鳳仙花や千年の愉楽のような女性視点で描かれる中上健次作品が好き。 例えば、夕焼けがきっぱりと夜に包まれるまでの描写一つにしても、その美し... もっと読む

十九歳の地図 (河出文庫)

712
3.49
中上健次 1981年1月1日 本で見る

感想・レビュー

読了。貧しさと差別とコンプレックスが吹きだまる路地は都会にも地方にも、昔も今も、存在し続ける。それが見えるか見えないかは、何を見ようとするか、知ろうとする... もっと読む

十九歳の地図 新装版 (河出文庫)

498
3.68
中上健次 2015年1月7日 本で見る

感想・レビュー

宇佐見りんさんの推し作家ということで読んでみたかった中上健次。 「一番はじめの出来事」「十九歳の地図」「蝸牛」「補陀落」の4編からなるこちらが第一作品集... もっと読む

枯木灘 新装新版 (河出文庫)

498
3.98
中上健次 2015年1月7日 本で見る

感想・レビュー

「推し燃ゆ」の宇佐見りんの推しに中上健次が挙げられているのを知って手にした本書。 今ではコンプライアンスやらハラスメントやらで抑制された人間の根源的な衝... もっと読む

ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短篇29

355
3.55
村上春樹 2019年2月27日 本で見る

感想・レビュー

ジャンルを分けた新旧の作家の短編集。 テーマの分け方が、特に後半の「災厄 天災及び人災」がペンギン・ブックスらしい。序文を含め、村上春樹が3回登場するとこ... もっと読む

重力の都 (新潮文庫)

279
3.61
中上健次 1992年1月1日 本で見る

感想・レビュー

ぞくっとする。神的なものが欲望を持って存在し、見えない力によって物事がそうなっていくような連作短編でした。 表題作に出てくる、伊勢に葬られ溶けて骨に... もっと読む

軽蔑 (集英社文庫)

273
3.48
中上健次 1999年2月19日 本で見る

感想・レビュー

中上健次の「完結した」長編としては遺作にあたる小説で、1992年に46歳で他界した中上健次が、この世を去るその年に上梓した。一連の「紀州サーガ」から離れた... もっと読む

紀州 木の国・根の国物語 (角川文庫)

269
3.83
中上健次 2009年1月24日 本で見る

感想・レビュー

作者の魂の故郷とも言える和歌山のルポタージュ。 ぐるぐると縁の深い土地を回りながら、土着の逸話やそこに住む人々の話を、10p弱で区切った短編集形式。にも... もっと読む

十八歳、海へ (集英社文庫)

258
3.40
中上健次 1980年7月19日 本で見る

感想・レビュー

秋幸三部作に見られるような神懸かった才能はまだ発出していない。しかし独特な文章表現や着眼点は天才の片鱗を感じさせる。「愛のような」で何処か既視感を覚え、そ... もっと読む

軽蔑 (角川文庫)

220
3.24
中上健次 2011年3月25日 本で見る

感想・レビュー

突き詰める所までいった路地シリーズから一転、当時の中上の筆力による最期の長編。 中上の良いとこも悪いとこも全て入った、中上にしか描けない男と女の物語。 前... もっと読む

地の果て 至上の時 (講談社文芸文庫)

214
4.00
中上健次 2012年8月11日 本で見る

感想・レビュー

3部作の最後。 言葉の洪水に波に揺られ呑まれ、必死でたどり着いた物語の最後。大きな山を登り切った。 私はしがみつくのに必死だったが巻末の解説で、この3部作... もっと読む

中上健次短篇集 (岩波文庫)

203
3.92
中上健次 2023年6月19日 本で見る

感想・レビュー

週刊少年ジャンプに連載されていたボクシング漫画といえば言わずと知れた車田正美の「リングにかけろ」。だが私が中上短編集を語るのに取り上げたいのはリンかけ本編... もっと読む

熊野集 (講談社文芸文庫)

202
3.75
中上健次 1988年1月27日 本で見る

感想・レビュー

創作の『不死』や『鬼の話』などは冴え渡ってるが、作者自身の生まれの話は、他作を読破してきた自分には少し食傷気味に感じ読み進めずらかった。 もっと読む

蛇淫 (講談社文芸文庫)

191
3.30
中上健次 1996年9月10日 本で見る

感想・レビュー

どの話の主人公もみな荒くれもので、シンプルな思考形態を持って生きている人物として書かれているな、と思った。シンプルであるが故に閉塞感を感じる生活が生々しく... もっと読む

鳳仙花 (新潮文庫)

178
3.80
中上健次 1982年1月1日 本で見る

感想・レビュー

読みながら何故とは知らず津島佑子の作品群の記憶が呼び起こされた。根本的に似ても似つかない両者だが、生き死にのはざかいを取り払って見せる手前の鮮やかさが、共... もっと読む

地の果て 至上の時 (新潮文庫)

176
3.76
中上健次 1993年1月1日 本で見る

感想・レビュー

紀州の”路地”を舞台にした秋幸サーガの最終話。 前作「枯木灘」で路地を離れた秋幸が三年後に戻ってくる。 時代は高度成長による土地開発が進み、”路地... もっと読む

中上健次

175
4.16
中上健次 2015年1月14日 本で見る

感想・レビュー

中上健次の初体験。この全集がなければ、一生読まなかっただろうと思う。そもそも、私は私小説は嫌いだ。中上健次はその類だろうと思っていた。 読み始めてしばら... もっと読む

十九歳のジェイコブ (角川文庫)

174
3.54
中上健次 2006年2月25日 本で見る

感想・レビュー

文庫で読める中上健次の小説はほぼ制覇したと思っていたのだけど、突然これだけスルーしていたことを思い出す。入手が楽なので逆にいつでもいいやと後回しにしていて... もっと読む
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