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(2015/7/22読了)
お肉、ラーメン、ごはん、お鍋に続く、おいしい文藝の第5弾だそうです。
いろんな雑誌や書籍に収録されていた朝食にまつわるエッセイを、集めた本。
小説の作家さんだけではなく、詩人や料理研究家もいるし、すでに逝去されてる人も多い。
いろんな時代の35編を読んでみて、時代的には問題ないけど、エッセイって、文章の書き方や話の建て方が重要なんだなぁと、また内容ではないところに気持ちが引っかかってしまいました。
短時間しか眠れない病を持つ色川武大さん、紅茶とパンにこだわる堀井和子さん、地元に愛されているうどん屋の場所を覚えられない吉村昭さん、この話は実話なのかと恐怖を感じた立原正秋さん。中でも興味深かったのはこの4作です。

(内容)
ヨソは、何食べてる?阿川佐和子、池波正太郎、色川武大、角田光代、久住昌之、佐野洋子、万城目学、吉村昭…など35人による朝ごはんエッセイ。

【収録作品】
林芙美子 ──朝御飯
色川武大 ──朝は朝食 夜も朝食
久保田万太郎 ──喰べもののはなし
角田光代 ──朝食バイキング
よしもとばなな ──イタリアの朝ごはん
石垣綾子 ──朝食のたのしみ
堀井和子 ──1日3食、朝ごはんでもいい!
森下典子 ──漆黒の伝統
井上荒野 ──日曜日の気配
佐藤雅子 ──卵、たまご、玉子
万城目学 ──モーニング
山崎まどか ──朝ごはん日和
吉村昭 ──朝のうどん
小泉武夫 ──秋田は納豆王国
山本ふみこ ──朝餐
團伊玖磨 ──味噌汁
椎名誠 ──二日酔いの朝めしくらべ(国際篇)
西川治 ──大英帝国の輝かしい朝食—イギリス/田舎のホテル他
東海林さだお ──オリエンタルホテルの朝食
池波正太郎 ──牛乳、卵、野菜、パンなど─フランスの田舎のホテル
小林聡美 ──ヒロの朝ごはん
阿川佐和子 ──豆乳の朝
蜂飼耳 ──ハノイの朝は
渡辺淳一 ──朝は湯気のご飯に納豆
向田邦子 ──海苔と卵と朝めし
河野裕子 ──卵かけごはん
筒井ともみ ──早春の朝ごはん
堀江敏幸 ──白いお味噌汁
窪島誠一郎 ──卵かけご飯
増田れい子 ──さくらごはんを炊いた朝
川本三郎 ──「きよや」の納豆汁
久住昌之 ──朝のアジ
徳岡孝夫 ──霧の朝のハムエッグス
立原正秋 ──蝮と朝食
佐野洋子 ──二〇〇五年冬

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー・エッセイ
感想投稿日 : 2015年7月22日
読了日 : 2015年7月22日
本棚登録日 : 2015年7月6日

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