- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309026190
感想・レビュー・書評
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おいしい文藝シリーズ第11弾。ページをめくれば珈琲の香りが漂ってくるような、そんな感じがする珈琲にまつわるエッセイ集。コーヒーの味はいまいちわからないんですが、コーヒー通のこだわりはすごいんですね。静かで落ち着いたカフェでコーヒー片手に読書ってなんかかっこいい。
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珈琲通と言うほどではない、という作家31人の珈琲にまつわるエッセイ集。読書初心者には湊かなえ、向田邦子、よしもとばなな、村上春樹くらいしか知らなかったけれど、どうやら錚々たる面々の作品が集まっているらしい。同じ珈琲というテーマでも、珈琲そのものや、珈琲がキーになったエピソード、お気に入りの喫茶店などさまざまな切り口が見られておもしろい。好きな文体の作家が見つかるかな、と思って手に取ったが、畑正憲、常盤新平、種村季弘、森本哲郎、あたりが好きだった。
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ウィンナーコーヒーへの熱い思いがあり、この年代の流行がわかった
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コーヒーをテーマにしたエッセイ集
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明治、大正、昭和、平成、それぞれの時代に活躍してきた作家さんたちのエッセイから、「コーヒー」をテーマにしたものを集めたアンソロジー。
暮らしの中に深く根付いている飲み物である「コーヒー」。
作家さんごとにそれぞれまったくちがったコーヒーのエピソードが語られ、とても興味深いです。
時代背景によってコーヒーの位置づけもまったく違っていて、さまざまな時代をくぐり抜けてきたからこそ、現代のわたしたちがコーヒーを楽しめているということを実感できます。
お気に入りのコーヒーを片手に楽しみたい一冊です。
読み終えた後、自分でもコーヒーをテーマにエッセイを書きたくなってきます。
◇特に好きな収録エッセイ
・阿川佐和子「古ヒー」
・小島政二郎「コーヒーとフィルトル」
・片岡義男「一杯だけのコーヒーから」
・向田邦子「一杯のコーヒーから」
・よしもとばなな「そしてまたエスプレッソのこと」
・團伊玖磨「トルコ・コーヒー」
・植草甚一「ウィンナ・コーヒーが飲みたくなったなあ」
・村松友視「ランブル関口一郎、エイジングの果てのヴィンテージ」
・山口瞳「国立 ロージナ茶房の日替りコーヒー」
・常盤新平「ある喫茶店」
・井上ひさし「喫茶店学―キサテノロジー」
◇こんな方におすすめ!
・エッセイが好き
・コーヒーが好き
・いろんな作家さんの文章に触れたい -
(2019/11/28読了)
コーヒーとは長年のお付き合い。離れた時期も何回かあったけど、ここ数年でコーヒー熱沸騰!
ここにある31のエッセイの中には、コーヒーが主役ではないものもある。コーヒーにまつわる話。そう、私にも。コーヒーを飲んだあの時のこと。思い出すと、良い香りと幸せな気持ちに包まれる。
最後の著者同様、コーヒー通ではないけれど。
初めて本格的なコーヒーを飲んだ、銀座のあのお店。今も時々訪れる。著者によって、良くも悪くも描かれてる。両説ともにうなずきながら楽しく読めた。 -
有名作家のコーヒーにまつわる短編小説だと思い期待していたがエッセイ集のようだった。
有名方や好きな作家さんの作品が読めたので良かった! -
ラムコーヒー飲みたい…冬じゃないけど。
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コーヒー大好きです。
飲み方はブラックです。
生豆を家で焙煎していたこともありますが
私は自分で淹れるコーヒーというよりは
淹れてもらうコーヒーが好き。
お気に入りのお店のコーヒーは
「浅めの珈琲」「普通の珈琲」「深い珈琲」の3種類。
潔くて好きです。
コーヒー好きのコーヒーのお話は
どれも興味深かったけれど、
戦争の時に豆がなくて、
なんて話を読むと色々いうのは気が引けてしまいます。
いろんなものの発達で
安定した味を提供できるようになったコーヒーだけど
こだわりの一杯を出すお店が増えたらいいなぁ。